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この子(クワガタ)が導く悟りの世界

この巨大なクワガタは、僕が飼っているクロスケくんだ(*^^*)
暖かい部屋にいるので、冬眠はせず、毎日ゼリー一個を食べ
元気に過ごしている。
僕がクロスケくんと接するのは、ゼリーをあげるタイミング、
つまり一日に一回だ。

クロスケくんは、ただそこにいる。
ほぼ一日中動かず(飼育ケースに入ってるから当然か)
僕は、たまに、この子は何か考えているのだろうか
などと思うことがある。

彼にとって、生きる意味とは何か。
彼にとっての苦しみとは何か。
また、彼にとっての死とは何か。

野暮な疑問だ。
彼は「ただここにいる」だけなのだ。
昨日も明日も、もっといえば数分前のことさえ
彼には関係なく、ただ存在する。

僕ら人間も同じことだ。
ただ、人間には「心」と呼ばれるものがある為、
苦しみも生まれる。

「四苦八苦する」という言葉がある。
四苦とは生老病死であり、8苦は愛別離苦、怨憎会苦、求不得苦
五蘊盛苦を足したものだ。
翌々考えると、これらの「苦」は「心が感じている」ものだ。
病や死は違うといわれるかもしれないが、畢竟、病による
痛みや苦しみは「心を通して感じている」のだから
究極的には「心の問題」といっていい。

いろんな辛い経験もしてきたが、その都度「心(感情)が
なければいいのに」と、これまで何度思ったことか。
怒り(イライラ)人間関係、嫉妬、別離、その他その他。
感情があるからこそ、人は苦しむ。

ではクロスケくんはどうか?
たぶん、人間が考える意味での感情はないはずだ。
なので、不足も不平もなく、ただそこに在られる。

僕の「苦しみ」が終わったのは、薬のおかげだ。
ADHDの診断を受け処方されたインチュニブという
薬が奏効し、これまでの苦しみから、ほぼ開放された。
生きることは9割の辛さと1割の喜びで出来ていると
思っていた僕の日々が平穏になり、イライラの9割以上が
なくなった。
なので、悟りを開いたとか、スピリチュアルによって
救われたとかではなく、薬に救われてるだけなので
「解決」では、決してない。

それを踏まえていうならば、辛さ、苦しみに
一つ一つ対処していっても、手間がかかるばかりで
無駄だということ。極論すると、すべては「心の問題」なので、
心をまとめて、アップデートし、細々した辛さの一切合切を
なくすしかないのだ。
で、ここが一番重要なのは、「実は問題など存在しない」という
厳粛たる事実だ。
ただし、それは「今この一瞬に於いて」である。
「今ここ」ということは、何度も書いたが、今この瞬間には
昨日喧嘩したA君との軋轢や、今朝見て嫉妬した友人のSNS投稿、
それに明日に迫った受験の不安などなど、「今この瞬間」においては
ないのである。
時間という概念は人間が作り上げたものであり、その時間軸に於いては
辛さというものは「有る」かに思えるのだが、
「今ここ」に自分を置き、全ての存在、今あることを全肯定するならば
そして、「今ここ」をずっと維持して行けるのなら(難しいことではある)
辛さ、苦しみというのは存在しえない。

僕がこれまで学んだことを掻い摘んで書いてるので、
まったく意味不明に思われる箇所もあると思いますが、
これが事実なのです。

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