見出し画像

鬼滅の刃をセラピスト的観点から考える。

大ヒットした鬼滅の刃、主人公の炭治郎は呼吸を用いて鬼と戦う。

全集中、は現代の呼吸法でも応用できる。

呼吸を整えることで技の精度が上がるなど、実に理にかなった戦い方をしているのだ。


ある戦いで炭治郎は善逸からの言葉を思い出す
「自分のさ体の寸法とか筋肉の一つ一つの形ってさ、案外把握できてないからさそれら全てを認識してこそ本物の全集中なり──」

呼吸、瞑想、集中。末端にまで意識を向け、身体を把握し、意識したいところへと向けることで力を集める。素晴らしいセルフコントロール法だとわたしは思う。


また、柱稽古で炭治郎へ玄弥がしたアドバイス
「反復動作」をやっているか? も現代に生きる我々でも覚えたほうがよいのではないか。

反復動作
集中を極限まで高めるために予め決めておいた動作をする。
玄弥の場合→怒りや痛みの記憶を思い出し念仏を唱える。
炭治郎→まず大切な人の顔を思い浮かべる→「心を燃やせ」という煉獄さんの言葉を思い出す。修行の稽古で身体の動きに染み込ませた。

つまり、自分の感情に強く引っかかるものを思い出すことを

動作のルーティンと組み合わせることで

集中へのトリガーとしているのだ。


最後に炭治郎、父からの教え
大切なのは正しい呼吸と正しい動き。最小限の動作で最大限の力を出すことなんだ。
そうすると段々頭の中が透明になってくる。
初めのうちは覚えなければならない。動きや感覚を拾わなければならない。
五感を開き自分の体の形を血管の一つ一つまで認識する。
たくさんのことを覚え吸収した後は必要でないものを削ぎ落とす。
その瞬間最も必要なものを選び取っていくんだよ。

全ての技の習得過程ではなかろうか。

実に多くの示唆に富んでいる。


鬼滅の刃、国民的ヒットの理由はこういったところにもある。のかもしれない。

この記事が気に入ったらサポートをしてみませんか?