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食べられるお花でペペロンチーノ

以前、カンゾウ(萱草)という食べられる野草について記事にしました。

カンゾウは、2〜3、月くらいまでは新芽(特に根本の方)が美味しいのですが、しばらくするとぐんぐん伸びて、葉や茎部分は硬くなってしまいます。

硬い葉はあまり美味しくありません。

しかし、6月末から8月くらいまでには蕾をつけ、オレンジ色の花を咲かせます。

そして、その蕾と花が本当に美味しいんですよね。

中国や台湾では「金針菜」という名前で呼ばれ、よく食べられています。

栄養価も、鉄分がホウレンソウの20倍程あるらしく、貧血気味の方には特におすすめかもしれません。

今年もカンゾウの蕾が大きくなり、花を咲かせる時期がやって来ました。

蕾が大きくなってきました

そんなわけで、ランチ用に少し蕾と花を収穫しました。

鮮やか

味は、アスパラガスとオクラの中間といったところでしょうか。

オクラほどではないのですが、若干ぬめりがあります。

味はクセもなく、さっと茹でてマヨネーズをつけたりしても美味しいです。

他にはバター醤油やベーコン巻きも絶品です。

要はアスパラガスやオクラに合う味付けだったら何でもOKだと思います。

どうやっても美味しいのですが、どうしようかな…と考えた結果、シンプルにペペロンチーノにすることにしました。

①オリーブオイルにニンニクを投入し火にかけて、オイルにニンニクの香りを移す

②カンゾウの蕾を先に加える

③蕾に火が通ったら、花を追加する

④花がしんなりしたらパスタを投入

⑤パスタの茹で汁を少し加え、塩胡椒で味を整えて完成

ニンニクとカンゾウ、オリーブオイルと塩胡椒とパスタオンリーで、動物性の食材や出汁さえ使っていませんが、ものすごく満足感があります。

蕾も花も肉厚で美味しい

こんなに美味しい山菜なのですが、私は売っているところを見たことがありません。

知人に聞くと「地元の道の駅でよく売ってたよ」と言う人もいるので、地域によるのでしょうね。

乾燥したものは中華食材屋さんで見かけるのですが、フレッシュなものが食べたいとき、私の場合は河川敷などに採りに行くしかないようです。

花が種をつけて増えるタイプではなく、地下茎で増えていくタイプの植物なので、よく群生しているのを見かけます。

今の季節は前述の通りオレンジ色の花を咲かせているので、見つけやすいです。

美味しいのでおすすめしたいのですが、注意点もあります。

どうやらコルヒチンという毒が含まれているらしく、生食はせずによく火を通して食べた方がいいようです。

私はほぼ生で食べても問題なかったのですが、こればかりは体質ですからね…。

また、この時期に同じようにオレンジ色の花を咲かせる植物に「オニユリ」と「キツネノカミソリ」があります。

オニユリの花は美味しくないそうです。

そして、キツネノカミソリには結構深刻な毒があるので、絶対食べてはいけません。

植物を見分ける自信がない場合は、当然食べるのはやめた方がいいです。

カンゾウに限らず、野草・山菜・キノコ・実などを食べるときは必ず注意しなければいけないポイントなのですが…。

山菜に詳しい人に教えてもらえたり、幸運にも売っているものを見つけたら、試してみてください。

見栄えも良く、美味しく、栄養もあるので!

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