見出し画像

1/4発売【文春電書】文春文庫2023年1月新刊

ご馳走三昧に朝寝坊に昼寝・・・、正月ボケが続いている、電子書籍マーケティング部のTでございます。
このまま娑婆に戻れるか心配です・・・。松の内が終わらぬうちに1月新刊が発売となりました。協力ラインナップを紹介いたします。

佐伯泰英『荒ぶるや 空也十番勝負(九)』

新年と言ったら、佐伯泰英先生の「居眠り磐音」、そして「空也十番勝負」!佳境を迎える第9作目です。
祇園での予期せぬ出会い。 そして、薩摩最後の刺客! 京の都。
祇園感神院の西ノ御門前で空也は、 往来の華やかさに圧倒されていた。 法被を着た白髪髷の古老が空也の長身に目をつけ、 ある提案を持ちかける。 姥捨の郷では眉月や霧子たちが空也の到着を待ちわび、 遠く江戸の神保小路で母おこんや父磐音がその動向を案じる中、 空也の武者修行は思わぬ展開を迎えることになる。 そこへ、薩摩に縁がある武芸者の影が忍び寄り……。

畠中恵『わが殿』上・下

『しゃばけ』『まんまこと』の著者が初めて実在の人物をモチーフに描いた、痛快新感覚歴史小説。待望の文庫化!

合戦が始まる。敵の名は、借金——。

幕末期、ほとんどの藩が財政赤字に喘ぐ中、大野藩も例外ではなかった。
藩主・土井利忠は、様々な藩政改革を断行し、多額の借金を抱える藩財政を立て直そうとする。その執行役として白羽の矢が立てられたのが、若干八十石の内山家の長男である七郎右衛門良休。
四歳年下の殿の人柄と才覚に惚れきった七郎右衛門は、己の生涯を懸けて利忠と向き合い、時には反発しながらも、大野藩の再生に奔走する。
大きな変革期を、男たちはどう乗り切っていったのか。 読み応え十分の痛快歴史小説です!

風野真知雄『耳袋秘帖 南町奉行と犬神の家』

若い頃、肩に赤鬼の刺青を彫る無頼をしながら、六十二歳で南町奉行まで昇り詰めた根岸肥前守鎮衛。「大耳」の綽名を持つ彼が奇譚を記した随筆『耳袋』には、誰にも見せないもう一つの秘帖版『耳袋』があった。根岸が配下の者どもとともに江戸の怪異を解き明かす、「南町奉行」シリーズ第五弾。

とある神社で殺しが起きた晩、神社の狛犬が別の犬の像に置き換わった。「犬神の家」と噂される武家屋敷との関わりに南町奉行が迫る。

夢枕獏・著 村上豊・絵『陰陽師 鼻の上人』

『陰陽師 瘤取り晴明』『陰陽師 首』『陰陽師 鉄輪(かなわ)』に続く、夢枕獏×村上豊コンビによる陰陽師絵本の第4弾。
坊さんの鼻は なぜ長い? 晴明と博雅の大人気シリーズ100本目 妙法寺の僧、善智内供の悩みは、顎の下まで垂れ下がる、赤く腫れた長い鼻だ。 ある時、蘆屋道満が連れて来た女童が、その鼻を吸って吐き出せば、 九十九匹の色とりどりの虫が出てくる、出てくる。 道満いわく「百に、あと一匹足りぬ」。 シリーズ百本目を寿ぐ、神と人と眷族の優しい物語。 村上豊さん追悼の「文庫あとがき」収録。

乃南アサ『冷たい誘惑〈新装版〉』

一丁の拳銃が人々の人生を変えていく! 名手が描く練達の連作短編集。

私は拳銃を構える。恐怖にひきつった顔を思い描くだけで、胸のもやもやが晴れていく――。久しぶりの同窓会で六本木から新宿・歌舞伎町に流れてきたものの、泥酔して友人たちとはぐれた主婦・織江。家出少女から一万円と引き換えに渡された包みの中身は一丁の拳銃だった!  主婦も家出少女も、カラスに悩まされる新入社員や妻に逃げられた元警察官も――平凡な日常に倦んだ人々を魅了し狂わせるコルトの魔力とは?

