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歌誌『塔』2024年1月号掲載歌「君のくちびるすこし濡れてる」

みなさま、こんにちは。
もうすぐ1月もおしまいですね。

今年はどのような本を読み進めようか…
皆さんは読書の目標はありますか?

式子内親王集全釈、尾崎左永子短歌集成、山中智恵子全歌集など…買ったけれどまだ開いていない大部な本たちをきちんと読みたいと思います。

それでは『塔』2024年1月号の掲載歌。花山多佳子選です。

夕顔のほのかに白く揺れてゐる夏の終りの合図のやうに
我よりも長生きすると言ふ人とビルの間に遠花火見る
静脈の透けゐる腿とサンダルを五階へ運ぶエスカレーター
今日はまだ終つてゐないよ二十三時君のくちびるすこし濡れてる
朝起きてひんやりとした手に触れるひらいたばかりの百合の花びら

『塔』2024年1月号p105

今年はどのような短歌ができるのか楽しみです。
5月号の詠草をそろそろ清書します。
それでは、また。

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