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「無料で教える」について考えてみた

フリーランスは基本的に単独行動なので、仕事を獲得したり収入を増やすためのノウハウを知りたい人が多いようです。また、それらのノウハウを無料で教えるか有料で教えるかについての議論も、フリーランス界隈ではよく起こっています。そこで、今回は「無料で教える」ということについて考えてみました。

目次
・無料で教えることの弊害は承知している
・無料で教えることのメリットは意外と大きい
・無料で教えるのは「気が向いたときだけ」
・無料だからこそ相手に義理立てする必要はない
・だから私は無料で教えることを損だとは思っていない

無料で教えることの弊害は承知している

自分が苦労して習得したことをただで教えないという考えは、至極もっともなことです。

第一、人の時間と労力を奪い、ただで教えてもらおうとする姿勢がいただけません。また、そういう安易な考えの人間ほど、こちらが手間暇かけて教えてやってもうまくいかず、逆切れして文句を言うケースが多いのは確かです。

無料で教えることのメリットは意外と大きい

しかし、私個人は、自分が習得したことを無料で教えることにあまり抵抗はありません。なぜなら、人に教えることにより、その物事に対する自分の知識やスキルが格段に上がることを、日々実感しているからです。

人に何かを教えた経験がある人ならわかるでしょうが、物事を人に教えるのはとても難しいことです。

人に物事を教える場合、自分が教える事柄について、どの角度から質問されても即座に答えられるぐらいの知識はもちろん、教える技術も必要となります。その結果、自分自身が人に物事を教えるためにさらに知識を深め、スキルを上げることになります。

また、教えたことをすんなりと飲み込んでくれるような人ばかりではありません。教え方がまずければ容赦なく失礼なクレームもつきます。そのような場面を何度も経験していると、滅多なことでは動じないタフなメンタルも身につきます。

だから、考えようによっては、「教えてちゃん」はただで自分のスキルや人格を上げてくれるありがたい人物なのではないかと思っています。

無料で教えるのは「気が向いたときだけ」

以上の理由から、私は自分が習得したことを無料で人に教えることも多く、親しい人からは「なんてお人好しなの? やめなよ」とよく言われます。

しかしながら、私もそこまでお人好しなわけではありません。自分にメリットがなさそうな場合は、当然最初から断ります。

それに、教えている最中でも、あまりに相手が失礼な場合は、途中で「悪いけどこれ以上は教えられません」と言って無理にでも中断させてもらっていいます。でないと相手に振り回されてしまいます。

無料で教えている以上、自分がストレスになるほど親切にする必要などないと思います。「自分が気が向いたときに限る」をモットーとし、自分が教えたい、教えてもよさそうだと思った時しか教えないという形でよいのではないでしょうか。

無料だからこそ相手に義理立てする必要はない

一度お金をもらってしまったら、どんなにおかしな相手でも丁寧に対応し、最後まで教える義務があります。

しかし、無料で教える場合、相手にそのような義理立てをする必要などひとつもありません。もちろん、お断りする場合や中断する場合は、その旨を丁寧に伝えますが、それで怒るような相手はそもそも自分にとってデメリットにしかならない人物。だから「即さよなら」でOKではないでしょうか。

私は今50代です。人生経験が浅かった若いころならともかく、それなりに人生経験も豊富になっている今の自分が、デメリットとなる人物と無理して付き合う必要はないと感じている次第です。

だから私は無料で教えることを損だとは思っていない

そんなわけで、私自身は自分が習得したことを無料で人に教えることをそれほど損だとは思っていませんが、必要以上に親切にすることもないと思っています。なにしろ無料で時間と労力を提供しているのですから。

確かに時間と労力を考えると、無料で教えるのは馬鹿馬鹿しいという考えももっともです。

しかし、余った時間にダラダラとネットサーフィンをしているよりは、同じ余った時間でただで人にものを教える方が、よっぽど有意義で得るものが大きい。だから、無料で教えるのもありだと私は考えています。

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