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茶道雑誌1月号『心ごころの花〜能ものがたり十二ヶ月 その十七〈翁〉』より 



茶道雑誌1月号 『心ごころの花 その十七』 をお茶と共に


「〈翁〉は、舞台演劇として進化し今に至る能(古称「猿楽の能」)とは別の起源をもつ芸能で、その源は平安時代にまで遡ります。当初は専門の聖職芸能者・呪師(しゅし)が勤める祝祷(しゅくとう)芸(祈りの芸能)でした。現代のわれわれが考える「能」はそれとは異なり、神に祈りを捧げる〈翁〉が済んだ後のいわば直会(なおらい)として、人間たちが楽しんだ寸劇が起こりです。(中略)
当日を迎える役者たちには精進潔斎が求められます。現代では随時簡略化されますが、それでも楽屋内では「別火(べつか)」と称し翁大夫や三番三役者の当たる火鉢は別にする、当日の朝食は女手を借りず男手だけえ調る、人間国宝・梅若桜雪(ろうせつ)さんに伺った珍しい習いとして「朝起きた寝床は上げずにそのままにしておき、〈翁〉が済むまで女性と目を合わせない」など、さまざまな口伝があります。」

茶道雑誌 2023年 一月号 『心ごころの花〜能ものがたり十二ヶ月 その十七〈翁〉ー能にして能にあらず・祝福芸能の古式 村上 湛』より



何度かお能を見に行ったことはあるが、「翁」が平安時代にまで遡る祈りの芸能で、当時の人たちが寸劇を楽しんでいたと聞くと昔の人たちがぐっと身近に感じられる。


火鉢を別にしたり、朝ごはんを男の人だけで作ったり、はたまた寝床をあげずにそのままにしたり……長い時間をかけて稽古を積んできた達人たちがそうやってひとつずつやるべきことをやってから舞台に上られているという景色に感嘆しきり。お能が見に行きたくなってきた、そんなひととき。



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