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ふれることができないなら遠くから眺めることにしようか

仕事の合間に30分だけ時間があったので、久しぶりにふらっとデパートに寄った。もうかれこれ数か月ぶり。

コロナのおかげで、用もないのに新宿や銀座、池袋などの繁華街に行くこともなくなった。何かほしいものがあったとしてもネットでも大抵のものが買えてしまうし、それ以外のものは近所で済ませてしまうようになったからだ。

久しぶりに足を踏み入れたデパートは、変わらずキラキラとしていた。でも入口と出口が決められていたり、パーテーションみたいなのが置かれていたりして、ああやっぱり以前とは違うんだと思い知らされた。

何より驚いたのは、化粧品売り場である。
自由に試すことができなくなったのはなんとなく知っていたけれど、なんとどのブランドも透明ビニールで商品が覆われていて、直接さわれなくなっていたのがとても衝撃だった。いくら出入りするときにアルコールで手指を消毒していたとしても、感染のリスクはゼロではないのだろうから仕方ないとは思う。けれど、それはちょっと衝撃的な光景だったし、大好きなキラキラしたアイシャドウ達もビニール越しにしか見ることができなくて、なんだか切なかった。すごく遠い存在になってしまったというか。手軽にちょっと塗ってみることができたのがとても幸せなことに感じられた。

本気でほしければ、BAさんに声をかければ何らかの形でタッチアップは可能なのだと思う。現に、カウンターに腰かけてお買い物をしてるお客もいたし。けれど、ビニールの奥でキラキラしているデパコスたちは、わたしにとっては肌につけて楽しむものではなくて、美術館の展示品のように目で見て楽しむものになってしまったような気がした。見ているだけでも心躍るのだけれど、その先に進むことが敷居が高くなってしまった感じ。(そのぶん散財することは減るわけだけれどもね)

でも、ずっとずっと気になっていたCHANELのGABRIELLE ESSENCEだけは、実際に香りを試させてもらった。ほんとうは肌につけてみたかったのだけれど、当然のことのように香りを吹きかけたムエットを手渡されたので「肌につけてみたい」とは言い出せずそのまま売り場をあとにした。

念願かなって、やっと試香することができた。もう4か月以上もたっていたのですね。
結論からいうと、香りはたぶん、(前に手に入れたものと)間違いなく同じ。けれど、こちらは持続時間がやはり長いような気がする。10時間ほどたった今も香っているから。(さすが本家本元!なのかな、、、)

今日一日もとても忙しかったので、その香りに癒されながらこうしてnoteを書いている。


いつまでも
香りが消えなければ、いいのにね

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