気づけば海の向こう~叩いて作る肉団子~

食へのこだわりが強すぎる。こんなにも食材をこねくり回し、原形を留めない食べ物に変えてしまう。中国人…恐ろしい!

「いやーすごいね、よく考えるよね~」そんな感想を通り越し、「いやいやいや、やりすぎだって。怖い怖い!」食材を虐待しているといっても過言ではない(でも、めっちゃおいしい)調理法が中国にはたくさんあります。

最近、食べたのは「肉団子」です。日本でもよく食べますけど、日本の肉団子ってふわふわなんですよね。空気を含んで優しいお味、、私はそういう肉団子しか知りませんでした。

お土産でもらった中国でも一部の地域でしか作られていないという肉団子があります。中国名はちょっと聞きそびれてしましました。(食べることしか能がないんだから)ひと噛みすると、まず驚くのは強い弾力!むちむちと音を立てながら噛み切ると、あふれ出す肉汁にまたびっくりでした。おっと、服に飛び散ってやしないか?と思いましたが、もう目の前の肉団子に脳を支配されてしまって、汚れるとかどうでもよくなっていました。サイズ大の肉団子をペロリです。気づけば3個も食べていて(しかも朝に)、食欲増幅作用があったみたいです。

どうしてそんなに弾力のある食感が生まれるかというと、肉団子の材料「牛肉」を何度も何度も叩いて作るからなんです。ブロックの肉を専用の専用の調理器具を使って、2~3時間は叩き続けます。そのうちに、繊維がほどけてドロドロの塊に変わります。それを丸くまとめて茹でれば肉団子の完成です。原型をとどめないほど叩いて団子にしようと誰が思うでしょうか?ミンチどころじゃ許さない。「このピンク色のどろっとした液状のものはナンデスカ?」と言わせるくらいまでやる。そして生まれる弾力とジューシーさ。ちょっと怖いですよね。いや、だいぶ怖いです。日本料理は食材をあまりいじらないのが美徳?みたな傾向があるので、日本の田舎に生まれ育った私には想像さえできない調理法です。

美味しさのために、中国人は他にも「変態」調理法を様々に生み出しました。他の料理も是非食してみたいです!

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