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関西ダービー

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【T-Bs】なるべくしてなった日本一

【T-Bs】なるべくしてなった日本一

 令和5年シーズンのNPBもこれにて完結。最後は阪神が大勝で38年振りの日本選手権奪取というなんともおめでたい結果となった。道頓堀から突き落とされたカーネルサンダースも、草葉の陰でさぞ喜んでいることだろう。今回は、そんな日本シリーズの全体を振り返っていこう。

声出し応援解禁年に相応しい結果 今季、長く苦しかったコロナ禍がようやく明け、全国の球場でも大声を張り上げての声援が戻って来た。その中でも一

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【Bs-T】最後の奉公くらいいいじゃない

【Bs-T】最後の奉公くらいいいじゃない

 日本シリーズは第6戦。もう後のないオリックスは来季からMLBへと羽ばたくことが濃厚となっている山本由伸を立てて必勝を期した。ここはやはりエース。山本は138球の熱投で完投勝利を収めたのだが、やはりここでもありもしない現代野球に取り憑かれた方々が球数について文句を言っていたので、今回はその事について書いていこう。

これで評価が下がるなら… 米メディアのSNSで、山本が138球を投げたと報じる投稿

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【T-Bs】異様な雰囲気、狂った勝負師

【T-Bs】異様な雰囲気、狂った勝負師

 昨日の試合と同じく、日本シリーズ第4戦は9回裏まで決着が分からない好ゲーム。ただ昨日と違ったのは阪神のサヨナラ勝ちということか。これで日本シリーズはまたもタイに。今回は、そんな試合を振り返ることとしよう。

ミス連発、甲子園に呑まれた猛牛軍団 守備位置を大きく変えても、連携プレーが素晴らしいはずのオリックスらしからぬ守備のほころびが見られる試合であった。暴投と失策がそれぞれ3つずつ。犠打の失敗で

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【T-Bs】白熱の攻防、これぞ頂上決戦

【T-Bs】白熱の攻防、これぞ頂上決戦

 3戦目となり、決戦の舞台は大阪から西宮へと移った。結果は最後の最後までもつれる1点差ゲーム。これぞ野球の醍醐味という見応えのあるものであった。今回は、そんな日本シリーズ第3戦を振り返ってみよう。

東晃平、快投乱麻 東と書いて「アズマ」と読むので、一瞬オリックスは横浜から投手を借りてきたのか?と思った。冗談はここまでとし、彼は素晴らしい投手であった。兵庫県出身の投手ということもあり、地元でと言う

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【Bs-T】宮城大弥、大人の投球

【Bs-T】宮城大弥、大人の投球

 つい先日行われたドラフト会議で指名された、常廣羽也斗や武内夏暉と同い年とは思えない。プロ入り4年目、弱冠22歳の左腕エースが昨日火を吹いた阪神打線を手玉に取り、6回を無失点に封じた。今回は、そんな素晴らしい職人の投球について書いていくこととしよう。

「歩いてまえ打線」封じた秘訣は よくオリックスの重量打線のことを、大阪弁に準えて「いてまえ打線」と形容することが多いが、阪神は「歩いてまえ打線」と

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【Bs-T】大エース、猛虎に喰われる

【Bs-T】大エース、猛虎に喰われる

 ペナントレースが嘘のように、日本シリーズで活躍する選手のことを皮肉と尊敬を込めて「シリーズ男」と呼ぶことがあるが、山本由伸は逆シリーズ男だ。5.2回を投げ7失点の大炎上。今季の通算防御率1.21の男とは思えない投球であった。今回は沈んだエースと、揺さぶった阪神打線について書いていくこととしよう。

「主砲の盗塁」、流れが一変 今季の阪神打線1の特徴が5回に出た。先頭の佐藤輝明が出塁すると続くノイ

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【T-Bs】大阪秋の陣、日本シリーズのキーマンは?

【T-Bs】大阪秋の陣、日本シリーズのキーマンは?

 大阪ダービーは阪神南海戦以来、なんと59年振りとのことだ。MLBのニューヨーク・メッツ対ニューヨーク・ヤンキースの決戦がサブウェイ・シリーズならば、阪神オリックスのシリーズはナンバライン・シリーズとでも名付けようか。今回は、そんな今季の総決算の見所について書いていくこととしよう。

「人気のセ、実力のパ」 古くから、NPBには「人気のセ・リーグ、実力のパ・リーグ」という言葉がある。近年はネット配

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