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読書記録 #3『葉桜の季節に君を想うということ』

はじめに

とてもミステリーには思えないタイトルです。
なんなら青春群青ものにありそうなタイトル。
ただ読んでみると確かに恋愛要素はあるものの、
かなりミステリー要素の強い一作。

本記事は自身の読書記録用に記述しています。
ネタバレ等もあるかもしれませんので、ご覧いただく際はご注意ください。

本書を選んだきっかけ

本書を選んだ理由は正直あまり覚えていません。
読書にハマった際、You Tubeのチャンネル「ほんタメ!」をよく観るようになりましたが、そこがきっかけだったのか、たまたま書籍で観て買ったのか定かではないんですよね。。
※ おそらく前者じゃないかな~??

自身の好きな小説のジャンルはミステリーであり、本書をぱっと題名だけ観ると絶対に手にとることはありません。
そのくらい、題名からミステリーを連想できなかった。

そんなこんなで手にした、歌野晶午 氏著 『葉桜の季節に君を想うということ』ですが、読んでみるとこれがハマるハマる。一気に読みました。

本書について

あらすじ

「何でもやってやろう屋」を自称する元私立探偵・成瀬将虎は、同じフィットネスクラブに通う愛子から悪質な霊感商法の調査を依頼された。そんな折、自殺を図ろうとしているところを救った麻宮さくらと運命の出会いを果たして―――。
あらゆるミステリーの賞を総なめした本作は、必ず二度、三度と読みたくなる究極の徹夜本です。

書籍『葉桜の季節に君を想うということ』の裏表紙より

読書期間

2023年12月17日(日)~12月19日(火)

感想

あらすじにもあるよう、徹夜本です。確定です。
初っ端からくるど下ネタを通ってでも読んでほしい一作。

にしても騙されました。初見で本書のトリックを見破れる方は一体いくらいるんでしょうか?
読み返すと随所で気づくことの可能なポイントはあるんですけどね。
まず無理です。。🤣

本書ではあらすじにある霊感商法の調査を本筋に、将虎の過去の事件や別の登場人物視点での事件が描かれており、最後に本筋のなかですべてがつながる瞬間は鳥肌ものでした!
本書の最後にタイトルの回収がありますが、その時このタイトルがぐっと胸に来ました。

ページ数は多いですがあっという間に読めたかなり面白い一作です。

最後に

本作を最初から推理してかかるとまず解けないなと感じます。
人間の先入観ってすごいですね。。
本書籍は
・第57回日本推理作家協会賞受賞
・第4回本格ミステリ大賞受賞
・このミステリーがすごい! 2004年版第1位
・本格ミステリベスト10 2004年版第1位
・週刊文春 推理小説ベスト10 2003年度第2位
と2004年のタイトルを総なめしているみたいです。
※ Wikipedia参考
読んでみるとそれも納得の作品です。

2回目を観ても同じ感動を味わうことはできないだろうけど、
それでも1回目に観る感動は何者にも代えがたいほどに新鮮な体験でした。

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