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本のこと
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記事一覧

余白を作る

すぐに見られない、明日届かない、重い、大きい、遠い、高い、ざらざら。程よさを確認するため…

Sho Tomita
1年前
3

尾道にて②

雨降りと夜更かしを理由に、11時のチェックアウト間際に宿を出る。帰りの列車は18時。しとしと…

Sho Tomita
1年前
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尾道にて①

駅のベンチで本を読んでいた。古本屋 弍拾dBの開店時間、23時まで時間を潰すためである。チェ…

Sho Tomita
1年前
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アナログ

原画展「山川直人の仕事場」 ペンとインクで描かれた漫画を、紙の本で読む。アナログは、質と…

Sho Tomita
1年前

東京ヒゴロ 2。

松本大洋の漫画は往々にしてどれが好きかと議論が分かれる作品群だと思いますが、強いて言うな…

Sho Tomita
1年前
3

はじまりの一冊

kamebooksさん発行の「はじまりの一冊」に寄稿させていただきました。 はじまりのきっかけにな…

Sho Tomita
2年前

近所に独立系書店のある暮らし

谷中のヘビ道を歩いていたらふと小さな本屋さん『雑貨と本 gururi』に出会う。 お店に入ると、以前読んだことのある本や、買おうと思っていたものも数冊。 全体的に趣味に近かったので、そっくり棚ごと持ち帰るなどの妄想をしてみたり。 その近所の本屋さん『往来堂書店』にも欲しかった本の取扱いがあると知り梯子。 "THE 街の本屋"な佇まいなのに、選書が心を鷲掴み。 本は、今や親指で注文出来て翌日には家に届く時代だけど、本屋さんで買うことに加え、その境遇も大事にしたい。 というこ

HARUOMI HOSONO『SAYONARA AMERICA』

細野さんの音楽は、50年という歳月の中、興味の赴くまま、あらゆるジャンルを渡り歩いている。…

Sho Tomita
2年前
3

可愛い歳月を、君と暮らせたら。

動物を飼うということは、人間のエゴが大半だ。 小さい頃に一緒に過ごしていた、犬、猫、亀、…

Sho Tomita
2年前
2

引き続き、今まで通り、もう少し。

読みたい本を読む、観たい映画を観る、聴きたい音楽を聴く。 身体を動かす、自然に触れる、書…

Sho Tomita
2年前
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魅力的な主人公が、また一人生まれた。

松本大洋の単行本は、紙とかインクの匂いが強い気がして、思わずパラパラめくって薫りたくなる…

Sho Tomita
2年前
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いつまでも漂っていたい海の底だった。

フィッシュマンズと出会った時、佐藤伸治はこの世にはいなかった。 "伝説のバンド"、"天才" …

Sho Tomita
2年前

いつの間にか海に流れ出ている。

応援していると言ったら少し暑苦しいかもしれないけれど、作り手からなるべく近い所から、モノ…

Sho Tomita
2年前
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自意識は森の中へ。

僕は、自撮りが出来ない。それは、自分で撮った"キメ顔"を誰かに見せるといった行為に恥ずかしさを感じる故の話である。自撮りをしたり載せたりしている人を見ると、自分に自信があって良いなぁと思っていたのだが、『東京百景』を読んで、自信の無さが問題なのではなく、自意識の高さが邪魔をしていたことに、今更ながら気がついた。他人事に感じていた自意識過剰とは自分のことで、人前で緊張する性格もそれが原因のようだ。 いつかアー写(自分が納得のいく自分の写真という意味)を誰かに撮って欲しいなと思