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卵焼きはこころの鏡

あぁ、今朝も乱れた卵焼きになってしまった…
卵を冷蔵庫から取りだしたそばから下の娘はわたしの太ももにへばりつき、上の息子は「おなかすいた」を連発している。

「おちつけ、おちつけわたし…」
そうどんなにこころの中でとなえても、焦っているとすぐに皮がやぶけてしまう。作っているうしろで子どもたちがケンカでもはじめようものなら、とたんに黒焦げの卵焼きができあがる。

やっぱり、卵焼きは正直だ。

子どもは自分の思いどおりにはならないものだとか、他人格だとか。
気持ちに共感することが大切だとか、見守ることが大切だとか。

わかってる。わかってるよ。わかっているけど、どうしても怒りの感情が湧きあがるときがある。それもほんとうに些細な、取るに足らないようなことばかりで。

育児書をひらけばどれを見ても、「子どもに対してこういうふうに接したらいい」とか「子どもとはこういうものだ」など、接し方や考え方が書かれているものがほとんどだけど。そこに“母の気持ち”はないのかい?と、いつもおもう。母だって人間だ。

誰よりも自分を責めているのはやっぱり自分なのだとおもう。でも…

子どもはなにも悪くない。わたしだって、なにも悪くない。

いつもがんばってるね。ありがとう。大好きだよ。
そんな言葉を、自分にかけてあげて。

明日はおいしい卵焼きが焼けますように。

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