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まるでデザイナー動物園?UXデザイナーの個性を発信するということ

こんにちは!お盆休み真っ只中ですね🌻🍧🏖️

おやすみを楽しんでいる方も「盆?そんなの関係ねー!」とお仕事を頑張られている方も楽しめるように、今回はこのnote「UXデザイナーの自由帳」の運営メンバーでもある「認知の拡大チーム」のご紹介をしたいと思います。

GoodpatchのUXデザイナー組織では、UXデザイナーとしてのスキルを最大限活かして大きな成果をあげるための取り組みを3チームに分かれて実施しています。詳しくは以前ご紹介したこちらのnoteをご覧ください。

チーム紹介の第一弾は品質向上チームをご紹介しました。

第二弾となる認知の拡大チームでも、隊長を務める『しなさん』こと高階有人さん、『ありまさん』こと山岸有馬さんのお2人のから、たくさんお話を伺いました。Goodpatchでの情報発信といえばGoodpatchブログである弊社が、なぜこのnoteを始めたのか?お2人の隊長の思いを通してお伝えしていきます。


隊長である2人のUXデザイナー

しなさんの経歴

── まずお2人の経歴を教えてください!しなさんからお願いします。

しな:
はい、高階有人です。ニックネームは「しな」です。
ファーストキャリアはSIerでPMをやっていました。その後同じ会社の中で、他企業のDXを支援するクライアントワークをする部にいきまして、デザイナーの仕事にジョブチェンジをしました。その後グループ会社のコンサルファームも経験して、グッドパッチにジョインし、早いものでもう丸2年たちました。

── グッドパッチに入ろうと思ったきっかけを教えてください!

しな:
ちゃんとデザインの仕事をしたいと思ったのがきっかけです。前職のコンサルワークの中でデザインプロセスの考え方や手法を使ってみようということはあったんですが、前職はいわゆるウォーターフォール型のプロセスで。業務フローを整理するフェーズで課題を抽出する時など、部分的にしか扱えなかったんです。もっと踏み込みたい、もっと立ち戻って考えたいと思ってもそれはスケジュールの都合でできない、といったむず痒い思いをしてました。これはしっかり環境を変えてデザインをやりたい!と思ったんですよね。

グッドパッチのデザインプロセス

── 環境が変わって、その後いかがですか?

しな:
めちゃくちゃフィットしてます。まずグッドパッチのメンバーが、いいものをつくるためにすごく柔軟な考え方を持っていて。さらに関わるクライアントさんからもそれを求められているなと感じます。我々のやり方を持つのも大事ですが、それがクライアントさんの要望に応えることにつながるというのがとても大事だな、と環境が変わってすごく思いました。

── UXデザイナーってどんなところが楽しいですか?

しな:
グッドパッチの案件すべてに言えることですが、UXデザイナーの楽しいところは、何でも考えられるところです。前職ではコンサルタントとして与えられた領域について上流から落とし込むという進め方だったんですが、グッドパッチでは「あらゆるユーザーとのタッチポイントすべて」という広いところまで考えることが許される。広くなることでいろんな部署だったりチームと連携・調整・共有が求められますが、染み出しが許されうる職種というか。どこにでも顔を出していいというのは、本当のいいものを作る上ではすごくやりがいを感じます。

より広くユーザー体験を捉える

ありまさんの経歴

── それではありまさんお願いします!

ありま:
山岸有馬です!
僕はサイバーエージェントの代理店で広告営業をやっていました。クライアントさんはメガバンクだったり大企業が多かったです。その後、できたものの価値を広げるだけじゃなくて、価値あるものをつくった上でさらに広げるという両方をやりたいなと思っていた時に「UXデザイナーならできる!」ということを知りました。そこで前職であるニジボックスとご縁があってUXデザイナーになりました。そこではリサーチやコンセプトデザインを多く経験させてもらいました。さらにリリースするところまで経験したり、事業に深く入り込み張り込みたいなと思うようになり、グッドパッチに2020年に入社しました。今3年目です!

