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ソメイヨシノと染井吉野の違いがわかりますか?(テキスト版)

こんばんは、ちょぼ先生です。
春爛漫! 街中が桜色に染まる季節がやってきました。
公園、河川敷、街路樹…どこを歩いても目に飛び込んでくる桜の花。その美しさに心癒される方も多いのではないでしょうか。

今回は、桜について知っておきたい豆知識をいくつかご紹介します。


クローン桜と野生桜

皆さんがよく目にする公園や河川敷の桜は、実は全て同じ遺伝子を持つクローンであることをご存知ですか?

  • カタカナの「ソメイヨシノ」: エドヒガンとオオシマザクラの自然交雑によって生まれた桜

  • 漢字の「染井吉野」: カタカナのソメイヨシノを人間が接ぎ木によって増やした栽培種

つまり、現在見られる「染井吉野」は全て同一個体と言っても過言ではありません。

一方、山桜や大島桜など、自然界に自生する桜は野生桜と呼ばれ、それぞれ異なる特徴を持っています。
花の色や形、開花時期、香りなど様々な個性があり、一つとして同じものはありません。

栽培種と野生桜の見分け方のポイント

  • 花と葉のタイミング: ソメイヨシノは花が先に咲き、葉は後に開きます。一方、山桜は花と葉が同時に開きます。

  • 花の色: ソメイヨシノは淡いピンク色ですが、山桜は濃いピンク色 or 白色など、種類によって様々です。

  • 樹形: ソメイヨシノは高木ですが、山桜は低木 or 中木です。

儚さが魅力のソメイヨシノ

ソメイヨシノが生まれる以前、日本人に愛されていた桜は山桜です。
山桜は花と同時に葉も開くため、ソメイヨシノのように花だけを楽しむことはできません。

花だけを純粋に美しく表現するソメイヨシノ。淡いピンク色の花びらが散りゆく儚さ は、日本人の心を魅了して止みません。

時代劇の桜は間違い?

時代劇で描かれる美しい桜並木は、多くがソメイヨシノです。しかし、ソメイヨシノが誕生したのは江戸時代末期。つまり、江戸時代にはまだソメイヨシノは存在していません。
また、お城は敵から攻められて防御するためにあるので、 桜のような大きな木があると死角ができて敵に襲われやすくなるので、そもそもお城に桜を植えることもなかったため、時代劇の描写は正確とは言えません。

街歩きが楽しくなる桜観察

ソメイヨシノ以外にも、山桜、大島桜、エドヒガンなど、様々な種類の野生の桜があります。これらの桜はそれぞれ異なる特徴を持っていますので、ぜひ見比べてみてください。
公園や街路樹の桜はほとんどがソメイヨシノですが、山桜など野生の桜も見つけることができます。花の色や形、葉の付き方など、違いを観察しながら街歩きを楽しんでみましょう。

まとめ

桜は、クローン桜と野生桜で様々な種類があります。それぞれの違いを理解することで、桜の見方がより深まります。今年の春は、桜の秘密を探りながら、花見を楽しんでみてはいかがでしょうか?

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