ドーラの部屋

アラフィフの保健師。2人の子どもはすでに成人し、増えた自由時間の使い方を模索中。 ほぼ…

ドーラの部屋

アラフィフの保健師。2人の子どもはすでに成人し、増えた自由時間の使い方を模索中。 ほぼほぼ人生を振り返っての話と時々ちょっと役立つ話をアルバムみたいに残してみたいと思います。 2023.11.15〜

最近の記事

都会のねずみと田舎のねずみ

都会のねずみは言う 「田舎の景色に癒される」 ・・・まぁ、何十年住んでても心からきれいだと思う景色はあるよ 「食べ物がおいしいよね。やっぱり水がいいからかな」 ・・・コメ、野菜、肉、魚なんでも美味しいね。和菓子もピカ一だと思う 「星がすごく近くてきれいだったわー」 ・・・そんなもんだと思ってたよ 田舎のねずみは言う 「『東京には空がないといふ…』って何だったの?毎日青空やんか!」 「田舎とは陽の光が違う、葉っぱの緑が違う!」 「バスや電車がこんなにあって便利!」 「普段の生

    • 弟と私の関係性~年齢差と家庭環境から思うこと~

      私と弟は6歳離れている 名前の由来は平塚雷鳥の「原始、女性は太陽であった」にちなみ、私には「日」、弟には「月」の文字が入っている 顔が似ていると言われたことはあまりなく、いとこと弟の方が似ていると言われていた 性格も似ていると思ったことは一度もない 食の好みも違う 強いて言えば、果物が嫌いなところと遊園地の乗り物が苦手だという、しょーもない部分だけ似ている 特別仲がいいというわけではないけど、お互い大人になってから、たま~に電話で話すと結構な長電話になる 笑いのツボや突っ

      • 中学の先生の話

        もうずいぶん前の話 息子が中学の時、晩ご飯を食べながらちょっと笑ってこう言った 「明日、先生は子供の保育参観で午前休み~」 またある日は 「先生が子どもの誕生日プレゼントが品薄でなかなか手に入らないらしい。 みんなであそこに売ってるんじゃないかとか、ここはどうかとか話が出たけど、最悪、段ボールで作るしかないんじゃないかっていう案も出た(笑)」 担任の先生は男性。 どうやらホームルームや給食の時間にそんな話が出ることがあるらしい それを聞いた私は、なんていいコミュニケー

        • 何月に生まれようとも

          2人の子供のうち、1人は3月生まれ いわゆる『早生まれ』のグループに入る 保育園の時、たいして仲良くないママ友から「3月生まれって可哀そう」と言われた ・・・・・・・・・・・・・・・・は?(怒) この人が何を指して言っているのかはわかる 一般的に早生まれは同級生の中では遅く生まれているため、身体が小さいとか、甲斐性がないとか言われているからでしょ? 4月生まれさんとは1年違うから成長に差がある、と ある程度大きくなっても学力や運動神経にも差がでる、なんていうエビデンスも

        都会のねずみと田舎のねずみ

          【ただいま治療中】めまいと友達

          中学の頃から、私はめまいと共に生きてきたといってもいい 風邪をひくとまずめまいが出てくるし、めまいを感じると「あぁ、疲れてるんだな」のサインとして受け取った めまいがするといっても全く起きられないとか吐いてしまうとか、そういうことはなくて休んでも1日(か弱い系の女子ならベッドから起きられず数日ご静養かもしれない)、とにかく何をしていても軽く乗り物酔いの状態ですっきりしない、具合の悪い日が続く 高校の時、一度受診したことがある 薬を処方され「一週間後にまた来て」と言われ再診し

          【ただいま治療中】めまいと友達

          チャンスの神様

          世の中は平等じゃない 格差だ格差だとニュースで騒がれるずいぶん前から思っている どんな遺伝子を受け継いだか、どの地域に生まれたか、どんな家庭で育ったか、どんな人と出会ったか、どんな教育を受けたか、みたいな要因を土台にして、その時どんな感情が芽生えたか、どう考えたか、どういう選択をしたかみたいな要素も加わった掛け算で、まず社会人として出ていくまでの間に立ち位置が違ってスタートラインが違ってくる その後も、不公平で理不尽で、その中で上手くいくこともあり、いかないこともありなが

          チャンスの神様

          【子育て】通知表だけがあなたの評価じゃない

          私は子供たちの通知表はほとんど見なかった 保護者会で先生が通知表を広げながら学校での様子を含め説明してくれるから、それで十分じゃないかと思っていたから 自分か小さい頃、通知表の良し悪しで臨時でお小遣いをもらったり怒られたりした 授業参観の後、どうしてわかっているのに手を挙げないのかと怒られながら帰ったことを今でも覚えている 成績が悪かったら「お前に似たからだ」と父が母に暴言を吐く材料になった だから『良い子』でいなくてはいけないとずっと思わされていた でも、そんなのはおか

          【子育て】通知表だけがあなたの評価じゃない

          あたたかい記憶

          高校時代からの友達4人で女子会 仕事や家事、子育てのバタバタの隙間を見つけて会っている 近況や子どもの話なんかしながら話題は自然と昔のなつかしい話へ もうアラフォーだけど、そんな話になると一瞬で制服を来ている時代にタイムスリップした感覚になる 「そういえば、元カレとFacebookでつながったよ。でさあ・・・」 あぁ、私の元カレか・・・不意に言われて一気に現実に戻る 一時期、単身赴任していたらしい・・・結構いろんなところに行って写真上げてる・・・この前サッカー部で集まった

