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『現代短歌新聞』2020年8月号

①内藤明「万葉秀歌を読む」幸はひのいかなる人か黒髪の白くなるまで妹が声聞く 作者未詳〈白髪の老齢になるまで、妻と一緒にいる人を見て、妻を亡くした人が羨んでいる〉この歌、解説が無くても理解できただろうか?若くて死ぬのが珍しくないという前提が自分に無いのだ。

②藤島秀憲「短歌の小道具」何願ふなくて合はするてのひらの暗がり見つむ五、六秒ほど 桑原正紀〈神社に来た以上は一応お参りしておくという〈義理で参拝〉の感じが漂う〉神社で参拝か。もっと暗い場面を想像していたが言われてみるとそんな気も。掌が小道具というのも意外。

2020.8.15.Twitter より編集再掲