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美術館log.03 富士と桜~北斎の富士から土牛の桜まで~

はじめに

今回は、山種美術館で開催されいる「富士と桜~北斎の富士から土牛の桜まで~」に行ってきました。
富士山が世界遺産に登録されてから10周年。その記念の特別展です。
富士山だ♡富士山と聞いたからには行かなければ!
毎日のように富士山を見て育った私は、溢れる地元愛を胸にチケットをぽちりました。
当日は、お天気も良く、てくてく恵比寿駅から美術館まで散策しながら歩きました。

到着。山種美術館ははじめて!

富士山

展示室内には、富士山を描いた日本画がたくさん展示されていました。

  • 葛飾北斎の富嶽三十六景

  • 歌川広重の東海道五十三次

  • 横山大観の富士山

などなど。

この絵だけ撮影OKだったのでぱちり。
横山大観「富士山」


教科書やテレビでしか見たことがなかった富嶽三十六景の凱風快晴の実物も展示されていました。
東海道五十三次で描かれている由比の薩埵峠は、子供の頃に連れて行ってもらったなぁと思い出に浸りつつ鑑賞しました。懐かしい。

※おまけ情報:↓こちらは静岡にある広重美術館です。

富士山と向き合う

展示を観ながら、あれ?どうして同じ富士山なのにこんなに描き方が違うんだろう?とふと疑問に思いました。形も雰囲気も全く違います。
富士山の麓で育ったので、授業で富士山を写生したり、成り立ちや富士山にまつわる話について学んだり、写真を撮ったり、富士山についてはちょっぴり詳しいほうだと思っていました。
季節や時間帯、見る方角で富士山がいろいろな顔を持つことも分かっていたはず。。
毎日のように見ていた富士山は、温かく大きく見守ってくれているような、そんな富士山でした。
でも、そこに飾られているのは見たことのない富士山ばかり。
???あれ???

いろいろな富士山

この記事を書きながら少し調べてみると、横山大観の言葉にこんな言葉がありました。

「富士山を描くということは富士にうつる自分の心を描くこと」

横山大観

「富士を描くということは、つまり己を描くことである。己が貧しければ、そこに描かれた富士も貧しい」

横山大観

描く人の心境、人間性などによって見え方が違うからなんだ。

富士山に続いて、桜を描いた絵画も展示されていました。
桜の描き方も様々で、色をのせるだけで表現したり、一枚一枚花びらを描いていたり。淡かったり、繊細だったり。

奥村土牛や石田武の作品のポストカード
コレクションが増えていく♪

展示されている作品の日本画家について少し調べてみると、またまた素敵な言葉に出会いました。

「梯子(はしご)の頂上に登る勇気は貴(とうと)い。さらにそこから降りて来て再び登り返す勇気は更に貴い。」

速水御舟

今まで日本画に触れる機会があまりありませんでしたが、今回の展示をきっかけに日本画の世界も広がりました。

カフェ

併設されているカフェでは、特別展に合わせて特別メニューが楽しめました。
絵画をモチーフにした上生菓子5種類の中から一つとお茶のセット。
どれにしよう♡
絵画を観た後でとても悩みましたが、ひとひらとお抹茶のセットにしました。

https://www.yamatane-museum.jp/upload/cafe230310.pdf (美術館HPより)

はんなり。
こういう開放的な雰囲気すき

富士山の絵を見て元気をもらい、日本画についても少しだけ深まった1日となりました。

この特別展は5/14(日)まで開催されているので、お時間のある方は足を運ばれてみてはいかがでしょうか?

※おまけの写真

富士山①(実家から。ふゆ)
富士山②(実家から。なつ)

※おまけの情報

富士山世界遺産センター(静岡)

富士山世界遺産センター(山梨)


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