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北海道、上から見るか下から見るか。

※今回の表紙プロンプト
「咥えタバコの熊が山の中でビール片手に就寝」
かわいい。

4年半の新規市場「開拓」を終えて、昨年より東京に帰って参りました。令和の屯田兵ことチタタプです。

自分の道は自分で決めろ。
キャリアの多様化が進む今の世の中だからこそ、自律した決断が必要だ。と言う。

うーん本当にそうかね?
人に無理やり決められた道を進んでみたら、案外そこが望んでいた場所だったりする。

突然突きつけられた札幌転勤の事実。
レールの上を見事なまでに走り抜けてきた僕にとって、それは受け入れ難い脱線事故だった。

会社が勝手に決めた円山公園近くのエアコン無しのマンションで、扇風機1本勝負の夏、一瞬で過ぎ去る秋、厳しすぎる蝦夷の冬、そして雪解けの春。

早くレールに戻してくれ!と願う日々が、気がつけば、このまま自由気ままに走らせてくれ!と願う日々に変わっていた。

素敵すぎる北の四季を4周できたことは、人生の財産だと思ってる。

帰宅以外に目的がない「埼玉」で育った僕にとって、空を飛んでまで行きたい「北海道」に住んでいるということが誇らしくて仕方なかった。

あゝ道民に戻りたい。

北海道で1番好きなところは、圧倒的自然だ。

札幌のネオン街から1時間車を走らせれば、そこにはヒグマが暮らす大自然が広がっている。

いや、もはやネオン街にヒグマが出てもおかしくない。それが北海道である。

そんな北海道の圧倒的自然と何度も対峙してしまった僕は、2度と都会の夜景やイルミネーションでは心が動かなくなってしまった。

結局は人の手で造られたもの。
いくらでも「綺麗」にできてしまうから。

人に見せることを前提に生まれてきたわけじゃないのに、こんなにも美しい。
地球ってハンパないわ。

では、ここからが本題。

北海道、上から見るか下から見るか。

僕は下から見るべきだと思う。

北海道 島牧郡 大平海岸にて

青、白、ピンク。

まさに壮観。

この写真は僕が「サクラマスを釣る」という壮大な夢を胸に、意気揚々と札幌から2時間も車を走らせて行った島牧という場所で撮った写真だ。

聖地「島牧」

この写真が撮れただけで満足している。
そういうことだ。釣果は聞かないでほしい。

北海道、上から見るか下から見るか。

下から見上げるからこそ、地球の凹凸が分かり、その本当の広さが分かる。

上から見る方が広さが分かるじゃないか。
そう思う人もいるかもしれない。

が、僕は違うと思う。
上から見ると、ある一定の広さを超えると全て同じに見えると思うから。

下から見ると、自分という1人の人間に対して、目の前に広がる世界がどれほど大きいのかが、身に沁みて分かる。

人に優しくされた時、じゃなくても、自分の小ささを知ることはできる。

北海道、上から見るか下から見るか。

もはや、ひれ伏すしかないから、下から見るべきなのだと思う。

この大自然に人間は屈するしかないのだ。

いくら科学が進歩して、僕らホモサピエンスが神を超越した存在になったように思えたとしても、この圧倒的な自然の威厳を前にすれば、ただただひれ伏すしかないのである。

狩猟採集民だった頃の僕の祖先のDNAが、北海道に降り立った子孫に必死に伝えようとしてたのかもしれない。

感謝を忘れるなと。

したっけね北海道、また遊びに行くからね。

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