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不安な夜のひとりごと

久しぶりに、気分が沈んでいる。

なぜかわからないけど、不安な気持ちに襲われる。

なんかちょっと息苦しくて、胸がつかえる感じがする。

酸素をいっぱい取り込もうと大きく息を吸い込んでみても、なんだかぎこちない。

少しでも気を抜いたら、悲しい気持ちがどっと押し寄せてきそうな、膝が震えてしまいそうな、涙があふれ出してしまいそうな、
そんな感じ。

気分転換に本でも読もうと読みかけの本を開いてみたけれど、何も頭に入ってこなかった。1ページも読みきらずに、諦めて本を閉じた。


こんなときは、どうしたらいいのだろう。

何もしないのがいいのか。

何もしないから不安になるのか。


考えたくないことを、考えてしまう。

なぜ、生きてるのか。

何のために、生きてるのか。


この世界中のどこかで今も、悲しみや苦しみを誰にも打ち明けられずに、一人で背負って一人で泣いている人がいる。
そう考えただけで嫌になる。

誰も悲しまなければいい。

誰も苦しまなければいい。

誰も傷つけず、傷つけられなければいい。

もし死んでしまうとしたら、全員の悲しみや苦しみや傷を全て引き連れて、私だけが背負っていってしまいたい。
なんて、勝手に自分が代表になることを考えてしまうときがある。

でもそんなことは叶わない。
そんなことはできっこない。

それではまるで、自分には死ぬ価値すらないのかと、思ってしまいそうになる。


生きる意味とか価値とか、そんなものなくたってきっと生きてていい。

でも、目標とか、進むための目印になるような光が見えないまま、ただやみくもに歩き回るのはこわい。

だから意味を、価値を、つけたがる。


* * *

こんな気持ちになる夜は、耳にイヤホン押し込んで、好きな音楽を聴く。ラジオでもいい。目を瞑る。余計なことは考えなくていいように。心を落ち着けて、寝る。

きっと明日は。

きっと光が。


おやすみ。

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