礼花さん

アレルゲンフリー&オーガニックの“レアショコ”の開発者 あやさんスイーツ代表 長野 礼花さん

本日は、誰もが安心して食べられるスイーツの開発をされながら、食や健康の大切さを発信されている『あやさんスイーツ』代表 長野 礼花さんにお話を伺いました。

長野 礼花さんのプロフィール
出身地:東京生まれ→大分県育ち
活動地域:福岡県経歴:愛知教育大学卒業後、新卒でコンサル会社にて2年半勤務。その間にあやさんスイーツを立ち上げる。
現在の職業及び活動:専門学校講師業、あやさんスイーツの経営。
座右の銘:努力は不可能を可能にする

「レアショコを全国のまだ知らない方に知ってもらいたい」

Q1. 長野さんの現在の夢を教えてください。

長野 礼花さん(以下、長野):現在、「レアショコ」という、卵・乳製品・白砂糖・小麦粉を使わないアレルゲンフリーでオーガニックのスイーツを作っています。アレルゲンフリーのスイーツというのは、卵や乳製品、小麦などの食材を使わず、アレルギーの子でも食べられるスイーツで、大手のメーカーさんも徐々に開発しているのですが、卵などを使わない代わりに添加物を使用していることが多いんです。
もう一つのレアショコのコンセプトは、オーガニックです。オーガニックのケーキというとたくさんあるのですが、小麦粉を使っていたり、オーガニックの卵を使っていたりで、アレルギー対応ではなかったりするんです。
分野がアレルギーなのかオーガニックなのかで分かれてしまい、アレルギーの子も食べられるオーガニックのスイーツってなかなか見当たらないなと思い、レアショコを開発しました。ただ、個人でやっていて広告費をかけらてれるわけではないので、まだ知らないという方が多くいらっしゃるのが現状です。なのでこういうスイーツを食べたいと思っている全国の方に知ってもらいたい、広めたいと思っています。また、最近は妊娠したのをきっかけに、赤ちゃんのためのおやつも作りたいと思い、開発しています。

記者:どんな人にでも優しいスイーツなのですね。必要としている方に届いて欲しいですね。

長野:そうですね。アレルギーの方だけではなく、妊婦さんとか、健康に気を遣われている方、グルテンフリーをしているスポーツ選手や女優さんなどにもぜひおすすめしたいです。そして一人だけ別のスイーツを食べて寂しい思いをすることなく、みんなで一緒に食べられるのが理想ですよね。

「新しい商品をどんどん出していきたい」

Q2. その夢を具現化するために、現在どのような目標や計画を持たれていますか?

長野:レアショコがまずはメインの商品ですが、これからも新しい商品をどんどん出していきたいと思っています。アスリート向けの栄養バランスの取れたバーとか、子供のおやつとか、私の納得する商品を1つ1つ開発していきたいですね。
また、これまでは毎年目標を立ててやっていたのですが、妊娠してから先が読めなくなってしまったので、月ごとに目標立てるのはやめて、一年毎とかゆったりと目標を立てています。良いと思っている商品を広めたいという軸は変わらないので、焦らずに、子供を産んでみてゆったり計画を立てたいと思っています。

記者:ゴールは決まっているし、設計があまりないことで、かえって自由度を持って取り組んでいけそうですね。

「楽しさとやりがいを感じて働く」

Q3. 基本活動や活動指針は何ですか?

長野:現在レアショコは、うつや精神障がいなどの障がいを持たれている方に作ってもらっているんです。就労移行支援というのですが、一度社会から離れた方が社会復帰をするために、お給料をもらいながら少しずつ働く環境に慣れて、2年経ったら社会復帰をするということを支援する施設があり、そこにレアショコを作る業務を委託しています。
背景としては、私のいとこが昔うつ病で自殺をしてしまったという経験があります。前にいとこがそういった施設に行ったことを話をしてくれたんですが、そこでは単純作業ばかりだそうで、私はそれだと働く意欲が無くなってしまうのではないかと思ったんです。
だからこそ私はそこで働く人たちにやりがいを感じてもらいたいと思いました。自分が作った商品がネットに出て全国に広がっていく様子を一緒に楽しめたら、きっとやりがいを感じてもらえるのではないかと思っています。
また、その施設の方々は、気分のムラはあっても、良い状態の時しか施設に来られないので、常に精神状態が楽しいという純粋な心で作ってくれるので、そういう方にお願いした方が商品に込められるエネルギー的にも良いだろうなと思って、お願いしています。
私が頑張ってたくさん商品が売れたり種類が増えたりしたら、さらに楽しくなり、施設も潤っていくので、もっと頑張りたいなと思いますね。