出口 治明『0から学ぶ「日本史」講義 古代篇』

脳卒中で倒れ、2022年4月に奇跡の校務復帰を果たし、話題になっている、立命館アジア太平洋大学学長の出口治明氏。
本書は、世界史の著作で数々のベストセラーをものした氏がはじめて「日本史」に挑戦した画期的な本の文庫化です!
――聖徳太子はいなかった?
――平安京は日本人には大きすぎた?
新たな学説や歴史論争にも触れながら、古代から平安時代までの日本の歴史を語った目からウロコの「日本史」。学生さんも社会人のみなさんも、ぜひお見逃しなく!

里中哲彦『ずばり池波正太郎』

日本最強の池波ファンによる評伝と文芸評論の融合!
現役河合塾英語講師が、30余年に亘り心の支えとしてきた池波エッセイ、池波小説のすべてを語る。生誕100年を寿ぐ名作誕生!
「池波本」の決定版登場!! 江戸文化の残る東京に生まれ、株屋や役所などで働きながら映画と芝居に熱中した池波正太郎。戦後は長谷川伸に師事し、三十を過ぎて小説執筆を始める。みずからを職人と見立てることで、『鬼平犯科帳』を始めとする多くの優れた小説、エッセイを遺した。気鋭の批評家が軽快な語り口で池波ワールドの魅力に迫る。 解説・今村翔吾

高殿円『グランドシャトー』

不動のNo.1ホステスには秘密があった。
高度経済成長期、義父との結婚を迫られたルーは キャバレー「グランドシャトー」の No.1ホステス真珠の家に転がり込む。 ふたりは姉妹のように仲睦まじく暮らすも、 莫大な稼ぎがあるはずなのに 下町の長屋に居続ける真珠を 不審に思ったルーは、彼女の過去を探るが――。 “男の作った城”キャバレーが街と女の生き様を照らす、 これは“ひかり”の物語。

東海林さだお『大盛り! さだおの丸かじり  酒とつまみと丼と』

タコからサクランボまで、丸かじり42冊をよりぬきで。
ある日は海苔の瓶詰め一つ、またある日は揚物への愛を、捧腹絶倒のさだお節で綴る。累計360万部の大人気食べ物エッセイ「丸かじり」シリーズ傑作選。面白さも連載記録もギネス級。

水生大海『希望のカケラ 社労士のヒナコ』

社労士のヒナコが活躍。第3弾!
社労士4年目のヒナコのもとに、家具会社のワンマン社長から、男性社員の育休申請の相談が持ち込まれた。古い価値観の社長にヒナコは困惑。そればかりか、転職サイトに「育児休業を申請したが男性は無理だと断られた」と書き込みがあったことがわかり……(代表作)。労務問題×ミステリー、人気シリーズ第3弾! 解説・藤田香織

スティーヴン・キング&オーウェン・キング 白石朗・訳『眠れる美女たち』上・下

すべての女性が眠りにつく……キング親子が贈る壮大なSFホラー。

はじまりは小さな町ドゥーリングの女子刑務所だった。受刑者たちが眠りにつき、白い繭に覆われていく。女性だけが眠りに落ち、目覚めなくなるこの奇妙な現象は「オーロラ病」と名付けられ、やがて世界中に発生する。さらに、起きている者が「オーロラ病」患者を無理矢理起こそうとすると、凶暴化して見境なく人を襲い始めてしまう特徴があり……。 人々が恐怖でパニックに陥る中、ドゥーリングには唯一、病を恐れる様子もなく静観する“謎の女”がいた。彼女の正体とは? <恐怖の帝王>スティーブン・キングとその息子オーウェン・キングが贈る、SFホラー巨編。

大門剛明『鑑識課警察犬係 闇夜に吠ゆ』

警察犬ほど人間を知っている奴はいない!
第一章となった「手綱を引く」はオール讀物2021年11月号に掲載され、翌年の第75回日本推理作家協会賞(短編部門)の候補作になりました。実力派作家の新境地を是非、応援してください。シリーズ化も予定しています!

東山彰良『小さな場所』

まだ小さな世界しか知らないぼくに、大人たちはこの広い世界の秘密や真実を教えてくれた。
台北の猥雑な街、紋身街。狡猾で強欲なだらしない大人たちに囲まれて、少年は世界の広さを知る。切なく心に沁み入る傑作連作短編集です。

佐伯先生の最新刊に、陰陽師新作、畠中先生の時代小説等々、新年にふさわしいラインナップを取り揃えました!
では、また来月もよろしくお願い致します。

この記事が参加している募集

日本史がすき

SF小説が好き

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?