見出し画像

緊張!!トワルチェック!!!

こんにちは!C+Hデザイナーのhanaです。
今日は大好評?アパレルデザイナーの裏側をチラ見せする回でございます。服飾の専門学校生の方には『へぇー』な情報になるかと思っております。

早速ですが、hanaの現状を雑に伝えますと。。。

hanaは今、年始のバーゲンの後に店頭に入る、new arraivalの商品を企画しているところです。俗にいう春物ってやつですね。


そこで、デザインを考えて、工場さんにサンプルを作ってもらうのですが、その前に!!

型紙を作らなければいけません!!

C+Hではhanaが絶大な信頼を寄せるパタンナー事務所さんに依頼をしているのですが、その中で『トワルチェック』というのをお願いしています。

『トワル』とはデザイナーの依頼書を元にシーチングなどの生地を針で留めただけの仮縫い風のものを言うのですが、それをパタンナーさんに作ってもらって、シルエットやディテールのサイズ、位置などをチェックするんですね。

(トワルを作らない場合もあります。)
(hanaは絶対作ってもらいます。)

hanaは今そのトワルチェックの時期に来ておりまして、連日パタンナーさんの事務所に行っては、トワルをチェックする日々でございます!!

▼トワルを作らない場合もあるの?

はい。これは会社にも、デザイナーによっても違うので、一概には言えませんが、hanaは基本的には作ってもらっています。

なぜ基本的に作るか?というと、
①無駄なサンプルを工場さんに依頼しないため。
②工場さんにサンプルを作る前に、直せる箇所がたくさん気付けるため。
③工場さんに作ってもらうサンプルの精度が高くなるため。

と言ったところでしょうか。

時には何回も何回も納得がいくまで直す必要はありますが、基本的にはサンプルは少ない回数で量産にこぎつけた方が、hanaも工場さんも負担が少ないんですよね。

なので、
1つの商品が出来るまでの全体で考えると、

トワルをしっかり作ってもらって、
事前に直せるだけ直して、
精度が高い状態でサンプル依頼をすることで、

色んなところで最終的に負担が少なくて済む。
とhanaは思ってやっています。

hanaがトワルを作らなくてもいいよーという場合は、、、
①すでに出来たサンプルを元に、本当にわずかな修正の場合。
②修正後のイメージが想像出来ていて、確実に失敗しない場合。

ぐらいです。

▼尊敬のピン打ち!!

さて、なぜhanaがこのパタンナー事務所さんに絶大な信頼を置いているかと言うと、、、

ピン打ちが綺麗!!
圧倒的にここなんです!!
まずはトワルをご覧ください!!

縫った?ぐらい綺麗でしょ?

裁断した布を縫わずに、針でチョンチョンと留めながら組み立てるのがトワルなんですが、この針でチョンチョンが圧倒的に綺麗なおかげで、完成像が容易に想像できるんですね!!

(今回も綺麗なピン打ちありがとうございました!!)

このようなトワルを見ながら、
ここもうちょい大きくしたいです。
タック分量増やせます?
ここ1cm下げたいです。

などなどを一緒に見ながら直していきます。

▼大仕事のポンチョの直し

C+Hの春物では今回、ポンチョを計画しています。このポンチョが厄介でして、、、『着心地』をこのトワルの段階で、どれだけ精度が上げれるのか?が勝負なんですね。(他にも勝負どころはたくさんありますが、、、)

まぁ、着心地も確認したいのですよ。着心地を。
ですが、トワルは針だらけ。

どうすると思います?


▼迷わず着ます!!

はい、着ます!笑

針だらけだろうとも、裏には出ていないので、
体には刺さりません。
※手には刺さりますので、持ち方を気をつけましょう!笑

ボディに着せるだけで見えることもたくさんありますが、迷ったら着る!!トワルは半身なので、私服ごと針で留めたりしながら、着用具合を確認します。そうすると見えてくるものがあるんですよ笑

これが直す前のトワル。

どうしても腕の出す位置と腕の上がりが悪いので、なんとかしたいとパタンナーさんと相談。肩線を前に振ろうか?手を出す位置をここにしよう!ここでダーツを取って、などと、デザインを損なわないように着た時の居心地を上げる作業が続きました。

最終的に肩線を前に振ることに。

正直、肩線を前に振るだけではなく、ダーツ位置を変えたり、釦位置を変えたり、考えれるだけのことを、このトワルの段階で直すことでサンプル依頼に進もう!!というレベルになるとhanaは思っています。

さぁ!これからサンプル依頼をして、
工場さんに頑張ってもらわないといけないのですが、工場さんに頑張ってもらう分、hanaも事前に頑張っています!!

サンプルが上がるのが楽しみになりますよね?
hanaはそんな仕事をしています。

新作の紹介だけでなく、こういった日常を共有できたらと思っていますので、また遊びに来てくださいね。

C+Hデザイナー hana

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?