          あたたかい記憶

          【子育て振り返り】クソババアと言わせない作戦⁈

          反抗期になったら母親に「クソババア」とか言うらしい 子育て真っただ中の時、テレビで芸能人が言っているのを聞いた 『ババアはいいけど、クソババアは嫌だわ~』と思った私は何か策はないかと考えた 反抗期がやってくるのはしょうがない、というか成長の過程だしこれは本人が悪いわけでもなく親が悪いわけでもなく、ホルモンが悪いんだと、これもまたテレビで誰かが言ってた それなら反抗期に入る前の時期に、クソババアと言ってはいけないということを教えればいいんだな 当時、子どもたちはまだ小学生で

          【子育て振り返り】クソババアと言わせない作戦⁈

          チーフのチーフたる所以

          同じ職場の彼のあだ名は『チーフ』 そんな肩書は正式にはなく、いつしか誰かが名づけ、周りもそう呼びだし、アラサーの彼もそう呼ばれると「はい」と返事をしだして自然に受け入れ、定着していった この部署には支払いがらみの業務があり、度々問い合わせの電話が来る お金のことなのでこちらは万が一にも間違いのないよう手続きをしているけど、解釈の違いというか、思い込みというか、そもそも制度が気に入らないからか、受話器を取った瞬間から怒りモード全開で話が始まることも時々やってくる ある時、彼

          チーフのチーフたる所以

          【こんな上司がいい】ヒロシの話

          ヒロシは課長 本名ではなく、理由は俳優の舘ひろしに似ているから さすがに本人に向かってヒロシとは言えるはずもなく、表面では「課長」 だけど裏面では「ヒロシ」と親しみを込めて言っていた部下たち 「あれ?ヒロシどこ行ったの?」 「やっぱヒロシはシュッとしてイケオジだよね」 そんな田舎に似つかわしくないヒロシが、家では首にタオルをかけ軽トラも運転する気さくな人だと知ると、そのギャップにまた萌える部下たち 窓口に来た人が制度の内容に納得がいかず、理不尽に若い職員に怒鳴っていた時、

          【こんな上司がいい】ヒロシの話

          【弟のお嫁さんの話】ぜひ、そのままでいて

          弟は自分の奥さんのことを「せつこ」とか「せっちゃん」と呼んでいる 本名は全く違う 私とは一回り歳が離れていて、住んでいる所も違うから頻回に会う機会もじっくり話す機会もないけれど、会うと内心ワクワクしている 生粋の関西人である彼女は、服装はそうでもないが髪の色は実に華やかで、会うたびに違っている まずそれがちょっとうらやましい ある時は、帰ってきたうちの息子に「あぁ、お帰り~、おつかれさ~ん!」と一番に声をかけ、弟が「まだそんな慣れてへんのに」と爆笑していた またある時

          【弟のお嫁さんの話】ぜひ、そのままでいて

          ばあちゃんとわたしへのセレナーデ

          女の子のお母さんの実家は、地方の海が近い田舎町 ちょっと行けば海の波の音、ちょっと行けば商店街のにぎやかな声が聞こえる、女の子にとってはお気に入りの場所 夏休みは1歳上のいとことお泊りが恒例行事 毎日お小遣いをもらっては本屋さんや駄菓子屋さんでお買い物 近所のお肉屋さんのコロッケは大好きな味 2人だけで浜辺に行っちゃダメって言われていたのに、テトラポットを乗り越えて貝殻拾いをしたことは絶対秘密 家にいてもそんな楽しいことなんてない お茶碗の持ち方、お箸の持ち方、口への運び

          ばあちゃんとわたしへのセレナーデ

          あの時行っていたら~人生は選択の連続~

          記憶とは不思議なもので、昔むかしのなんてことない話を何のつながりもない時に思い出すことがある それがいい思い出なら歓迎なんだけど、ほとんどは忘れていた嫌な記憶だったりする その一つが、母が話したこんな話の、そのつながりで思い出した嫌な記憶 戦後生まれの母は高校卒業後、隣町の洋裁学校に通い始めた 男女平等なんて言葉もなかったであろう時代、地方の、田舎の、女子、と三拍子揃っていたらよほど親が理解あるとか、考え方があか抜けているとか、本人の意思が個性的で強固だとかでなければ、保

          あの時行っていたら~人生は選択の連続~

          【このしこりの正体は?】乳がんセルフチェックの大切さ②

          良性の腫瘍だから経過観察って言われるよね、と期待を込めて臨んだ再診は「葉状腫瘍の疑い」という予想外の結果から始まった 現時点では良性なんだけど、腫瘍の大きさが5㎝を超えてくると悪性化するため切除が必要で、このタイプの腫瘍は急速に大きくなることが特徴の一つ 細胞診の画像を見せながら丁寧に説明してもらった内容はこんな感じ 確定ではなく、その疑いがありますよということだった マンモやエコーから、私の右胸のしこりの大きさは3㎝ほどになっていた それも1年経たずしてこのサイズにな

          【このしこりの正体は?】乳がんセルフチェックの大切さ②

          【このしこりの正体は?】乳がんセルフチェックの大切さ①

          まだ昭和の時代、がんは死に直結する怖い病気という認識だった 今は昔から比べれば医療は格段に進歩し、治療の選択肢が増え術後の生存率もぐっと上昇している でも、早期発見に越したことはない 身体の負担、精神的ダメージ、生活への不安を最小限にできる 母は40代で乳がんで亡くなった 後になって聞いたけれど、乳がんと診断される3,4年前から胸のしこりに気づいていたらしい 電話健康相談で聞いたりしたそうだけど、身近な人に相談することもせず病院には行かなかった 「何か悪いものがみつかったら

          【このしこりの正体は?】乳がんセルフチェックの大切さ①