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追いかけるときには追いかけるものから逃げていて、きっと捕まえたときに捕まるのでしょう
おまえの悲嘆にはほとんど濁りがない
死という楽しみについて
死にたくなるのに明確な理由はない。ただ、何となく。窓から飛び降りたいとか、車の前に飛び出したいとか、遮断機が下りている踏切に入りたいとか、思う。それは好奇心に似ている。長いトンネルに薄っすらと射し込む光、それが死だ。光のないトンネルなら、歩くのはもっと大変だっただろう。トンネルの壁には美しい、幾何学的な紋様が描かれていて、それは動くのだけれど、触れるとそこから波紋が広がって、また新しい紋様を生み出
もっとみるさてはていかにしようかと
言った言葉と言われた言葉と
返す返すし返し返し
ね
どこへもいけなくなった気分はどう?
このまま
ああこのままでいい
もういいや
もうたくさんなんだ
もういっぱいいっぱいなんだ
はきだしちゃえばいいんじゃないかな
そんなことできるか
おまえにできるのか
くそったれ
ああくやしいさ
なんてのろいだちくしょう
かんべんしてくれ
ああ堪忍な
なんて残忍な
もう嫌になっ
後悔なんてない(ふりをしているだけ)
どこへもいけなくなって
どこかへいきたくなって
ないてしまうことさえ
だからもういいんだよね
だからもういいんだよね
なくしてしまったもののことをかんがえるのは
あげてしまったもののことをかんがえるのは
あたまからっぽにしておがくずつめてみずにしずめて
ほら
また
なあんにもみえなくなる
かわいそうでかわいいひと
どうしよう(どうしてやろうか)
かくすばしょもなくなって