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50代になると「○○」が絶対にできなくなる

50代で絶対にできなくなったことの筆頭に「徹夜」がある。若い頃は平気でできた徹夜が今は絶対にできない体に変化したと言ってもいい。数年前からそのことで大きな人生の方向変換を余儀なくされている。

20代の頃は、夜が明けるまで友達と語りつくしても平気だった。また、眠らない子どもを一晩中抱いていても体調を崩すことはほとんどなかった。

もっとすごいことを言えば、友達と神戸に行って深夜帰りした次の日、ほぼ徹夜明けで無謀な富士登山をした経験がある。8合目あたりで高山病にかかって気分が悪くなったが、山小屋で1時間休んだら嘘のように治った。

他にも徹夜じゃないが、連日サビ残で午前様で帰り、朝は7時に家を出てまた午前様で帰る生活を2年ほど続けた……なんてこともあったが、仕事のミスが激増した程度で体には何の異変も見られなかった。

いやあ……若さゆえの無謀って怖い。今それやったら確実に死ぬ。

私が業務委託ライターとして仕事を始めたのは50歳直前だが、慣れないうちは同時期に集中する多数の案件を納期に間に合わせるために何度も徹夜をしたことがある。

その結果、難聴を繰り返して少し聴力が落ちた。

それは明らかに徹夜が原因だ。医師もそう言っていたから間違いない。その医師からは「仕事を大きく減らしてでも寝てください」と怒られた。また、数ヶ月人の言葉が聞き取れない状態が続き、日常生活にも支障が生じて非常に困った状態にもなった。そのことで、耳が聴こえないと想像をはるかに超える不便を強いられることを痛感している。

幸いここ1年ほど寛解状態が続いているが、仕事が立て込んだ9月あたりに少々再発の兆しが出たのでまだ油断できない。夜型だから相変わらず寝る時間は遅いが、就寝が遅くなった時は起床時間を後にずらして必ず7時間以上寝るように調整している。(※家族にそうしろと勧められたので)

20代の体力や回復力は二度と戻らない。50代で20代と同じ無茶をすれば必ず体に異変が起こる。その異変を軽く見れば、やがては命を脅かすほど深刻な状態になる可能性が極めて高い。そのような手遅れの状態になる前に「もう若くはない自分」を自覚する必要がある。もちろん「徹夜」などの無茶はもっての外だ。

仕事においても、体力やポテンシャルで勝負するフィールドで戦ってはダメだ。そんなことをすれば若い世代に確実に負けるし、それが文字通りの命取りにもなりかねない。

それよりも、半世紀以上の人生で培った何か……たとえば様々な経験値やスキルなど、若い人がまだ持っていない強みを生かせるフィールドを探し、そこで活路を見出した方がいいだろう。50代とは、そのような人生の方向転換を迫られる時期でもある。

私も、まだまだ若いつもりでつい徹夜しがちだが、体がそれについていけない以上全力で徹夜を避けなければならない。そのことで今後の仕事方針も大きく変わりそうだが、もっと思い切って意識を変えていこう。

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