見出し画像

AI時代のネットワークスキルについてー未来の人間関係は未来の話をすることからはじまるー

みなさんは、1か月にどのくらい新しい人に出会っていますか。
またいくつくらいのコミュニティに所属していますか。
私たちはAIが私たちの生活をすごい勢いで変えていっています。
そしてなんといっても高寿命化。
現状維持が後退になっていく世の中。
安心して暮らしていくためにも、今わたしたちは多種多様な人と会う必要があるのです。
残念なら都市も建物も多種多様な人とネットワークが築けるようにはできていません。
多種多様な人との関係性を継続するコツを書いてみました。


自分ではあまり得意と自覚がなかったのですが、「多種多様な人と継続して繋がれるコツははありますか」という質問をよくいただくようになったので、そのことについて書いてみたいと思います。

この質問の背景には「ライフシフト」という概念があると考えています。職業を通じてクライアントの皆さんとこのことに考えることが多いのですが、いよいよ様々なところで、昔の人と比べて長くなった人生に対して、どのように生きていくかということを本格的に行動し始めた人が多いのだと感じています。AIなどで劇的に私たちの生活が変わっていきます。そこで重要になっていくのが、多様な人とつながっていく必要があることです。また、時代の変化に対応できるように新しいものを創出するためのイノベーションを起こしていく必要もあります。そのキーワードには、やはり多種多様な人との関わり、新しい視点や新しい雇用の機会を得るチャンスはもちろん、適応力をつけていくことが非常に重要であると考えられます。

私が人との関係性において意識して実践していることは、その人との関係性において、未来の話をするようにしていることです。未来の関係性を作るには、未来の話をすることがとても大切だと考えています。
特に、初めて会う自己紹介の時も久しぶりに会う時も、現時点での自分の肩書きだけではなく、自分がこれからしてみたいことや、その方との関係性においてできることなどの話をするように意識しています。

昔から友達、知人、恋人、夫婦、そして家族や親戚という言葉も、基本的には過去から現時点までの関係性を表す言葉であると認識していました。過去の話しかしない関係性は、やはり過去の関係性のまま、新しい時間を共有できていない関係性なのだと思います。未来の話をし続けなければ、未来の関係性にはならないのだと思います。つまり、隣の席に座っているけれども、場所は共有しているけれども、関係性は平行線で交わらない状態ということです。なので、私たちはなるべくいかに時間を共有するかということを考えていく必要があると考えています。

未来の話とは何でしょうか?
最も良いのは、自分がやりたいことを言うことだと考えています。それは今目指しているものでも良いですし、今日食べたいものの話でも良いです。相手から後日、その食べ物を食べようという話のお誘いが来るかもしれません。とにかくベクトルを未来に向けること、それが何よりも大切にすべきことだと考えています。

冒頭で述べたイノベーションというのも、このスキルの延長線上にあり、お互いのやりたいことに寄せたその交わるポイントがイノベーションだと私は考えています。
お互いの過去に持っていたスキルや物が交わるだけでなく、お互いが歩み寄ってみるということです。私も全く違う業種の方と建築がどうかかわるのか、またダイバーシティに興味があるので、ダイバーシティの促進とどうかかわり合うのかを考えながら日々話すようにしています。

しかし、ここで問題なのが、「やりたいこと」というのを話すことが意外と最も難しいことであると私は思っています。建物を建てる時も、お客様と「やりたいこと」の整理にとても時間をかけます。私たちはやはり未来をクリエイトしていくような方法の教育を受けていないせいか、やりたいことを考える習慣のようなものがおそらくない方も多いので、これは今までの経験値に関係なく難しいことだと考えています。だからこそ、多くの人に会って、昨日よりも少しやりたいことを毎日言い続けることが大切なのだと考えています。私も決して得意な方ではないので、今でも毎月やりたいことリストを作って、自分が本当にやりたいことは何なのかを何度も何度も試行錯誤しています。

未来の話、つまりやりたいことを少し話し始めてください。きっとあなたの言葉があなたを面白い世界に連れていってくれると思います。ぜひ実践してみてください!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?