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子どもに教えられたこと。漠然と感じていた子どもの得手不得手。発達検査の結果に納得!

ある夜の息子との会話

布団2枚に子ども2人に挟まれて眠る夜。
(上の子はパパとベットに寝ていたが、最近はパパに派手に怒られてからママのところに入るようになった)

暑い日は子どもたちが動くのでぎゅーぎゅー押されて寝苦しいが、寒くなって押しつぶされなくなった。

私からくっつきに行く。

ところで寝付く前に語るセリフがある。
「かわいい子たち。世界で1番かわいい子が2人も、広い世界でこんな狭い布団の上にいるなんてすごいよねえ!」

毎日のようにこんな話を聞かされ7歳息子はよく
「親はみんな自分の子が1番かわいいと思ってる」
などとクールな意見を放っている。

昨晩もまた、
「世界で1番かわいい子が、2人揃って、広い世界の中でママの隣にいるなんて信じられない」
と語りかける。

すると息子は言う。
「2人ともママから産まれたからさ!世界で1番かわいい子を2人も産むなんて、ママすごいね」

お、おおお?!?!

ママ、すごいのか?!

乗せられた私は続ける。
「そうかあ!そうだねえ、世界かわいい子を産んだ人選手権があったら、ママが優勝だね!!」

つくづく、息子の言葉のセンスにやられてしまう(親ばかバイアス)。

ものの言い換えが得意?

ものを言い換えるというのは、興味深いスキルである。

ものを言い換える時、複数のスキルが組み合わさっている。

内容を理解する力。
別の角度から内容を見る力。
別の角度から見た内容を表現する力。

いつの間にこんな力を装備していたのか。

発達検査を受けた息子

ところで、学校で困りごとが多い息子は最近ウィスクという発達検査を受けた。

それによると目で捉える力が弱く、書いて表現する力も弱いようだった。一方、聴覚で取り入れた情報の処理や言語分野の力があると説明された。

聴覚情報の処理…
毎度会話の中でハッとするようなことを言われる場面が多いのはそのせいだったのか。

そんな、言葉の扱いに長けてるというか、独特なセンスを感じる息子だが決して国語ができる子ではない。

「1人で本を読む」ということも苦手だし(視覚情報収集が苦手)、書き取りも好きでない(指先の力がなく不器用)。文字を書くのはきらいではないから、見本通りに書くのが苦手なのだろう(やはり視覚が弱い)。

それに、国語ができる子は、物語が好きで、主人公の気持ちを汲み取ったり、感情が豊かでそれを語るのもうまい気がする。一方息子は、好んで描く絵は「デザイン」ぽいもので描いたときの感情を読み取りがたいものばかりだ。国語の文章題で「このときの主人公の気持ちを書きなさい」「あなたはどう感じますか」系の設問は空欄。

いわゆる、文章の読み書きや物語が好きな「文学系の子ども」じゃない。

ではなぜ、ハッとするような言い回しができるんだろうか?

気になってきた。

視覚に弱く聴覚に強いからこそ

視覚的に多面的に捉えるのが苦手な息子は、立体物の配置を見せられて「裏側から見たらどう見えるか選びなさい」といった類の問題が苦手だった(四方図と呼ばれるもの)。他にも、高さが異なる積み木を直線上に並べて正面から見たときの見え方、とか、積み木とそこからできる影の図を見て正しい組み合わせを選ぶ、みたいなもの同様。

だけど、耳で得た情報は「立体的」に頭で組み立ててるんじゃないだろうか?

例えば、「ママは◯◯くんが世界で1番好き」と伝えるとき「ママは〇〇(弟)も世界で1番好き」と添えると「1番は何人いてもいいんだな」と条件設定を勝手にしてくれる。
「僕が1番じゃないの?」などと言われたことがないからだ。

それに、子ども2人がかわいいという私に対して、そこに出てきてもないママをくっつけるのも、子どもは母親から産まれてくるという基礎情報に私の言葉を合体し考えたからでは?

さらに広い世界の中のかわいさ最上位の2人が地理的に極上スペースに偏っている理由を「ママ」と説明してもいるのも、僕と弟を世界というスケールに置けてるからだろうか?

視覚情報は苦手だけど固定された情報は好き。なぜ?


目で追って捉える形式の文字情報(黒板や本の字を追って読む)や複数のものを同時に捉えるのは苦手なのだけど、情報をまとめた一覧表や地図や国旗みたいに位置が固定された対象物を覚えるのは得意だ。

そういった無機質なものは気持ちと連動しづらく、私なら積極的に見るのもいやだが…。例えば時刻表や漢字表のようなものがそれ。

さらにそうした、情報の塊と聴覚情報の合わせ技も好きだ。惑星の表面温度を一つずつアレクサに聞いたり、都道府県の名産品を県ごとにアレクサに聞いたり。

そう、息子は縦軸と横軸のあるものが好きなのだ。系列や法則性に強い、というのも発達検査で出ていた。だから計算や将棋が好きなのか。

過去の謎が次々と発達検査で解明された

過去に、どうして、ひらがな表が大好きなんだろう(2歳でひらがなカタカナを全部覚えた)とか、どうして教科書の音読を泣くほど嫌がるのだろう、とか、重さ比べ問題を教えなくても解けるのだろう、とか、形を真似て描くのが出来ないのはなぜだろう、などなど謎だったことが、一気に解明された発達検査に心の中で拍手を送った。

というか出来る出来ないが検査で炙り出されただけなんだけど…。

まあ、納得感がすごい。

発達にかなりの偏りがあり、課題があるのは一目瞭然。それはまた気も重いが…。

今の気持ち

息子の困りごとはなくならないし、生きてく上での悩みは尽きないだろう。

でも、これからも、会話の中で繰り広げられる息子の世界を楽しみにしていこうと思う!

きっと、親の私もびっくひするような宇宙が広がっているはず!

(やっぱり親ばか)

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