── ニジボックスさんとグッドパッチの違いってあるんですか?

ありま:
デザインにフォーカスしてるところは同じですね。あえていうなら、ニジボックスはリクルートの新規事業を立ち上げるための組織からそれを専門にするために分離しているという背景もあって、新規事業立ち上げのためのリサーチが多かった気がしています。となると、リリースしてそれをさらにグロースしていくといった案件だったり、既存サービスのリニューアル案件はグッドパッチの方が多い印象があります。
僕としてはまずニジボックスで新規事業立ち上げをたくさん経験できたのはすごくよかったです。

── 今の仕事でのやりがいを教えてください!

ありま:
デジタルではないプロダクトをアプリで操作するようなサービスをいくつか経験しています。

そういったアプリは、利用シーンの中でリアルプロダクトを使う部分とアプリを使う部分の両方合わせて1つの流れになる、みたいなことが多いんですよね。リアルなプロダクトはデジタルプロダクトと比較するとユースケースが無限に広がるので、設計がすごく複雑になるんです。

今まではリアルだったものをデジタルプロダクト化したようなサービスって、逆にユーザーのアクションが増えちゃうこともあるんですよね。

そこをアクションを減らしたり、減りはしないんだけどデジタルならではの価値を提供できたりすると、それがすごくやりがいになります。

──お2人とも、前回の隊長2人とはまた全然ちがったご経歴なんですね!

認知の拡大チームの活動

チーム発足の背景

── 認知チームはどういう経緯で出来たんですか?

しな:
もともとは、UXの組織全体として「情報発信をもっとしていこう!」という指針が示されました。一方で、いちメンバーである僕は「ちゃんと戦略的に出していかないと、ただ全員がバラバラに出していくだけじゃ意味なくない!?」という違和感を抱いてしまって。そんな提言をしたところ、同じく違和感を持っていたメンバーがいて有志のチームが組成されていました(笑)

「気づいたら運営係になってました(笑)」と語るしなさん

チームができた後は、誰にどんな記事を届けるのかを議論するところから始めました。
そこからチームが拡大していったので、今はどんな記事を発信するかを考えるチームと、出していくプロセスの整備といった効率化をすすめるチームとで分担して運営しています。

今期の取り組み

── 効率化チームはどんなことやってるんですか?

しな:
Goodpatchはこのnote以外にもGoodpatchブログ、ウェビナー、コーポレートサイトのWORKと情報発信できる媒体はたくさんあるんです。ただそれぞれのコンテンツの作り方は、個人に委ねられてたんですよね。
そこを汎用化するために、これまで記事を作ってきた方達にインタビューしてやり方を聞いていって、改善すべきところは改善してといった感じでプロセスを整えていきました。

── 効率化の取り組みの中ではどんな学びがあったんですか?

しな:
みんながどういう切り口で記事を書いてるか触れることができたのが学びでした。
記事を書くプロセスとして骨子を書く時に、どのくらいの分量を書いてるのかを参考にして、みんなが骨子を作る時の土台にしようと思って聞きにいったんです。そしたら骨子の段階でストーリーがわかるようにするというのがコツということを知りました。テーマ、切り口、問題提起までが数行でわかるくらいに骨子や概要ができてると文章がかけるんだということがわかりました。そんな気づきも効率化のプロセスに取り込んでいます。

参考:ITmedia連載記事の概要

── 認知チームとしては、どんな認知を広げたら成功と言えるんですか?
ありま:
UXデザイナーという職種がいることをもっと広く知って欲しいなと思います。これだけUXとかUXデザインっていう言葉が広く知られてきたのに、それを専門的にやっているUXデザイナーが一体なんなのかというのは意外と知られてないなと思っています。それを発信していくのはたくさんのUXデザイナーが所属しているGoodpatchの責務とも言えるんじゃないかなって。どの会社にもUXデザイナーというポジションがある状態を目指したいです!

