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【PL】12球団ベストユニフォーム(パ・リーグ篇)

 週刊ベースボールにて、僕が尊敬してやまない綱島理友先生が「12球団ベストユニフォーム」というコラムを書いていたので、勝手ながら僕もそれに便乗させていただくこととしよう。いつもセ・リーグからばかりなので、今回はパ・リーグから。

オリックス

 まずはパ・リーグの最古参のオリックスから。合併こそあったものの、戦前の昭和11年からある歴史の深い球団である。今回、吸収された近鉄は「番外編」の項を用意し、そこで紹介させていただく。

 オリックスのベストユニフォームには、ブルーウェーブ時代の平成3年から12年までのものを。「がんばろうKOBE」や、イチローのユニフォームとして有名なものである。ロイヤルブルーに黄色という派手な色使いながらも、シンプルにまとめられた傑作である。次点で令和元年から使用されている現行版のユニフォーム、「阪急ブレーブス」としての最後のユニフォームが挙げられる。

ソフトバンク

 続いてはパの古豪・ソフトバンクだ。大阪から福岡へ移転する過程で、親会社も南海、ダイエー、そしてソフトバンクと変わって行った球団だ。物心が着いた頃は既に現行版ユニフォームだったが、失礼だが僕はそれをあまりかっこいいとは思わないので今回は南海の最終版である昭和59年から63年までの5季に渡って使用されたものを。

 この深緑の感じが素晴らしいのだ。現在ヤクルトが「燕パワーユニフォーム」として売り出している若草色とは違う、渋い緑は現代でもかっこいいと言われるであろう。お家騒動後のボロボロのチーム状況だったにもかかわらず、何度も復刻されていることがこのユニフォームが優れていることを証明しているのだ。次点ではダイエーホークスの最終版であるFDHと左胸に刺繍されたユニフォームか。

日ハム

 ようやく東日本の球団が出てきた。こちらは東急、東映、ニッタクホームと球団名が目まぐるしく変わっているが、今回は東京から北海道へ本拠地を移したの平成16年から22年まで使用された初代アシンメトリーのものを。

 このユニフォーム、当時小学校の低学年だった僕は純粋に目を奪われたデザインであった。野球を見始めてからたったの数年で変更されてしまったのが今でも惜しい限りである。左右で袖の形が違い、立体的な胸マーク。全てがセ・リーグのユニフォームには無い、近未来的なものを感じたものだ。次点では現行版のスカイブルーのユニフォームが挙げられる。

ロッテ

 ようやく折り返し。ロッテは僅かながらに、戦後まもなくして作られた金星スターズの血を引いているので、ここに来るというわけだ。実は、「千葉ロッテマリーンズ」という屋号は、パ・リーグで最も歴史の深いものである。こちらは平成7年からマイナーチェンジが繰り返されているが、その初代が原点にして頂点であると感じる。

 このユニフォーム、あのバレンタイン監督がピンクのユニフォームをお気に召さず、シカゴ・ホワイトソックス風に作り替えたというのは有名な話である。ビジター・ユニフォームは何度も作り替えられているが、こちらの初代のものが実にシンプルで良い。「Marines」と筆記体で刺繍されたロゴマークは、灰色に黒という地味なユニフォームにボリュームを持たせているように感じる。

西武

 福岡の古豪が紆余曲折を経て所沢で百獣の王となった。「西武のユニフォーム」として、僕がいちばん好きなのは平成21年から26年まで使われた、デトロイト・タイガース風のユニフォームではあるものの、今回は「九州のライオンズ」としての最終版となってしまったクラウンライター・ライオンズのユニフォームを紹介しよう。

 親会社を持たず、ネーミングライツという苦境の中に誕生したのが赤と白のユニフォームだ。帽子のフロント部分は白という色使いが素晴らしい。ロサンゼルス・エンゼルスのシティコネクトに似ていると感じるのは僕だけでは無いはずだ。袖に刺繍されているライオンのマークも、阪神の猛虎マークのようで趣きのある良いものである。

楽天

 球界再編を経て、寄せ集め集団として産まれたのが楽天である。東北の地で愛され、今やパ・リーグでも屈指のタレント集団となったことは感慨深い限りである。

 個人的に推したいのが平成30年から2年間にわたり使用されたユニフォーム。短命ではあったものの、初の大幅なモデルチェンジは衝撃的であり、一気に流行に乗ったスッキリとしたデザインになったなと感じたものだ。このユニフォームの次作では、クリムゾンレッドが深みのある色に変更されてしまうため、初代のクリムゾンレッドと金色の組み合わせはこのユニフォームだけ。非常にバランスが取れていると感じたのだが、監督人事と同じく直ぐにデザインを変えられてしまったのが惜しい限りだ。

最後に

 次回はセ・リーグ篇を。乞うご期待である。

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