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『短歌往来』2020年6月号

①「今月の視点」三本松幸紀〈迷いながらも文語と口語が混在するのは、近い将来受け入れざるを得ない状況になるのではないかと申し上げた。〉逆にこの書き手も話の相手も文語のみで歌が作れると思っている(いた)のだが、それは果たして可能なことなのか。この文語は古語?

あっいまのもの言い父のもの言いだ わたしのなかに父育ちゆく 藤島秀憲 ユーモアとペーソスを持ち味にしている歌人は一定数いると思う。一度、系譜みたいにたどってみたい。戦前は少なかったと思う。山崎方代が嚆矢か?江戸時代なら狂歌や俳諧のテリトリーかな。

③「第18回前川佐美雄賞」噴水を噴き出て白を得たる水白を失うまでのたまゆら 藤島秀憲 観察眼が鋭いと思った。

2020.6.3.~4.