#Opus9 希望してること オープンダイアローグ

オープンダイアローグはただ、ゆっくりと皆んなで呼応する場所だ。
私がオープンダイアローグに参加していることはなんだろうと
思いを馳せる。例えば明確な目的があるのか?
「オープンダイアローグで相手の話を
聴いたり対話をしていくと自分の中で気づきが起きるから。」
こういうことでは決してないなと最近、感じる。

振り返ってみる。
その人の話を全身で聴いていると、
ある琴線に触れる感覚が毎回ある。
共鳴、共感を超えた何か。話してくれてる人の言葉と共に伝わる言語化されていない大切な感覚や気持ちがあることを感じることがある。
琴線に触れた瞬間に鳥肌が立つ。
それくらい尊い「何か。」
美しい「何か。」
話してくれる人が心の深いところで両手でとても大切にしてきた「何か。」

その人から感じる「何か」をオープンダイアローグに参加している人たちと
共に見つめていくと
話す人が自然に「希望」という気持ちを言葉に紡ぎ初めていくのを感じる。

私にとって、オープンダイアローグという場は
対話の始まりは全くわからなくても、
その人の本当に大切な「希望」が言語化され、
生まれる場所だと思うようになっている。
それぞれの方の「希望」は
本当にとても尊く、美しく、力強い。
それを感じている時の私は、
「ああ生きている!」と全身で感じていることに
気づく。

それは自分が人の対話からインスパイアされて
1日を新しく紡ぎ始めるているのかもしれない。

水の波紋のように静かにそこにいる人に影響していることでもある。

”Even if it isn’t seen, a wind is going around a windmill.
I’m appealing even if the music isn’t seen, I begin to whisper.”
Johann Sebastian Bach

「風は見えなくても風車は回っている。音楽は見えなくても
 心に響いてくる、囁きかける。」
ヨハン・ゼバスティアン・バッハ


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