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かわいいムスメのはなし。
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#エッセイ

陣痛が痛くない!?超安産の出産記録

陣痛が痛くない!?超安産の出産記録

2013年2月、ムスメを産んだ。
怖れていた陣痛は、ちっとも痛くなかった――。

そんなわたしの、出産レポートです。

地震にびびってジョロッと破水

2013年2月1日、午前一時ごろ。
トイレで用を足していると、ぐらりと揺れた。地震だった。
驚いて立ち上がろうと前かがみになったところ、ジョロッと尿が漏れたような感覚があった。
このころのわたしといえば大きくなった腹に押されてたびたび尿漏れを起こし

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きみは、わたしのひかり

きみは、わたしのひかり

あれは、わたしが二十歳の誕生日を迎える少し前のことだった。
そのころのわたしは、毎日繰り返し、不思議な夢をみていた。
子どもを産み、育てている夢だった。

そのころのわたしの生活といえば、もうぐちゃぐちゃだった。
いちばん親しかった友人が亡くなり、続いて恋人にふられた。
ちょうどそのころ、職もなくした。
わたしをふった恋人は、わたしをふったあとすぐにわたしの友人だった女性と結婚し、まもなく自殺した

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きみはどうして眠ることをいやがるのか―子どもの寝ぐずりについて考える

きみはどうして眠ることをいやがるのか―子どもの寝ぐずりについて考える

うちのマナムスメは、眠りにつくのがとてもへたくそだ。
眠らせようとうながすと、力の限り、泣き、叫び、不機嫌にあばれる。
声をかけてものけぞり、いやだいやだとのたうちまわる。
そのさまたるや、まるで悪霊でも憑依したかのようである。

きみはなぜ、そんなに眠ることをいやがるのか。

言葉が増えて会話ができるようになったムスメの言動から、推察してみた。

さいきんのムスメは、眠らせようとするときまって「

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虐待の瀬戸際

虐待の瀬戸際

乳幼児虐待の痛ましいニュースを目にするたびに、後ろめたいような気持ちがちらつくようになったのはいつごろからだろうか。

ムスメが生まれて間もないころ、わたしは不安で仕方がなかった。
この小さな生き物が、ふと目を離したすきに、呼吸を止めてしまわないか。
わたしの腕のなかで寝息をたてたまま、もう二度と目覚めないのではないか。
ずっと抱きしめていなければ不安で、毎晩ムスメを抱いたまま眠りにつく日々だった

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