見出し画像

自社の事業・プログラムを磨く機会として活用する‐チャレコミギャザリング2023秋レポート(鹿児島県奄美大島 龍郷町編)

みなさんこんにちは。チャレコミ事務局の瀬沼です。
今回は和歌山富山に続き、2023年10月13-15日に開催されたチャレコミギャザリングの奄美大島でのフィールドワークの様子をお伝えしたいと思います。


今回のフィールドワークの受入れ目的

今回ホストは一般社団法人E'more秋名(いもーれあきな)
鹿児島県奄美大島の龍郷町の秋名・幾里集落を中心に「50年後も子供たちが住みたいと思えるシマをつくる」ことをミッションに宿泊事業や移住支援・外部人材の受入れコーディネートなどを行っています。
今回は代表の村上さんを中心にフィールドワークの受け入れを企画していただきました。

ギャザリグフィールドワークの受入れは2023年5月に続いて2回目。
今回は具体的に大手企業向けの越境研修対応を目指すという事業テーマがあり、①「プログラム案をチャレコミのみなさんに壁打ちをして頂きたい」、という点と、②「コーディネート事業をいかに昇華させていくか」という体制づくりの面でのイメージを膨らませる機会にしたいとも思い、立候補していただきました。コーディネーター活動歴の浅い立場としては、全国で活躍させている方々の知見やマインドに触れることは全てが学びと感じ、2回目も手を挙げていただいたそうです。

コーディネーターとしての活動歴は比較的短いですが、奄美大島では宿泊業を始め、地元の方々と密な関係性をつくりながら事業を運営されている村上さん。今回はそんな村上さんの活動からどのような学びがあったのか実際の参加者の声からお伝えしたいと思います。

参加者の声

まずは、大感謝です!とても素晴らしい滞在となりました! チャレコミのフィールドワークで、「何もしない時間」があることで、学びを振り返り、活動の意味付けにもつながったのかと思います。 また、行きます!ありがとうございました!(コーディネーター3年目の方より)

村上さんがいるおかげではじめて奄美(秋名)に来た人(私含む)、関係を持った人、移住した人がすでにたくさんいて率直にすごい!と思いました。村上さんのお話の中でたくさん固有名詞(お名前)も出てくるのがいいなあーと思っていました。 個人的にはカヤックのしゅんさんのマングローブの話が印象に残っていて、人間だったり、組織だったり、関係性だったり、様々なことに置き換えられるな…と色々考えさせられました。私も頑張ります!ありがとうございました!(コーディネーターの方より)

奄美の越境研修開催に向けて、自身も一緒に体験することでプレイヤー、コンテンツの深みを知ること。また越境研修に参加するターゲットのイメージの可視化、また内容のブラッシュアップなどが一緒に出来たら良いなと思い参加しました。奄美が持つ自然資源とそれを繋いできた人との出会いを通じて、大手企業の課題と対比できる越境経験の解像度があがってきました。地域の強みや価値をどう整理すると良いか?そういうことを考えるヒントが見えてきた気がしています。前回に続いてのフルアテンド、本当にありがとうございました。ここからちゃんと事業化に向けて進んでいきたいですね。(チャレコミ歴10年以上・団体代表の方より)

フィールドワークの内容

① タナガ(手長エビ)捕り体験
E'more秋名が拠点を置く秋名地区にある秋名川。水量豊富な水源であり、秋名地区に暮らす人々が永年、自然の恵みを享受してきた豊かな漁場、そして娯楽の場として活用されてきましたが、地域外の人々による無節操なタナガの捕獲等が、ここで暮らす人々にとって持続的な環境保全の観点で不安を覚えている課題でもあります。地域の人々が大切にしている場所で、活用と保全について、地域に関わる機会の多いコーディネーターの方々の視点に触れてみたいと思い、設定しました。

② 海を体感
今回は、3日目のフィールドワークで予定していた海のプログラムが、季節特有の北風の影響により難しい見通しでもあったので、その中でも奄美の魅力の一つである海の美しさと豊かさを感じていただけたらと設定しました。広大な海と白い砂浜だけでなく、奄美の海に生きる生き物たちの観察を通して身近に感じていただくのはもちろん、少し時間に余裕を持っていたので、今回の滞在に向き合っていただくなど内省の時間にも活用していただけました。

