見出し画像

ミャンマーのお茶っ葉サラダ「ラペトゥ」への愛

バンコクに住んで良かったことの一つに、食文化の多様性がある。ネパールやミャンマー、ラオス、カンボジアからの移民も多く、さらに中華系タイ人、ムスリム系タイ人、インド系タイ人とタイ人の中でもルーツが異なるため「タイ料理」と一口にいっても本当にさまざま。食と文化のつながりについて、ここで書けるほどの知識はないので、いつかの未来に置いていきます。
ちょっと話は逸れるが、日本にあるタイ料理屋さんで、本来は唐辛子をどっさり入れて出すはずのタイ料理に唐辛子を入れないで出すところを見下している。以前、千葉の方のタイ料理屋さんでラープ(ひき肉とミントと唐辛子が入った、すっぱ辛いタイのおかずサラダ)を頼んだら、「辛くしないでください」とも何も言っていないのに、まったく唐辛子が入っていなかった。お店に入った時、小物はタイのものが多いが、なぜかボブマーリーのポスターがデカデカと貼ってある店内にちょっと嫌な予感がしたんだよな・・・・。タイ人シェフがいるお店では起こり得ないが、日本人がシェフの場合はこういうことが起こるのだろうか。こちらは火を吹くほど辛いものが食べたい気分でラープを食べにきているんじゃ!もちろん「辛いものは苦手だけどタイ料理が好き」という意見はリスペクトしてます。辛くなくて美味しいタイ料理ってたくさんあるし、私もタイ移住したての頃はよく食べたよ。カオマンガイもパッタイもホイトートもパッシーウーも美味しいよね。しかし、辛いことが売りのタイ料理からデフォルトで唐辛子を抜いて提供するレストランはNOです。
話を戻して、今日はね、ミャンマー料理の「ラペトゥ」(発酵した茶葉に揚げた豆類が入ったサラダ)について書きたいと思います。というのも、先日までちょうどタイで出会ったミャンマー人の弟的存在のティムが日本に来てたんだよね(以下の記事にも出てくる私の大好きな存在)。

1日東京観光を一緒にしたんだけど、私がラペトゥ大好きなのを知っていて材料に欠かせない発酵茶葉とフライドビーンズを買ってきてくれたのだ。

ラペトゥとの出会いは衝撃だった

おそらく初めてラペトゥを食べたのはチェンマイだったと思う。タイの北部はミャンマーとの国境があり、ミャンマーから逃れてきた人々の難民キャンプがある。首に金銀の長い飾りをつける通称首長族ことカレン族もミャンマーの部族だ。チェンマイ大学に通うミャンマー人大学生も多いと聞くし、顔に金色の日焼け止め「タナカ」を塗る人もチェンマイではよく見かけた。
当時の私はタイ北部にミャンマーのコミュニティがあるとはつゆ知らず、やたらとレストランで見かける「Burmese Tealeaf Salad」とは何だろうと思っていたんだ。

頼んでみたら、これが美味しいこと美味しいこと!!!発酵からくる酸っぱさと、茶葉のほんのりした苦味でどんどん箸が進む。ライムで和えているのもあってすごく食べやすいし、キャベツもトマトも入っていてヘルシー。おつまみとしても、ご飯と一緒にも食べられる。これは、西洋のサラダとは全く違う、万能なおかずだ・・・!

ミャンマー人の友人エディーが自宅でミャンマー料理を振舞ってくれた時の写真。左端に見えるのがラペトゥ。カレーもすごく美味しかった!
これはパンガン島で食べたお高いラペトゥ。ミャンマー人の友人に言わせると、「アボカド載せるなんて邪道ね」とのことw 200バーツくらいした。

気がついたのが、ラペトゥはヴィーガンフードだということ。なのでタイのパーティアイランド・パンガン島やヒッピーの村・パーイなど西洋人が多く暮らすエリアでは結構人気みたい。ヴィーガン多いからね〜。タイ料理でもできないことはないが、ナンプラー(魚の発酵ソース)が使われる料理が多いから難しいんだとさ。

日本でラペトゥの材料を買う

先日、高田馬場のアジアスーパーにラペトゥの材料を求めに行ったら、ありました!アジアンスーパー大好き、高田馬場最高。

お茶っぱ本体は色々種類があって自分じゃ決められなかったんだけど、このYuzanaというブランドのキットはタイでよく使っていたから分かるぞ!
発酵茶葉とフライドビーンズが小分けになって入っているので、キャベツとトマト、塩、ライム(私はポッカレモンで代用)、味の素(私は入れないけど十分おいしい)があればだいぶ求めていた味に近くなる。
たしか高田馬場では1袋が250円くらいだったと思うけど、タイのAmazon的存在のLazadaでは10袋で320円・・・涙が出ちゃうw タイ旅行に行ったらたくさん買って帰ってこよう。

ちなみにホット&サワーと書いてあるものをいつも買うけど、全然辛くないよ。

Yuzunaのキットで作ったラペトゥ。タイでは健康のためによく黒米を食べていた。
これはティムがわざわざタイから持ってきてくれた発酵茶葉!後ろに見えるのはフライドビーンズ。
見えにくいけどYuzunaのものよりもお茶っぱの原型が残っていて、「よく潰された葉っぱよりも、原型がある程度残っている方が、食感と風味が僕の好み」とティム。食べるの楽しみ〜。
私が最近Yuzunaのキットで作ったものは緑が多いなぁ。もっと、茶けた感じにしたい。

ほーんとうに簡単に作れるし、美味しいのでみなさんもぜひ💓
あっ、補足しておくと、ラペトゥに使われる茶葉にはカフェインが入っているので、食べすぎると覚醒します。エディの家で無限にラペトゥを作ってくれたのでおかわりしまくっていたら、翌朝5時くらいまで目がキンキンに覚めた経験がある。でもエネジーフードとしてもいいってことだよね。素晴らしい。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?