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漫画版 世界の歴史1


「歴史を知らずしては未来を語れない」

ということで、まず世界の歴史シリーズ(2016年第9版)の漫画版を読んで勉強を始めることにした。漫画版にした理由は、ストレスを感じず学びたいから。

1巻について

第1巻は人類の誕生から、ローマ帝国がキリスト教を公認するまでの、超濃い内容。
ここではオリエント、ギリシア、ローマの3つを選び、まとめてみた。


オリエント(古新バビロニア〜ペルシア)

 紀元前3000年頃にメソポタミアで、シュメール人の都市ウルが形成され、有名なジッグラト(聖塔)が建築されたり、法律が作られた。その後シュメール人は争いの中で滅びるが、前20世紀ごろからバビロンを中心とした古バビロニア王国が現れ、6代目の王、ハンムラビはそのシュメール人の法律を参考に「ハンムラビ法典」を制定した。それまで法がなかった地域を法律によって治めていく様(人々の感情ではなく、法律によって物事を収めていった)は、人々の争いの原因を消し、平和な生活を営むためには必須であることを再認識した。
 古バビロニア王国の滅亡後は、アッシリアがオリエント地方を統一するも、新バビロニアがメディア地域と同盟してこれを征服。この時の王が有名なネブカドネザル2世。バビロンの城壁、バビロンの空中庭園が有名だ。また、前586年、ユダ王国が滅ぼされ、ユダヤ民族の強制移住である、バビロン捕囚が起きる。
 ネブカドネザル2世が死去すると、ペルシア人の国が力をつけ、キュロス大王によって新バビロニアも領土となる。ユダヤ人も解放された。しかし、故郷のイスラエルはすでに他の民族に支配されており、それ以降もユダヤ人の苦難は続いた。
 ペルシアの繁栄に寄与した王として、前522年に王に選ばれたダレイオス一世が挙げられる。彼は支配地域の道路網を整え各地に総督を派遣し、首都と地方が連絡を取りやすくなるようにした。これにより、ペルシアはバルカン半島からインドのインダス川にまで及ぶ大帝国となった。

ギリシア

 ギリシアは無数の島々と複雑な海岸線に囲まれ、内陸部は山になっている。そのため人々は孤立した土地に離れ離れに暮らし、それがアテネやスパルタ、テーベなどのポリス(都市国家)に発展した。このギリシアを攻めたのがペルシアだった。しかしマラトンの戦いやサラミスの海戦でギリシア連合軍がペルシアに勝利し、前450年頃平和が訪れた。アテネでは、ソクラテスなどの哲学者が現れ、独特な文化が花開いた。それとは対照的に、スパルタでは軍事訓練に明け暮れた。このスパルタとアテネが前431年にペロポネソス戦争によって争った。30年に渡るこの戦争はスパルタが勝利。しかし、その後もポリス同士の戦いによりギリシア全体の力は衰えていった。
 その後、カイロネイアの戦いでマケドニアのアレクサンドロスがアテネなどのポリスに勝利した後、ダレイオス3世のペルシアにも勝利し、さらにエジプトも占領した。アレクサンドロスは領土の70箇所あまりにアレクサンドリア市と呼ばれるギリシア風の都市を作り、特にエジプトのアレクサンドリアには、王立研究所(ムセイオン)が設置され、アルキメデス、ユークリッドなどがここで勉強した。

ローマ

 紀元前700年頃、イタリア半島中部を流れる川のほとりの7つの丘に羊飼いの人たちの集落が作られた。やがてこの丘を中心に街ができ、ローマの始まりとなった。前509年にその頃イタリア半島で勢力のあったエトルリア人を追い出し、ローマ人自身の国を作り、農業国家として発展しつつ、護民官という制度(平民の代表者が政治に参加する制度)によってイタリア全土を統一した。
 その後、貿易国家として地中海の貿易を独占していたカルタゴと前264年、前218年、前146年の3回のポエニ戦争でローマが勝利し、カルタゴは完全に滅ぼされた。これにより領地は広がった一方で、国内の政治は荒れていったが、ユリウス=カエサル、オクタウィアヌス(皇帝アウグスティス(前27〜後14年)によってローマの内乱は終わり、パクス・ロマーナを迎える。その後、このアウグストゥスの家系から、ティベリウス(14~37年)、カリグラ(37~41)、クラウティウス(41~54)、暴君ネロ(54~68)と皇帝が誕生していった。
 アウグストゥスの頃、イエスが誕生し、弟子たちによってキリスト教がローマ人の間でも広まっていった。暴君ネロによって、多くのキリスト教徒が処刑されたが、ローマ軍内の反乱によってネロは死亡した。その後、ローマには五賢帝時代と呼ばれる優れた皇帝が続いた時代となった。312年には、皇帝の跡継ぎをめぐる争いが続いていたが、キリストを旗印として戦ったコンスタンティヌスによってローマが統一され、彼によってローマ帝国はキリスト教を公認した(ミラノ勅令)。皇帝は、ローマ帝国の首都をビザンティウムに移し、自分の名をとってコンスタンティノープルと名付けた。また、キリスト教の総本山をバチカンにおいた。

1巻の感想

 相当な量の内容にも関わらず、1時間もかからず読み終わった。読んだ時間より、このnoteにまとめる時間のほうがかかった気がする。漫画の良い点だ。
印象に残ったのは、キリスト教初期の人たちが迫害されると知りながらもイエスを信仰し、集会に参加する人が増えていったことだ。イエスの描かれ方も聖書に忠実だったもと感じた。僕は毎週教会堂に行くが、礼拝に出るまでその良さを忘れていることが多い。礼拝でメッセージを聞いて、賛美したときに、言葉にできない素晴らしさに気がつく。外から見てるだけではその良さがわからない、来てみなきゃわからない、そんな集会がこの頃から行われていたのだ、と当時の人々と共感できているのかもしれない。




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