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映画「DESTINY 鎌倉ものがたり」を観てきた

テレビ番組「おしゃれイズム」で、堺雅人さんがゲストの回をたまたま観たのが昨年12月のこと。堺さん主演映画の番宣としてのゲストだったのだけど、堺雅人という人の面白さをまざまざと見せつけられ、たまたま観たのに「観てよかった〜」と思った回だった。

その時宣伝された映画が「DESTINY 鎌倉ものがたり」だったのだけど、番組の中でほんの少し映し出される映画の場面がとんでもなく好みだったことと、奥さん役が高畑充希さんだということで「公開されたら絶対劇場に見に行こう」と決意した。
ちょうど1月にこどもの個人面談のために有休をとらなきゃいけなかったので、半休じゃなく全休をとった。そして今日観に行ってきた。

端的に言って、最高にわたしの好きな映画だった。

実はTwitterのタイムラインで流れてきたリツイートで、あの映画微妙だったよねとその後付き合うことになった彼氏ともりあがった、というものがあって、え〜そんなぁ〜〜〜としょんぼりしていたし、少し「つまんなかったらどうしよう」と危惧していた。
でも観終わって思うことは、この映画がそのツイート主の恋人たちの好みじゃなくて、わたしと彼らの好みがちがっていただけだったんだな、ということだ。映画を観た感想は各人の自由で、それを好むか好まないかも自由で、そういう前評判みたいなものを観てしまっても好きだと思える自分の好みを知ることができてうれしいなと思う。

主人公の一色正和と妻の亜紀子が暮らす家を観て、規模感はちがうけれど「となりのトトロ」でさつきとメイがお父さんと引っ越した田舎のおうちを思い出した。
昭和のおうち。すっごいすき
内装も素敵で、まず小説家である一色先生の書斎が憧れの書斎すぎて鼻血出すかと思ったし、ほこりアレルギー持っててアレルギー性鼻炎をこじらせて咳喘息持ちになってしまった時点で諦めたけどやっぱり書斎ほしいなぁ〜〜〜〜〜〜〜と改めて思った。すき
映画の中で出てくる町並み、鎌倉という場所をいきなりファンタジーの舞台にしてしまった冒頭の演出は、昭和ノスタルジーをうまいこと使ったからじゃないだろうか。
出て来る車もレトロな車ばかりで、時代は昭和なのだろうなぁと思わせときつつ、観ているうちに時代とかどうでもよくなってくるところがいい感じのファンタジーだ。すき。
そしてとにかく亜紀子役の高畑充希さんが終始可愛くって、一色先生と想い合ってる感じがたまらなく愛しい。何なのこの夫婦。すき
ところどころ出てくる魔物たちの、リアルな造形なのに愛らしさを感じるデザインもたまらんかわいいだし、黄泉の世界のビジュアルも、「千と千尋の神隠し」とか「天空の城ラピュタ」とかを思い出して、わたしの「好き」のツボをこれでもかと連打された気がした。何回すきって言えば気が済むんだろう。すき。

映画の中で、さらっと見ていた小道具が、エンディングのスタッフロールを見ていて「あれ伏線だったのか!!!」と気づくものばっかりで、鎌倉ものがたりの世界線を舞台にしてあれこれ想像するのがとても楽しいだろうなと思ってしまった。小学生のころから二次創作脳なのでしょうがない。作り込まれた架空の世界で想像力をフルに使って遊ぶのは、大人になったって楽しい。久しぶりに遊びたい世界を見つけた気がする。

これを機会に原作の漫画も読んでみたいな、と思って調べたら、34巻まで出てるとか。めっちゃ長いな。Wikipedia見てみたけど、やっぱり実写映画化作品って原作をリスペクトしたプロによる二次創作だよなぁ、という持論を再認識した。あ〜面白かった!

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