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DVシェルター(アメリカ)で4年ぶりのボランティアやってきました

コロナ禍で休止されていたDVシェルターのボランティアを、
昨日4年ぶりにやってきました。

DV(ドメスティック・バイオレンス) シェルターというのは、家庭内暴力の
被害者の一時避難所ですが、家庭内に限らずパートナー(彼氏など)からの避難も含みます。

私は日本のDVシェルターに関しての知識はないので「日本と同じだよ」と
いう事もあると思いますが、その辺はご了承ください。

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そこの施設には2019年の7月に初めてボランティアの申し込みをして、必要書類を提出後に面接やオリエンテーションなどの手続きを終え、実際に参加できたのは9月でした。

手続きには "バックグラウンドチェック(犯罪歴などの調査)"、指定機関での
"指紋採取” も含まれていて、これらに掛かる費用は自己負担で、確か日本円にして1万円を超えたと思います。

ここでのボランティアには、大きく分けて2つ種類があって、一つは ”直接サービス ボランティア(以下直サ)" もう一つが "非直接サービス ボランティア(以下 非直サ)です。要するに、サバイバー(被害者) と直接 接するか否か、ということです。


始めは皆、非直サから始まります。サバイバーの方々の安全の為です。暴力の加害者がボランティアを装って侵入して来たり、もしかしたら近しい人間をそうやって送り込んでくる可能性も無いとは言えません。

日本と違い、アメリカの加害者は素手だけではなく、銃の使用も十分考えられます。 サバイバーの中には、別の州から避難して来られる方もいるそうです。それだけ事態が深刻なケースもあるという事です。

小さい子供さん連れで避難して来られる方も多いので、小さめのアパートの
ような部屋も用意されていて、ベビーシッターやアフタースクール(親が仕事中の子供の放課後の面倒をみる) のボランティアもいます。

私が住む地域近辺には いくつかのDVシェルターがありますが、ここは
サバイバーの方が連れて来られたペット用のケネル(ケンネル)もあります🐱

コロナ前に私がやったボランティアは、啓発活動、募金イベントのお手伝い、イベントで配るグッズの袋詰めを施設やオフィス内でやったり、落とし主の見つからなかった紛失物の(?)スマホのケースを外して中身と分ける作業なんていうのもありました。


募金イベントには300人以上の参加があり、ホテルの大きなホールで食事が振舞われ、地元のTVニュースのキャスターが取材クルーと一緒に来るほど大きなものでした。

韓国から小さい頃に養子としてアメリカに来たという女性が、前夫に入院する程の暴力を振るわれ、このシェルターに避難して来られて、今は新たに優しい方とご結婚、幸せにされているとスピーチされていました。涙腺が緩い私は、、、😢 今は、幸せになられて何よりです!

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この募金イベントも啓発イベントも、警察官が大勢来て協力していました。加害者が殴り込みにでも来たら大変ですしね。

この時の啓発活動は、街をグループで歩きながら一つ一つ家のドアノブにチラシやグッズなどを入れた袋を掛けて行くというものでしたが、これにも10人位のグループに1人の警察官がリーダーとして一緒に歩くというものでした。200人以上のボランティアがいたと思います。

私の勝手な思い込みかもしれませんが、日本は警察が介入しにくい(?)イメージがあるので、もしそうなら行政や警察が、もっと積極的に介入できるようになれば良いなと思います。その為にはまず、法整備が必要なのかもしれませんが、、、。

そんなこんなで2000年になるとコロナが始まり (多分非直サのみの) ボランティアは休止となりました。 

時々まだ復活しないのかメールで確認していましたが、返事はいつもNOだったので、いつしか諦め そのメールアカウントを開くこともなくなりました。


そして先日久々にメールを見ると、今年の2月に復活しているとメールが
来ていました。

新しい担当者に早速連絡して、やりとりすると復活から未だ5か月しか経っていないのに、もう私に関する書類が破棄されているとの事、、、😥 
コロナからの3年は不可抗力だよ?!

が、そのままやり取りを続けていると、なんと「非直サはバックグラウンドチェックも指紋も必要ない」と言われました。 何ですと!?😮 ってか、何なら今回、面接もオリエンテーションも無かったよ?

「んじゃ、私のあのお金と労力はなんだったんだ?」っと言いたいところですが、そこは ”サバイバーの方の為。厳しくする事、ステップを増やす事がサバイバーの方の安全を護る事に繋がる” んだから。私が反対の立場なら ありがたいと感謝する事だ。と思い直し、機嫌良く行って来ました😊


今回は、グッズの寄付が集められている倉庫で、仕分けをしたり 仕分け済みの箱に内容物を書いたラベルを貼っていくという事をやりました。 水だけ持って、スマホを車に置いて来たので「え?これ英語でなんて言うんだっけ?」「スペルこれで良かったかな?」と、自分のおマヌケさに呆れながらも楽しんでやりました😁


「車にスマホを取りに行けばいいでしょ?」と思われますよね? でも倉庫に入るのも、別の建物にあるお手洗いに行くのも、全て担当者に着いて来てもらってドアを開けて貰わなければならないんです。 普段から水をたくさん飲む私は、後半大変でした。我慢ガマン🤣 

ちなみにここのシェルターのウェブサイトには、シェルターはもちろん、オフィスの住所も記載されていません。緊急の相談電話番号が記載されているだけです。 

今回私は4年ぶりなので、念のためにシェルターの場所が変わっていないか確認しようと住所の番地とストリートのスペル前半3文字だけを敢えて書いて(万が一私のメールから住所が漏れる事があってはならないので)「ここで良いですか?」と確認すると、

メールで ”誓約書” が送られて来て、住所、氏名、電話番号、メアドを書いて「情報を漏らさない事」に同意し、返信してやっと正確な住所をもらえました。

その書類もオンライン上で署名できるe-書類ではありません。自分でプリントアウトし、署名し、スキャンして、メールに添付しなければ送り返せません。 徹底しています。


基本、こういう所で働いている人やボランティアに来て会う人は、みんな凄く良い方ばかりです。 ここの倉庫の担当者は若い男性でした。日本人の感覚から言うと「男性に恐怖心を持っているサバイバーの方もいるのでは? スタッフは女性だけじゃないの?」と思う方もおられるかもしれません。私も始めは そう思いました。 でもこの男性も、本当に優しい雰囲気の良い人でした。


ところで ”直サ” ですが、それをする為には 非直サの私には必要が無かった前述の書類や手続き後に、コアトレーニングというクラスを3日間受けて認定書を受理しなければなりません。

そしてそれをキープするには、毎年16時間のトレーニングクラスの受講が必須で、それプラス毎月8時間のボランティアに参加しなければなりません。

ライフワークの一部にしようと思える程、本気でコミットしないと続けられないことですね。

この直サには、サバイバーの方や そのお子さん達をお世話する事だけじゃなく、裁判所にサバイバーと一緒に行く、裁判のお手伝いをするなどの選択も含まれています。

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DVシェルターのお話など、普段あまり耳にされることはないと思います。
しかも今回はアメリカのお話なので、皆さんには全く縁がないことですが、日本にもDVシェルターは存在します。(数はアメリカより、かなり少ないと思いますが)

万が一ご自身や周りの方で助けが必要な人がおられたら、こういう救いの手もあるということを覚えておいて頂きたいと思い、今日は記事にしてみました。


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