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『女二人のニューギニア』読書感想文

有吉佐和子さん著『女二人のニューギニア』を読了しました。

どこかの雑誌かなにかでおすすめされていたのを見て、図書館で早速手に取ってみたところ、おもしろくておもしろくて、料理も家事もぜーんぶほっぽり出す位夢中になって読んでしまいました。大人になると、まとまった読書の時間ってなかなか取り辛くなりますよね。読みながらも、「あ、明日のこの準備しなくちゃ…」「あの返事返さなきゃ」、その他にも皿洗いとかクイックルワイパーだとか云々かんぬん…。

全部ガン無視して読んでやりましたよ、最高でした。

…なにが言いたいかというと、大人をそれ位夢中にさせる位に、面白い本だったんです。ざっくりと内容を説明すると、文化人類学者で友人の畑中幸子さんが住むニューギニアの奥地に、気軽な気持ちで訪ねたはいいものの、想像を絶する日々に悪戦苦闘しながらもたくましく生きていく滞在記です。

ニューギニアの未開の地にお気軽な旅行気分で来てしまったが故の災難…ではあるけれども、とにかくおもしろいんです。この地で日本人女性一人でたくましく生きていく畑中さんとのやり取りが最高。畑中さんはとにかく豪快で、著者の悲壮感を打ち消す程のギャップが印象的。そして著者悲願の日本帰国後に待ち受けていた受難には、有吉さんが生きて帰れたのは本当に奇跡みたいに運が良かったからなのでは…と奇跡を感じずにはいられませんでした。

海外旅行、どこに行くにしても準備だけはしっかりと。




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