③ 越境学習のコンテンツを体感
越境学習で実際に連携を予定している事業者のプログラム(自然フィールドの活用とエコツアーガイドとの対話)の体験を通して、持続可能な観光へと挑戦する地域事業者の取り組みに触れる機会としました。当初は、海上を予定していましたが、天候を考慮して、マングローブでの開催となり、マングローブ開催でも越境学習に生かせる視点などを参加者のみなさんからコメント頂けるなど、実りの多い機会となりました。

当日のタイムライン

1日目(10月13日)

11:30 奄美空港集合
12:30 E'more秋名が運営する荒波のやどり到着

12:30-13:30 昼食@あらば食堂(軽く自己紹介)

地元のお母さんたち手作りのランチ

13:30-15:30 フィールドワーク①(タナガ捕り体験@秋名川)

大人たちが黙々とエビを取り、その場で唐揚げに
童心に帰って奄美の自然を満喫

16:00-17:00 コンテンツ①(活動紹介/l越境学習プログラム案ブラッシュアップ)
17:00-18:00 コンテンツ②(コーディネーター事業体制の考察)

体感した奄美の地域資源も踏まえて真面目なディスカッション

19:00 1日目終了(夜:懇親会)

2日目(10月14日)
8:00-9:00 朝食/鶏飯(あらば食堂)

名物の鶏飯をいただく

9:00-13:15 コンテンツ③ (チャレコミ_ギャザリングオンライン分科会)
13:30-15:30 ランチ/小休憩(みしょれ〜カフェ)

午前中はオンラインで全国と繋げたコンテンツに参加後、カフェで小休憩

16:30-18:00 フィールドワーク② (海を体感@大浜海浜公園・海洋展示館)

もはやリゾート写真のようですが、この間にいろいろな問題意識が共有されました
地域を満喫しきってますね

19:00 2日目終了(懇親会)

3日目(10月15日)
9:00-12:00 フィールドワーク③(越境学習のコンテンツを体感@マングローブパーク)

今後、企業向けの越境学習コンテンツに仕立てたいプログラムを一緒に体感

体験後、無事に解散!

一部、居残りw

ホストとしての学び

①実践の場
受け入れること自体が、参加者とのチームビルディングやフィールドを活かす視点、地域や自社事業の状況を伝えるための振り返りや工夫など、あらゆるコーディネート業務に必要な要素を実際に試す機会になり、いつも勉強になります。いずれは育成の機会としても活用できたらと思っています。

② エンパワーメント
コンテンツを通して地域に対する毎回異なる視点で参加者のみなさんから課題やポテンシャルなどを気づかせて頂けるので、地域側に寄ってしまっている感覚(悪いことではないが)を外部視点も捉えるために必要なフラットな視点に呼び戻して頂く機会にもなります。このようなふれあいを通して、視点の確認と、これからの事業に対するみなさんからのエンパワーメントを強く感じます。

今後の受け入れ団体へのメッセージ

地域内の方々との接点が多い日常においては、全国様々な地域で実践されている方々に一同にお集まりいただき、自分のフィールドで地域や事業について議論できることは、新たな視点の獲得や仮説に自信を持つきっかけになるなど、刺激に満ち溢れています。
これぞチャレコミと感じる機会でもあるので、ぜひ、積極的な受入立候補をお勧めします。

* * * * * * * *

ギャザリングのフィールドワークは学びを一方的に提供するのではなく、自分たちの取り組みをいつもと違う視点から見たりふりかえる機会としても活用いただけるのだなと改めて感じました。
他地域で取り組んでいることが多様になっているからこそ、様々なエリアの方々に自分の地域に来てもらうことが大きな後押しになると感じています。
受入れたいエリアは事務局としても全力でサポートしますのでぜひ迷っていたらお声がけください♪
村上さん、奄美大島のみなさん、改めてフィールドワークの受入れありがとうございました!

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?