記者:みんなが喜ぶ仕組みになっていて、素晴らしい社会貢献ですね。

「自分自身がアトピーになった経験を生かしたいと思った」

Q4. 現在のような夢をもつようになったきっかけはなんですか?そこにはどのような発見や出会いがあったのですか?

長野:元々教員になろうと思って教育大学に通っていた時に、原因不明のアトピーが顔中に出たんです。それで漢方のお医者さんに聴いたら「小麦粉を控えてください。」と言われたんです。元々食に興味があり、料理とかスイーツ作りには興味があったので、それから小麦粉を使わないおやつの教室や食育のセミナーに参加するようになりました。そういった場で、アレルギーの子どもを持つお母さんたちに出会って、日本のスイーツの現状やお母さんたちが苦しんでいることを知りました。
また、教師を目指していましたが、食について追求していくと、本当に教えたいことは教科書に載っていることだけではなかったりもしました。教師ではない道で、アトピーの経験や学んだことを生かして何かできることがあると思い、スイーツの道に行くことを決めました。

記者:自分自身の問題から、周りの方の苦しみに寄り添うきっかけを持たれることが素晴らしいですね。

Q5. その発見や出会いの背景には、何があったのですか?

長野:私の母は、大分で女性起業家の支援をしていて、全国から経営者を呼んで講演会を主催するといった活動をしていました。そんな母が勧めてくれた、経営者の方のセミナーや経営合宿に、大学時代に参加しました。そこには経営者やお医者さんも多く来られていてとても影響を受けました。
そこでのご縁で卒業後に入社した会社でも、100人の経営者にインタビューをし、色々な方のお話を聴きました。その中で、やりがいとかやりたいことを仕事にしている素敵な経営者さんにたくさん出会ったのですが、その人たちの人生が本当に楽しそうだったんです。仕事行きたくないとか、嫌だと言う人も周りに多くいる中で、その方達は仕事だと思っていないぐらい楽しそうにしていて、高齢の女性の方でもすごくかっこよかったんです。
その時に、みんな好きだけじゃなくて、やりがいやミッション、使命感を持たれているからこそ楽しめるし、成功できるんだなと思いました。

そのような背景があり、私が好きなことで、私しかできないような、楽しいことってなんだろうってすごく考えた時に、スイーツを作るのが好きだったことや、アトピーになったために食の勉強をたくさんしたこと、身内をうつで亡くした経験をしたということを何か生かせないかなと思って、今の仕事を始めるに至っています。
マイナスなことが起きても、それをプラスに捉えることで自分の力にできると思うし、その経験をしている今しかできないことをやりたいと思っています。

記者:多くの立派な経営者から成功者に共通することを学び、そして自分自身の人生に大きく役立てていらっしゃる姿勢がとても素晴らしいですね。

-----------------------------------------------

長野礼花さんへの連絡、あやさんスイーツの商品購入はこちらから
↓↓

【編集後記】

今回インタビューの記者を担当した大野と風見と草場です。柔らかい雰囲気の中に、確固とした軸をお持ちのとても魅力的な方でした。自分の好きなことというだけではなく、そのことが誰かを喜ばせるやりがいに繋がっているような働き方、生き方は、まさにこれからの時代のモデルとなっていくものだと感じました。そんな素敵な想いを持って開発されているレアショコが、必要としている方に広がること、そしてこれから生まれる新商品がとても楽しみです!これからも応援しております。
*********
この記事は、リライズ・ニュースマガジン“美しい時代を創る人達”にも掲載されています。



この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?