Sho Tomita

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最近の記事

さくら2。

河津桜は、ぽつんと佇む一本と不意に出会えるからタイミングが合う。染井吉野は、並木や名所、前線を追い過ぎてすれ違う。そんな気がする。だいたい、毎年。

    • さくら。

      咲いてはすぐに散ってしまう桜を見ていると、忙しない気持ちにさせられる。桜は飽きられる前に散るから賢いなあ、と好きな作家が呟いていた。好きになったからには飽きずにずっと読み続けるつもりだが、無理に咲き続けろなんてことは、軽々しくは言えない。 酒が飲めず間が持たないので、花見は苦手だった。周りはどんちゃん騒ぎ。酔いの勢いで言ったことなんて、明日にはみんな忘れているのだろう。それに引き換え自分の声は、隣人にすら届かない。トイレにも行かずに飲み続けるあの人の、体のどこにあれだけの水

      • 4月16日

        自分ではコントロールしようがない日々。在庫が入ってこない、売上が立てられない、やることが無い、理不尽なクレームを食らう。死ぬわけではないと言い聞かせて耐え忍んでいる。もがくことすらできない。辛い。

        • 4月11日

          床に伏していたらいつの間にか日数が経ち、桜は見頃を過ぎていた。桜は咲いたと思うとすぐに散ってしまうので、せわしい気持ちになるのでそこまで思い入れはない。お酒も飲めないし寒いのもあって、花見の席ではいつも早く帰りたいと思っていた。桜の季節という曲の、作り話でしたためた手紙を、自分で読んで感動する描写がとても好きだ。 母の誕生日だったので簡単にLINEをした。感染してもいけないのでしばらく後に会いに行こうと思う。元気でいることが親孝行だと、自分に言い聞かせ続けている。 眠れな

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        記事

          4月6日

          体調不良なので、家で過ごす。喉の痛みと微熱。背中も少し痛い。念のため薬局で買ったコロナの抗原検査キットは、明日の朝に実施予定。 お風呂の掃除をいつもより念入りに行う。排水溝の奥まで。 久しぶりにスコーンを焼いた。薄力粉、薄力粉:強力粉が1:1、の2パターン。少し手間だった。ザクザク系が好みだけど、薄力粉だけだとボロボロし過ぎる、強力粉入ってるとふわっとし過ぎる。薄力粉の種類を変えたら、何か変わるのだろうか。

          4月5日

          会社のお昼休みに淹れているコーヒーが、挽き目を細かくして、ちゃんと時間を計るようにしたら、少し好みに近付いてきた。今飲んでる豆もあと少しでなくなってしまうのだけど。

          4月4日

          ここ数年、活字中毒というか、未読の本を消化することが趣味になっている。常に5冊ぐらいはキープしている。線を引いたり、感想を述べたりした方が、いつまでも心に残る言葉を見つけられたりするのかも知れないけれど、読んでいるその瞬間だけ楽しんでいる感じ。能動的なエンターテイメントである読書は、1冊読む毎の満足度はとても高い。電車内で本を開くこと、Instagramに読んだ本を載せることで、誰かが本を読むきっかけになることを望んでいる。おこがましいけれど。

          4月3日

          電車の乗り降り、駅の階段とかでスマートフォンを見ながら歩いてる人(ほぼ全員)の後ろを歩いてると、急いでいなくてもペースが崩されるのでとてもイライラする。単純に混んでいて前が詰まっているなら許容できるけど、もっと真面目に歩いて欲しいなと思う。なので最近は、スマートフォンを見ながら歩かないといけない世の中なのに自分が違反している、とか、スマートフォンを見ないと生きていけないゾンビの中に人間が一人紛れ込んでしまった、という設定で過ごしている。それだけで意外と諦めが付くから不思議であ

          4月2日

          家で眠っていたエアロプレスGOと手挽きのミルを職場に持ってきてお昼休みにプレスしている。レシピ(淹れ方)も試行錯誤中だし、粒度が不安定な手挽きだし、焙煎深めの豆も用意できてないので、今のところ好みの味とはほど遠い。

