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全日本最速店長日記⑧

【ハルヒルとタイムトライアル】

◆タイムマシーンに乗る

年に数回出番が回ってくる愛車のタイムトライアルバイク、BMC TM01(タイムマシーン ゼロワン)で「榛名山ヒルクライムin高崎」に参戦してきました。榛名山ヒルクライム、通称ハルヒルは参加者六千人超えの言わずと知れた人気のヒルクライム大会です。私も昨年初めて出場し、チームの皆とお祭りに参加したような感覚で楽しめました。

ハルヒルの名前の通りヒルクライムがメインの大会なのですが、前日に榛名湖畔の平坦路でタイムトライアルレースが行われ、平坦と山岳の両方の総合タイムを制した者がイエロージャージが貰える面白いレース方式です。昨年はヒルクライムのみ参加でしたが、今年は得意なタイムトライアルを制し、ヒルクライムもなんとか乗り越えて総合を狙います。

タイムトライアルバイクはポジションは大体固まっていて、毎年ポジション変更はなしで臨んでいますが、念の為前日に近所を軽めに乗り感触を確かめます。これがまた久々すぎて慣れていないのでポジションがきついのですが、パワーはなかなかいい感じでかかるのを確認しました。近くのマイ坂のベストタイムを更新できたので悪くない感じです。
今回は9分程度のショートタイムトライアルなので、多少無理な前傾ポジションでも耐えられると判断しそのまま出走することを決定しました。

唯一パーツで替えたのがリアディレイラー用のチューンナップパーツ「ビッグプーリー」。これまで私はプーリーはトラブル回避の為、純正を使う主義でしたが、変速回数がロードほど多くなく、丁寧に変速できる平坦タイムトライアル競技では「ビッグプーリー」が有利と思い、導入してみました。
ヘルメットもオージーケーカブトのAERO-R1にしました。このヘルメットは200gしかなくエアロヘルメットとしては非常に軽量で、横方向の張り出しも少ないので風の抜けが抜群に良くお気に入りです。

◆ハルヒルタイムトライアル

ここのコースは初見なのでしっかりと試走しコースの下見をして、タイムに差が出そうな箇所はおさえておきます。榛名湖畔を半周回り折り返してゴールするコースプロフィールでした。折り返し地点とコース中間にあるちょっとした坂がポイントでしたね。試走は時間が無かったので10回ほど折り返し地点の部分だけを繰り返し、減速のタイミングだけ掴んでおきます。

今回の私のゼッケン番号は8でした。てっきりゼッケン番号順でスタートするのかと思いきや、今年からは並んだ順にスタートする方式に変更したようです。
試走の時にコースが狭くなる部分があるのを確認していたので、前走者を追い抜くのに手間取ったらやだな~など考えながら夏日の日差しの中スタート順を待ちました。

スタートダッシュはなかなかいい感じでかかり、15秒間隔で出走した数名を追い越していきます。道が少し狭い区間に入り何名かが前方に見え「追い越しが重なりそうだな」と嫌な予感がしていましたが、見事なタイミングで3名の選手が詰まるタイミングに引っかかってしまいました。
しょうがないのでブレーキをかけ減速し、追い抜く旨を声をかけながら抜き、また加速し慌てずにリズムを整えていきます。3秒くらいのロスで済んだ感じですが、これが順位に響いたら泣くに泣けない状況です。この瞬間来年は最前列に並ぼうと決めました。

折り返し地点は空いていて狙ったラインでコーナリングが出来て、復路も全開で攻めてそのままゴールへ。後半多少失速したのでペース配分が悪かったのですが6.8kmを8分54秒で走り、9分切りで何とか暫定トップになりました。榛名湖畔は標高1000m以上なので、酸素濃度約10%減でパワー閾値の低下が後半の失速に影響があったことも考えられます。。
2位の選手と8秒差だったのでヒヤヒヤしましたが、そのままかろうじて優勝!
オープン参加の選手に7秒差で負けたのでスッキリしない感じですが、来年は万全を期し最速タイムを叩き出そうかと思います。

ハルヒル本番のヒルクライムはエキスパート8位入賞で、私としては良い出来でした。残念ながら総合は2位でイエロージャージは貰えなかったのですが、タイムトライアル優勝のグリーンジャージは貰えました。
今回も思いましたがハルヒルは頂上のロケーションの素晴らしさだけでなく、大会のホスピタリティが高い!各種お土産やサービスが揃っていて、毎年人数が増えているのも納得です。人数が多すぎるのでしょうがないとは言え、下山渋滞が唯一難点ですね…

◆タイムトライアルの魅力

ヒルクライムと同様、個人の限界に挑める楽しさをタイムトライアルは持っています。山に挑むヒルクライムと風に挑むタイムトライアルどちらも魅力的です。タイムトライアル専用バイクに慣れれば、ロードバイクから一段上の速さを体感できるようになります。
少しづつタイムトライアルの大会も増えてきているようなので、風に挑む競技を始めてみませんか?エイジサイクルはロードバイクのみならず、タイムトライアルバイクも得意ですよ!

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