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「チョコレートドーナツ」から考える現代の差別

こんにちは!ビジネスレザーファクトリー大学生ユースメンバーのゆうといいます!

ビジネスレザーファクトリー(以下、ビジレザ)とは】        ソーシャルビジネスしかしない企業「ボーダレスジャパン」のグループ会社。日本のビジネスパーソンへ牛本革製品を届けることで、バングラデシュの貧困解決に挑んでいます。

今日は、社会でどんなことが起こっているのかを知るきっかけになる「映画」をご紹介!

タイトルは「チョコレートドーナツ」。
全米で観客賞を総なめにした有名作品なので、観たことある方も多いのではないでしょうか?

チョコレートドーナツが大好きなダウン症の少年と、2人のゲイという「家族」。3人の深い愛と衝撃のラストに心打たれること間違いなしの、実話をもとにしたお話です!


1「チョコレートドーナツ」3人の家族の物語


舞台は1970年代のアメリカ・ブルックリン。

シンガーを夢見ながらショーダンサーとして働くルディと、
正義を信じていながらもゲイであることを隠して生きる弁護士のポール

2人は出会ってすぐ恋に落ちます。

それとほぼ時を同じくして、2人は少年マルコと出会います。母親に育児放棄されたダウン症の少年です。

3人は「本当の」家族ではないけれど、お互いを深く愛し、家族のように幸せに暮らしていました。

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(左からポール、マルコ、ルディ。マルコの学校を訪問するシーン。公式サイトより引用)

しかし、その暮らしは長くは続きません。

ルディとポールはゲイであることを理由に、マルコと引き裂かれてしまいます。

ゲイであることを理由に…つまり差別をされ、好奇の目にさらされて引き離されてしまうのです。

それでもルディとポールは、マルコと再び一緒に暮らすために立ち向かいます。まだ性への理解が進んでいない時代に、2人が起こした勇気ある行動は愛そのものでした。

裁判官や検事に差別され、侮辱されても、2人は法廷に立ち続け、マルコとの愛を示すのですが……

続きはぜひ本編でご覧ください!
涙無しでは観られない作品なので、ハンカチの準備をお忘れなく…

2「チョコレートドーナツ」で描かれる社会問題

2-1性差別

この作品ではあらゆる社会問題が描かれています。
最も大きく描かれているのはルディとポールへの性差別

ポールは弁護士をしながら自分がゲイであること言えずにいました。


社会はゲイに対して寛容ではないし、もしばれてしまったら弁護士というキャリアも危うい。また、好奇の目にさらされることへの恐怖や不安もあったと解釈しています。

一方で、ゲイであることを隠さずに生きるルディも生活のなかで嫌な想いをすることも当然あります。


特に私が印象に残っているのは、マルコと再び暮らすためにルディは「普通」であることを演じなければならないというシーンです。

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(法廷でのポールとルディ。公式サイトより引用。)

生きづらさと苦しみを感じながらも生きる2人の姿を見て、自分の考え方を見直さずにはいられませんでした。

前に広江るかさんにインタビューした時に”13人に1人はLGBTQである”という事実を知り、無意識に言えない空気を作っていたり、気づいていないところで苦しめているかもしれない、ポールのような人を苦しめてるのかもしれない…と思いました。(広江さんの記事はこちら

みなさんはどうでしょうか?現代ではポールやルディのような苦しみを感じてる人はいないのでしょうか?

2-2「普通」じゃないことへの差別

性差別の他にも、マルコを含めた3人への別の差別も描かれていると私は感じました。

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(大好きなチョコレートドーナツを食べるマルコ。公式サイトより引用)

マルコは学校でいじめられたり、嫌がらせを受けたりはしていません。
でも、3人が引き裂かれたのは「普通」ではない3人だったからだと思います。(「普通」なんて言い方したくないですが…)

「普通」の男女で、「普通」の子どもで、そんな家庭だったらこんな苦しみは受けなかった。社会が勝手に「普通」というものを決めつけているから、悲劇は起こったのです。

本人たちは何も悪くないんです。偏見をもち、「普通」を決めつける社会や周りの人に責任があるのです。

3特別扱いではなく個人を尊重しよう!

舞台となっているのは1970年代、もう今から半世紀も前の話です。

制度や法律も変わり、社会も当時に比べると寛容になってきました。ルディ、ポール、マルコのような人々がたくさんいて今があるんだと思うと胸が痛いです。

ただやっぱりまだ社会の歪みは解消されたわけではないし、新しい問題も生まれています。

例えば、同性婚はまだ日本では認められていません。ちゃんと理解されていないばっかりに、メディアの世界で「オネエ」キャラを演じてるタレントさんだっています。
いまだに障害に対して「できない」っていう否定的な見方から入る人も多いですよね。

日本もまだ成長途中。
でもこれって考え方自体はシンプルだと思うんです。

人間はみんな違ってみんな良いし、私は私だし、あなたはあなたなんだ、と思えるかどうか。

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(幸せに暮らしていた3人。公式サイトより引用。)

LGBTQの人や障がい者を「特別扱い」するのではなく、個人として見る、個人を尊重する。そういうことだと思ってます。(あ、もちろん配慮は必要です!)


みなさんは「チョコレートドーナツ」を見て、何を思われるのでしょうか。きっと私とは違う視点だと思います。ご覧になったらぜひSNSで発信したり、周りの人に話してみてください!

そういう小さな行動の積み重ねが社会を変えていくので…!


【参考サイト】
「チョコレートドーナツ」公式サイト

性的マイノリティへの考え方について勉強になる記事:「女装家ブルボンヌ×早大森山准教授”LGBT"談義 「オネエ」って言ってもいいんですか?」

・障害について考えさせられるツイートを見つけたのでこちらも載せます!ぜひリツイートさかのぼってみていってみてください!

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