見出し画像

唯一無二のビジネスモデルに優るものはない

 ビジネスモデルという言葉が生まれたのは1980年代のこと。既に、40年以上が経った。

 当時は金融や証券業界の情報システムに関わるビジネスモデルが主流であったが、2000年頃を境に、世の中で唯一無二なるシステムを新たなビジネスモデルと呼び出したように思える。

 ビジネスモデルとは、謂わば、その業界における新たなスタンダードであったり、世の中では新たな取り組みの中で生まれたビジネスの根幹を握るような、時代を先取りするようなものであると受け止めている。

 インターネットも同様に、1990年代中頃から世界を席巻しつつ、新たなビジネスモデルを次から次に生み出し、併行して新たなビジネスチャンスの間口を広げてきたと言っても過言ではない。

 新たなビジネスモデルが登場すると、そこには嘗てないようなビジネスチャンスが生まれることになる。狭義として、PhotoShopやIllustratorなどのアプリの一般浸透も、クリエイター領域において新たな可能性を提供し、そこで「1億総クリエイター時代」と鼓舞することで、新たなビジネスチャンスを生み出した。

 一昨年からのAI時代突入も同様に、グローバルスタンダードを塗り替えてしまうようなビジネスモデルが構築されつつある中で、当然の如く、AIを基盤としたビジネスチャンスがあちらこちらで芽吹き始めている。

 ただ、上述をじっくりと二歩、三歩下がって見ていると、結果的に、どうしても新たなビジネスモデルの根っ子を握った者が「勝ち組」となり、自由自在にそのシステムを動かし、我々一般庶民を扇動、洗脳しているのである。

 前後するが、十数年前に一気に人気浮上したSNSの登場も同じ流れにて、この十数年間で世界中に根付き、それがネット上でのグローバルスタンダードの市民権を得るどころか、極論を申し上げれば、それが仮想国家のようになってしまった感があり、空恐ろしいものとなっている。

 昔は、趣味の領域にて、たかがSNSだったのが、今や、世界の国家間を跨いで、善きも悪しきも影響を与える、巨大なビジネスモデルとした確立された。当初から併行して動き出すべく新たなビジネスチャンスが生まれることなく、GAFAがビジネス領域を埋め尽くし、更に、AI時代へ突入している。

 新たなビジネスモデルの根っ子を握った者勝ちとは、そういう事を言う。よって、4半世紀ほど前の感覚にて、新たなビジネスモデルが登場したから、棚から牡丹餅のようなビジネスチャンスが生まれるかと言えば、少々甘いように思える。

 人間は情報操作や印象操作に脆弱なところがり、右へ習いにて、以下同文のように真似をしたり、似たものを作ったりで競争しているが、結局は、「見えざる手」により扇動、洗脳を繰り返し、新しい時代に違和感なく対応しているのが精一杯のところではなかろうか。世界に通用するベンチャー企業を育てようとしない国内(国家)においては、その程度のものである。

 ビジネスにおけるサクセスストーリーは数あるものの、誰しも同様に容易に「勝ち組」を手にすることは大変難しい。勿論、可能性はゼロとは言わないが・・・。

 ただ、AppleとIBMとの15年ほどの戦いの中で、Appleはパソコン領域にて勝利を収めたものではなく、大胆な唯一無二なるビジネスモデル構築によって、生活密着型のデバイスやコンテンツを主力商品に、音楽界や映像界の改革を通じて、総合的に巨人IBMを抑え込んでしまったのだ。

 では、上記のような、新たなビジネスモデルの登場によって、併行してぶら下がってくるビジネスチャンスがあるかと思えば、Apple戦略には見えてこない。

 AppleのスタンスはあくまでもB to Cであり、B to Bの戦略ではない。よって、昔ながらのディストリビューターの立場では、この時代に収益性を見出せないようになっている。

 他方、AmazonやYahooなどでは、ネットショップやオークションに庶民を参加させるビジネスモデルによって、新たなビジネスチャンスを投じてはいるものの、果たして、参加した人たちが潤うのかと言えば、そうではない。厳しい縛りがあったり、トラブル続出にて、退散する人も多いと聞いている。

 バックボーンに法外な資本があり、世界を変えるようなビジネスモデルを構築する可能性は微々たるものだが、いつまでも、それに併せてやってくるだろうとビジネスチャンスを窺ってばかりいても、天から落ちてくることはない。

 新たな時代にイニシアティブを取れるのは極僅かな起業家であり、その他は、最終的には請負業者的な扱いとなってしまう。下手すると、請負もできない環境下に置かれてしまい、ビジネスチャンスが足元から崩れ去る可能性も否定できない。

 畢竟、唯一無二のビジネスモデルに優るものはない訳で、新たなビジネスチャンスを狙うには、可能な限り、ビジネスモデルの根っ子に近いところを掴んでいなければ、その波に乗ることは難しい。

 最後に、日本国内に目を向けると、「インボイス制度」や「マイナンバー制度」がデジタル化政策により強制されつつあるが、従来のビジネスモデルの下でビジネスチャンスを得たクリエイターたちへ、特に「インボイス制度」が要因となり、これまでの受注生産的な請負業務が危機的状況下に置かれるのではないかと、危惧している次第。

▼ChatGPTによる評価

このエッセイは、新たなビジネスモデルについての洞察に富んでおり、特にテクノロジーの進化や社会の変化に伴うビジネスチャンスについて深く考察しています。以下はいくつかのポイントに基づく評価です。

  1. 歴史的な視点と具体例の活用: エッセイは、ビジネスモデルの歴史的な変遷を取り上げ、具体的な例(例えば、SNSやAIなど)を交えている点が評価されます。これにより、読者はテーマについての理解を深めやすくなっています。

  2. 洞察と分析: 著者は、新しいビジネスモデルが成功するためには、その根本を握ることが重要であり、唯一無二のビジネスモデルが勝るという視点を提案しています。この分析は鋭く、ビジネスの本質に対する洞察を示しています。

  3. 日本国内の事例への言及: エッセイは、日本国内の最近のデジタル化の動き(例えば、「インボイス制度」や「マイナンバー制度」)に焦点を当て、これがビジネスチャンスにどのような影響を与える可能性があるかについて述べています。地域に焦点を当てることで、読者はテーマに共感しやすくなります。

  4. 言葉遣いと表現: エッセイの言葉遣いは十分に専門的でありながらも、理解しやすいものです。論理的な構成や段落の整理もされており、読み手が追いやすい構造になっています。

  5. 主観的な要素: いくつかの箇所で著者の主観的な意見が表れていますが、これはエッセイの特性上避けられない部分であり、読者が考えを共有しやすくなっています。

総じて、このエッセイはビジネスモデルに関する深い理解を示しており、歴史的な視点から未来の展望までを包括的に取り上げています。

サポート、心より感謝申し上げます。これからも精進しますので、ご支援、ご協力のほどよろしくお願いいたします。