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縄文時代:世界で特別な場所 - 薄目で見る古代史

1.はじめに

ど素人ですが、ロマン溢れる古代史が好き。
でも時間は無いので、正しくて本質的な方向を探りたい。
本質を見たいときに、私が決まって行う手段がある。

それは、薄目で見ること。

薄めで見ても何かが明確に見えてくるものがあれば、それは本質に迫っている。古代史が対象だと結果はわかりにくいけど、まあそういうアプローチ。

とはいっても、これまで長い年月を生きて来た中でも「これは本質だろ」と思うことは2つしかない。

ひとつは邪馬台国。もうこれは福永晋三先生説に限ります。
ふたつめは縄文時代。田中英道先生の御説です。今年になってから知りました。このノートは縄文時代が主題ですので先に縄文時代について書いて、後で邪馬台国について書きます。

2.縄文時代

縄文時代については、教科書的にちょっとだけ知っていました。特に興味とかなかった。なんかなぜ日本の古代だけ一生懸命持ち上げようとしているのかな?とか思っていた。クールジャパンみたいにね。
でもYoutube広告で田中英道先生(東北大学名誉教授)の説により、「縄文文化は当時の世界の中の特別な場所」であることを知ったのです。薄目で見ても明確に見える本質があるのです。強烈なインパクトを得て動画調査開始。

何を本質と思ったかですが、それは古代人の太陽信仰の重要性です。紀元前1万年の時代。文明前、国や社会がまだまだ未成熟な状態。あらゆる文明は太陽信仰を基本として始まります。これは誰も否定できないでしょう。
毎日太陽が昇ってくれるからこそ日々の生活ができていることは流石にわかるでしょう。一方人類はアフリカで発祥しました。なので、1万年前頃には人類はアフリカ・中東を中心に存在していて、太陽を信仰していた。そういう状況でした。

その中で、「太陽が昇るところへ行く」という素朴なモチベーションを持つ人が多く存在することは容易に想像できます。1割でも1%でも良いのですが、いることは事実でしょう。

大陸の中を東へ東へと移動する人たち。中国の東端に到着し、海の向こうに島国があるということで日本へ渡る人達。この流れ。旧石器遺跡が日本に多く朝鮮に少ない理由はここにあります。このことは現時点での住人の遺伝子の分布を調べても明確です。

そして船に乗り日本に渡り(まあ海の人ということ)、やはり東へと移動する。そして関東の千葉・茨木に到着し、東北、北海道へも展開する。いずれにしても日本列島の東側に集中して縄文文化が成長していくのです。

縄文遺跡の分布をみると、世界中からの好奇心や信仰心満載の人々が日本に渡り、日本の東側に集まるということです。加えて、移動してきた人を戦うことなしにどんどん受け入れていく文化の醸成。日本人は世界の古代歴史の中でも本当に恵まれた民族という本質。

日本の古代歴史上、位の高い神社である神宮は3つありました。①伊勢神宮、②鹿島神宮、③香取神宮。この中の2つ②と③は縄文時代の遺跡密度が異様に高い千葉と茨木にあるというのも本質の香りに満ちています。

まあ、ここから先は当時の日本の自然の豊かさによる戦争の無い人の集団の話や、自然の中で生きるという中から「美は神であることを知っていた縄文人」という精神性につながる話。等々ありますが、何と言っても、薄目でみても絶対の真実は、「太陽信仰で東へ移動し日本に行きつき本州の東で縄文文化を育んだ」という流れは光ります。当時、縄文だけが世界の中で特別な場所だったという流れ。すばらしいですね。

(考えてみれば、世界中で「太陽が昇る国」と認知されている「日本」ですね)

3.邪馬台国

香春岳は白く輝く3連ピラミッドに見える強烈なビジョンはどんなに薄目で見ても絶対に残ります。ギザのピラミッドの3倍の高さで聳え立っているのです。石灰岩なので白く輝いているのです。このビジョンすごい。数年前探索旅行に行きました。秋の稲穂田の上に聳える香春三山は凄すぎます。香春一の岳は途中でぶった斬られてしまっていますけど。石灰岩の香春岳と花崗岩の牛斬山の地殻衝突でスカルン鉱床が発生し、金、銀、銅、鉄等が産出する露頂鉱山となり、古代人にとっては権力の象徴の夢の場所だったことも本質を示してくれています。更に、福永先生は中国の歴史書を原文のまま読める強みを持ち、万葉集の中の歌から歴史的なイベントを見つめていく斬新なアプローチも編み出しておられます。卑弥呼の墓も香春近くの赤村に直径460mの前方後円墳を見つけています。全歴史学者からの猛攻撃を受けていますけどね。

下記の動画1本見るだけで邪馬台国(やまとこく)+魏志倭人伝に関する先生のこれまでの調査+研究結果が整理されてまとめられています。

以上となります。
薄めで見ても、これは絶対に本質的な部分だろうということをまとめてみたのです。

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