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一人で散歩しよう、イヤホンを外そう

休職して2か月が経った
体調はだいぶ回復したはず。
そろそろ復職の予定であったが、異動先がなかなか見つからず、保留の状態強制的にもうしばらく休み。


元々予定していた復職日の1週間ほど前から、
平日は早起きする。昼寝はしない。だらだらしすぎない。
これをモットーに生活した。
もちろん無理のない範囲で。(たまにゆっくり寝る)
1日家にいるとちょこちょこ考え事をしてしまうので
午後からはでかけることにした


どうせ時間はたっぷりあるのだから、たくさん歩く。
一人で40分ほどかけて別路線の大きい駅へ行ってみたり
(帰りはへとへとでバスなどで帰る)
片道25分くらいのところへ行ってみたり。
すべて、初めての場所へ行ってみて、
そこにあるどこかしらのお店でお茶をした


わたしは元々出かけること自体は大好きだけれど
必ず誰かと一緒だった
一人で目的を決めずにでかけたり、一人でお茶をするなんてことは
次の予定までの時間つぶし以外にやったことがなかった


なんと歌っているかは全くわからない、
リズムの心地よい洋楽をイヤホンで聞きながら
一人できょろきょろして知らない土地を歩いてみる
ここは道が狭いなあ、
この家ものすごい大きいな、どんな人が住んでるんだろう
小学生の下校の時間かあ
この道はここにつながっているんだな
ここにバス停があるんだ


心に病を抱えると、「今」を生きるのが難しく感じる
過去と未来をいったりきたり。
わたしの場合散歩をしているときは無理に集中するのではなく、
自動的に今を感じることが出来る


優しい気持ちでのんびりあるく
この時間までにどこに着かねば、なんて制限はないので、焦ることはない


先日、散歩の一環で六義園へ行ってきた
平日なので人はまばら。
気持ちのよい快晴。
ちょうど日が落ちてきたころ、すごくまぶしい。
中心に大きな池があり、
そこをまわって歩いてみる
日差しがさす反対側へ
涼しくて気持ちがいい



立ち止まり、ふと思い立ってイヤホンを外してみる
今まで聞こえていなかった、
風に揺れる木々の音、
カラスのなく声
大きな鳥の羽ばたく音
虫の鳴き声


景色を目だけでなく、五感で感じる
周りの自然が動くのを感じる

気づけばその場に立ち尽くし20分経っていた
私はすこしせっかちなタイプなのに
何も考えず、頭空っぽで突っ立っていた
自分が景色の一員になっているような、一体化するような感覚だった


なんて気持ちがいいんだろう
穏やかな気持ちで池の残りを回り、六義園を後にした


イヤホンを外すことで気づく感覚があった。
だいたい、一人で外に出るときは音楽を聴いているけれど
ときどきは外してみて、触れる感覚を変えてみるのもいいかもしれない


復職するまで、不安はずっとあると思う
それでも、過去への苛立ち、悲しみ、未来への不安
考える時間はだいぶ減ってきた
復職してみないと、どんな環境が待っているかなんてわからない
余計なこと考えなくていいのだ
今は休むことが仕事で、健康に過ごすことが何よりも大切なのだ
わかっているうけれどどうしても難しいときは
外にでて、目の前にある景色・音・感覚に頼って
「今」に引き戻してもらおうと思う


最後までお読みいただき、ありがとうございました。



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