Part１「京都をくらべる」地理と歴史
Part２「京都のくらべる」お店と食べ物、提灯と乗り物
Part３「京都とくらべる」橋とタワーと風景と

　の３部構成になっている。京都出身の著者が京都の中同士、京都と京都外などを徹底的に比べている。京都人も知らない京都の蘊蓄がいっぱい。写真が美しく、文章が明快で、雑学と見えながら深い思考に誘ってくれる。どのページからでも気楽に読めるのがいい。

　私が特に感動したのがコレ。

　これです、これ。この左のページのものこそメロンパンですよ！「京の」とかつけないでほしい。敢えて言えば「真の」メロンパンでしょうか。子供の頃はこれをメロンパンと呼んで食べていました。でもいつの間にか入手が難しくなり・・・。その頃から右ページのパンがメロンパンと名乗り始めました。でもこれは文字にもあるように「サンライズ」。「アンパンマン」でメロンパンナちゃんが登場するたびに、心の中で「あなたはサンライズちゃん」と唱えていました。メロンパンナちゃんのせいで、このタイプがメロンパンだという言説が日本中に広まってしまったんですよね。無念です。

東京書籍　2020.3.　1300円（税別）