          4月1日

          『新生活』からどれくらい離れているだろう。たぶん、新卒依頼だと思う。新たなスタート感があるこの季節は、ちょっと急かされる気がしてしまうので、あまり好きではない。桜も咲いたと思ったらすぐに散ってしまうし。嗚呼、気持ちが忙しい。 新たなスタートに便乗して、今日から日記をつけてみることにした。同じことばかり考えて生きている、変わり映えのない毎日の日記を。今日からだったら、三日坊主になってしまっても、嘘でしたで済まされそう。

          観覧車。

          ハチミツとクローバーという漫画の、観覧車のエピソードが好きでした。伊豆バイオパークも、葛西臨海公園も、みなとみらいも、思い返すと作中に出てくる観覧車は全て自動的に制覇していました。昔は旅先とか地方で、やたらと観覧車に乗ったり、水族館に行ったりしていた時期があったなぁ、と。淡々と昇るゴンドラに運ばれて、静かに景色を眺めたり、見えたものを指差したりしながら、ゆっくりじっくり降りてくる。歳を重ねることとテクノロジーの進化で、どんどん速くなる時間のスピードを、少しの間だけでも緩めるこ

          暑過ぎた夏が終わる、音も立てずに。

          30年近く前から、夏の終わりには、スピッツの『夏が終わる』を聴いて、相も変わらず季節の変わり目に感傷的になっています。 来年はもっと暑いという話も聞きますが、肌に当たる風が少し涼しくなり、暑過ぎた夏が終わろうとしていることに少し安心もしています。 夏らしいことなんて、もう何年も出来ていませんが、今年は夏の海を見ることが出来たのが良かったです。海の中には入らないけれど。

          暑過ぎた夏が終わる、音も立てずに。

          点つなぎ

          カメラを触った記憶は、幼少期に家にあったコンパクトフィルムカメラだった。ファインダーの蓋をスライドさせて起動、ズームボタンを押すと伸び縮みするレンズ、暗さを感知してポップアップするフラッシュ、フィルムを巻き上げるモーター音。そんなメカっぽいギミックが面白くて、撮影よりもいじることを楽しんでいた。 一眼レフカメラを持っていた祖母は、学校行事ではいつも写真を撮ってくれていた。どのメーカーのカメラを使っていたのか覚えていないのは、あの頃は撮られることの方に興味があったからだと思う

          余白を作る

          すぐに見られない、明日届かない、重い、大きい、遠い、高い、ざらざら。程よさを確認するために、そういう部分を省かないようにしています。 フィルムに景色を焼き付ける。カセットテープで流れを感じる。本の厚みを知る。大きなスクリーンで映像に没入する。生の音楽を浴びる。 世の中がペースを落としてくれますように願い、引き摺られながらも、少し抗う。 無駄を愛でよ。芸術は長く、人生は短し。

          余白を作る

          ひとつなぎの

          映画『デヴィッド・ボウイ ムーンエイジ・デイドリーム』を観た。『戦場のメリークリスマス』での俳優業。映画『ジョジョ・ラビット』のエンディング曲『Heroes』。兄の部屋(と言っても二段ベッドで仕切っていただけなので筒抜け)から聴こえてきた『Little Wonder』。僕の知識はその程度だった。兄が壁に貼っていたデヴィッド・ボウイのポスターとは、いつも目が合っていた。 映画では、音楽や演技という部分だけではなく、アートに対する姿勢や哲学など、デヴィッド・ボウイという存在を観

          ひとつなぎの

          風になれないスピードで

          高校一年の冬。原付免許を取りに行った。本当は部活の仲間と行くはずだったけれど、お互いに住民票の写しを取り忘れ、予定日には行けなかった。数日後、何かしらの理由を付けて部活をサボり、1人で免許センターへ向かった。どうしてもすぐに免許を取りたかったのだ。 早朝の二俣川。『田村』と呼ばれる免許教室で試験対策をする。試験対策と言っても、おじさんの声で問題と答えが無機質に読み上げられるテープをイヤホンで聴き続ける、というシステム。一夜漬けならぬ、朝漬けである。寝ぼけ眼で数時間聴き、免許

          風になれないスピードで