あとは業界全体としては揺り戻しがくると思っています。ペルソナやカスタマージャーニーマップってすごく広がってたくさん書かれてるんですが、実は作り手が都合のよいものを仕立ててしまうがゆえにすごく不自然なものが出来上がってるのもよく見ます。手法やアウトプットも含めて、「バズワードだからやってみる」とかではなく、もうちょっとしっかり「正しいUXデザイン」ができるとこんないいことがあるんだってところまで認知してもらえたら成功と言えるんじゃないですかね。

しな:
ありまが言ってくれたことはそのまま同感です。あとはみんな共通して持っている良さとして、めちゃくちゃ深くものごとを考えてるんですよね。そこまで考えるか!?ってくらいに。
あとはいい意味でバラバラの専門性、嗜好性を持っているんです。リサーチを掘りまくってる人もいればPdMみたいにビジネスに染み出してる人、サービスデザイナーみたいに俯瞰で物事を考える人、プロダクトギークの人みたいに...要はマニアックなところを自由帳を通して「なんかこの人たちおもしろいな」って思ってもらえるところを目指したいです。

── お2人の専門性、とがっているところってどんなところなんですか?

しな:
サービスデザインですね。1人のユーザーだけではなく、お店やサービスの提供側を含めてサービスがどうあるべきかをデザインすることを専門性として持っています。サービスデザインについては記事をいろいろ書いているので、興味のある方は読んでいただけるとうれしいです(笑)

ありま:
中長期的なUXデザインに強みを持っています。今やってる案件では、プロダクトを購入したら5年10年使うんですよね。プロダクトを購入して、使って、慣れていってまた使い方が変わって、それを繰り返していくといったプロセスの設計が得意です。こちらも記事がありますので興味のある方は読んでいただけるとうれしいです(笑)

フェーズが変わる時の立ち回りじゃないんですけど、長期視点になるとユーザーも成長するしサービスも成長するんですけど、そこをうまくデザインすると明るい未来を作っていけるんじゃないかって。

今後の展望

── 今後チームとしてはどんなことをやっていきたいんでしょうか?

しな:
UXデザイナーたちが尖っているところを知ってもらいたいと思っているので、いろんな人にこのnoteに登場して欲しいなと思っています。自分の好きなことや専門性があっても、そこを記事として出すっていうのはまたハードルがあるんですよね。その人のおもしろいところを見つけて「それ書いてみたら?」と声をかけたり、書き初めから記事にしていくところまでをサポートすることで、書くという行動にハードルがなくなったり、そこからこんなおもしろい人いるんだ!って気づいてもらえるきっかけになったらいいなと思っています。

おもしろいUXデザイナーのみなさん

ありま:
UXの今を発信したいです。UXデザイナーは各社特徴があるのでそれぞれどういう人なのかっていうのをGoodpatchが出していくことで各社にそのムーブが広がるといいなと。
あとはさっきも触れた通り、UXデザインというものが揺り戻しのようにどんどん考え方が変わっていくので、そういったことを発信していけたらいいなとも思います。
UXデザインはUXデザイナーだけが取り組む領域ではなかったりするので、PdMのようにチーム内のコミュニケーションを含めて多忙な職種の人たちが効率的にUXデザインの情報をキャッチできる仕組みも作れたらいいなーなんてことも考えていたりします!

── ありがとうございました。お2人のメンバーへの愛やGoodpatchとしての責任感がとてもよくわかりました!

常にデザインのナレッジを発信し続けるGoodpatchの責務を全うしつつ、それを支える個人に向き合うお2人の「組織とメンバーへの愛」がメディア運営という大変な仕事の原動力になっていました。また、まだ登場していないメンバーはどんな「マニアック」を持っているのでしょうか。

次回はまた別のチームの隊長のお話を伺う予定です。
しなさん、ありまさんとカジュアルにお話をしてみたい!そんな方はこちらからご連絡いただければと思います。
それではまたお会いしましょう。


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