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子育ては「子どもの頃やりたかったこと」を実現するチャンスかもしれない。

もともと私は、世界のあちこちを旅するのが大好きです。

子どもが産まれてから、いちばん我慢しなくちゃいけないと思ったのは、旅行でした。

次男が1歳の去年、外出自粛の流れがはじまって。いまは世の中的にも、旅行が難しい状況になってしまいました。

「何か旅行みたいな、非日常を体験できないかなぁ」

そうして目に留まったのが、家からちょっと行った場所で開催されていた、田植え体験でした。
これなら子どもも楽しめて、みんなで非日常体験ができそう。友達が教えてくれて、私たちも家族で参加してみることになりました。

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ぬかるんだ田んぼに足を踏みいれて、おっかなびっくりはしゃぐ息子たち。いつも保育園で泥遊びをしているとはいえ、この今にも足を取られそうな、にゅるにゅるとした感触の地面を歩くのは、はじめてでした。

かく言う、私も田んぼに入るのははじめて。

太陽ですこし温まってはいたものの、田んぼの水は、まだ少し冷たくて。久しぶりのショートパンツでまず足先を水につけると、まるで6月のプール開きの日に入ったプールみたいに、ひんやりしながらもわくわくする感触がありました。

泥水に入るなんて、たぶん30年ぶりかも?

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田植えはそっちのけで、泥遊びを加速していく息子たち。
どんどん泥まみれになっていく彼らを、ここでなら、寛容に見ていられる自分にも気がつきました。

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水路からジャバジャバと流れる水を「滝だー!」とか言って、それだけで大興奮。椅子には5分も座っていられない息子たちが、ここには15分以上いた気がします。

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長男のシマシマだったTシャツは、もう何色だったかもわからないほど泥だらけに!ときおり、頭をよぎるのが洗濯…。いいんです、明日の私が頑張るんで。
ここまで泥だらけになって遊ばせてあげられるのは、この場所じゃなきゃ無理でした。

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そうして大人も子どももみんなで20人くらいで植えた稲。機械で植えたのとは違って、ふぞろい感があるのが愛おしい。暑い中、2時間くらいかけて植えたから、みんなヘトヘトでした。

でも、この田んぼ体験で気づいたんです。

息子たちは全力で泥んこ遊びを楽しんでいたけれど、この日をいちばん待ち遠しく思い、当日も密かに楽しんでいたのは他ならぬ私でした。

思い返してみれば、田植えって、子どもの頃ちょっとやってみたかったことのひとつだったんですよね。

子どもの頃って、自分のやりたいことをまだまだ言葉にする力がなかったり。いくら子どもが「やりたい」と言ったって、家族の趣向、教育方針、経済的な理由など、いろいろなことで断念せざるを得ないことも多かったりします。

でもその点、今の私たちは、大人になりました
時間やお金の使いかたを、ぜーんぶ自分たちで選べる自由を手にしました(笑)この自由を、子どもの頃、やりたかったことに使うのもありだなぁと。

そんなことを夫に話すと、夫が知られざる事実を話してくれました。

夫は「たべっ子どうぶつ」が、子どもの頃からずっと好きだったそう。でも当時はお菓子をなかなか買ってもらえなかったんだとか。

今も食べたいけれど、もう30代も半ばになる大人が、コンビニで「たべっ子どうぶつ」を買うのはちょっと恥ずかしい。でも息子たちと一緒であれば、堂々と買って息子たちにあげるふりをして自分も楽しめると(笑)取り出すたびに違う動物が出てくるのも、おもしろいんだそうです。
へーー・・。どうりで家に、いつもあったわけね。

「カニ釣り」なんかもそうで。
夫はもともと小川でカニを探すのが好きだったそうなのですが、オッサンがひとりで川でカニを釣っていたら「変な人」。でもそこに子どもがいれば「いいパパ」に見えるとか。思わず笑っちゃいました(笑)


子どもがいるとできないことって、確かにたくさんあるんですけど。
子どもがいるからこそ、大人が「子どもの頃にやりたかったこと」を実現できるとも言えると思いました。

私はこの夏、子どもたちとキャンプに行って、天体望遠鏡で星を見てみたいと思っているんですよね。これも子どもの頃の野望のひとつ。

限られた時間しかない、子育ての時間。
せっかくだから、親もぞんぶんに楽しんじゃおう。そう思ったら、次の週末だって、いつも以上に待ち遠しくなる気がします。


水曜日。きょうも楽しくなりますように。

小森谷 友美
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