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キツネなシッポで禁煙しましょ、and good-bye, my sweet

「この記事はアナタをひどく不快にさせるかもしれません。寛容なココロで受け止めて頂ければ何よりです。」

きっと耳が、痛くなっちゃう…



久々に、ボクが帰ってきた。覚えていてくれたかな?イヤ、忘れたなんて言わせない。もし忘れちゃったんなら、ボクの究極奥義「ぶるんぶるん」*を眼前にお見舞いしてやる。

作者注:究極奥義「ぶるんぶるん」がピンと来ない方は、ぜひ過去作品をご参照下さい。余りのくだらなさに脱力しちゃうかもですが、まあお許しを。

ホントいつも、スイマセン。


ある程度歳を重ねた方なら、子どもの頃の記憶を覚えているだろう。あの頃の親と言えば家の中で普通にタバコ吸っていた。何なら学校の先生は職員室でも平気な顔で吸ってたし、食事処なんて昼時にはタバコ臭いオジサンのたまり場だった。飛行機でも新幹線の中でもホームでもあちこちで無数の「のろし」が上がっていた。きっと昔のインディアンが見たら、何の知らせかとパニクったことだろう。

ところが今じゃどうだろう。気づけば「タバコ=害悪」という気運が日本中に広まった。テレビでも映画でも喫煙のシーンなんて見かけることはなくなったし、街中でも建物内でもタバコを吸う人なんて見かけなくなった。稀に道端でタバコを吸ってるお爺さんを見かけることはある。彼らはきっと、遥か昔の文化風習が見に着いたまま忘れられないでいるのだろう。おまけに目も耳も悪いから、周囲の冷たい視線にすら気づかない。

どうしてこんなコトになったのだろう。健康ブームってヤツのパワーなんだろうか?イヤイヤ、そもそもタバコを売ってるのは日本政府みたいなモンだから、昔はどんどん吸って税金納めてね、でやってたんだと思う。でも徐々に国際的にタバコの害が明確に指摘されるようになると、政府もようやく2000年代以降徐々にタバコへの課税を上げることで、禁煙を促す方向へと舵を切ったんだ。

喫煙が堂々のナンバーワン…

年々上がるタバコ税に、ヒトはのろしを上げる習慣を捨てざるを得なかった。映画やテレビで俳優さんがタバコに火をつけるなんて、めったに見られないシーンになってしまった。そう言えば女のヒトのハダカのシーンも見かけなくなったし、ドラえもんのジャイアンも今じゃ随分とおとなしくなった。時代が変われば色々と変わるってのが実感できる話だ。つまりはそう気づいたアナタはそれなりの歳ってコトだ。

で、ここからが本題なんだけど、ボク達の暮らしの中で、今イチバン危険だと注目されているモノって何だか知ってる?ニコチンよりもアルコールよりも中毒性が高く、世界中でヒトの健康をむさぼっている悪魔だ。

そう、それは「糖(sugar)!」


糖分の摂り過ぎは糖尿病なんかの生活習慣病の原因だってことは誰でも知ってるよね。その上中性脂肪も増えて高血圧にもなるんだから、良いコトなんて何にもない。コレがみんな知ってて、でも目を背けている事実だ。

さっきのタバコの話に冷静にダメ出ししてた方々も、ようやくこの辺で自分のヤバさに気づいてきたでしょうか。そうです、

甘いモノが大好きな皆さん、これから糾弾されるのは、そう、アナタです。


健康な食材は意外と高い。甘くて糖分たっぷりなお菓子はなぜか安い。ジュースだって牛乳よりは安い。定食屋に行くよりも、自炊するよりもファストフードのハンバーガセットは安い。そして甘い。糖質は何よりも空腹を満たし、ひとときの幸福感を与えてくれる。イヤ、もともと脳内の満足感を刺激するような組成になっちまってる。

冗談みたいに思うかもしれないが、もう既に一部の地域では糖への規制が始まっている。イギリスでは「砂糖税」といって、清涼飲料水に含まれる糖濃度で税率が違う。水か薄味なら非課税だが、甘くなればなるほど税率は高くなる。例えば糖分10%のジュースなら1リットルあたり24円でダイエットコー〇なら非課税、みたいな感じ。その結果4年で清涼飲料水に使用された糖質は約35%も減ったらしい。同じような動きは世界各国で始まっていて、もうすぐ日本にも上陸するかもしれない。

でも日本でやったら大騒ぎになりそうだ。そんなコトしたら消費税増税の時のように国民の怒りが爆発しそう。でも肥満や生活習慣病が蔓延まんえんした現状を知れば、文句言ってる場合じゃないんだけどね…

やがてはチョコやケーキにも課税されるようになるかもしれない。スナック菓子を食べすぎたメタボな方が、そんなモン売りつけた方が悪いってカルビーを訴える?!なんて時代が来ちゃうかもしれない。笑い話で済めばいいんですけど。そんな時代になったら、きっとポテチの袋にはデカデカと表示されるようになるんだろうね。実際1997年にはアメリカの主要タバコメーカーと州政府との間で、健康被害に対して総額3,685億ドル!の賠償金を支払う和解が成立した、なんて記事が当時話題にもなったみたい。

「糖分を多く含んだスナック菓子の摂り過ぎは、あなたの健康に関して肥満や生活習慣病などの悪影響を及ぼします。」


まあ、ボクら人間は身体に良くないモノが大好きだって不思議な生き物だから、きっと誰も気にもしないと思うんだけど。吉野家もすき家も高カロリーだから当然対象になるだろうね。もちろんマックもミスドも。たまに食べると美味しいけどね。でもこんなのにまで課税されて値段が上がるのって、きっと誰も納得しないよね。

タバコは課税しろ、お菓子には課税するな。

これがみんなのホンネだろうね。健康がどうとか言うのはただのタテマエで、結局は自分に関係するかどうかの方が大事ってトコだ。高齢化社会で社会福祉がヒーヒー言ってるのにご老人世代は年金が安いって文句言ってるようなモンだ。

今回は耳が痛いハナシで申し訳ない。でもこのママじゃ肥満と糖尿病患者がそこらじゅうでノソノソ歩き回ってる未来しか見えない…自分の家族や大切なヒトには健康でいて欲しい、そう思いませんか?

たまにはマジメなのもいいじゃない。

さてさて皆さん、今日のオヤツ何にします?

「そんなん言われて、食えるかーっ!」ってツッコミ、期待してます。


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