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さらば、理想の上司さん!

いよいよ明日から新年度の仕事が始まる。Facebookの投稿を見ていると、友人・知人それぞれに環境の変化があったりなかったりだが、年度末という一つの区切りに際し、この一年間を顧みようとするこころみがなされていた。私の場合、令和5年度も相も変わらず同じ職場にいる。今の勤務地は2年目になる。だから、これといって変化はないということになる。

だが、この年度末には、一つの大きな出来事があった。

先ほど、今の職場は2年目だという話をしたが、ちょうど令和3年度末までは、別の勤務地にいた。そのときの上司さんが令和4年度末で退職する運びとなり、この年度末に送別会が開かれた。私も、前の勤務地の後輩の誘いがあり、その場に居させてもらうことができた。私のことを覚えていてくれて本当にありがたい。

その上司は、30年以上にわたり、ほとんど異動もなく、勤め上げてきた。いわば「生き字引」といってもよいくらい、なんでも知っている方だった。人柄も温和で、多少シャイではあるが、親しみを覚えていた。怒鳴りもせず、人の話をよく聞く方でもあったから、非常に仕事がしやすかった。威張ることもせず、常に冷静に物事を観察し、適切な解決策を導き出すことに長けていた。

私が仕事がしんどくなったときも、真摯に相談に乗ってもらい、解決策を講じてもらったことにより、少しずつ立ち直ることができた。時節柄なかなか飲み会は多くはなかったが、それでも、忘年会や歓送迎会には皆で行くことができた。上司さんがいたからこそ、その職場の人間関係はうまくいっていたと言ってもおかしくない。私がその職場を離れてからの一年間も、時々電話をした。こちらから電話をかければ、最後まで話を聞いてくれた。

そういう上司さんと働けたことは、生涯の宝であると思う。

送別会には多数の社員が出席した。ただ、あまりしんみりした場ではなかった。明るく笑いの絶えない場だった。思い出話に花が咲いた。私もあまりに楽しくなったので、酒を飲みすぎてしまった。だから、細かいことは覚えていないけれども、ただ、その上司の人望があってこそ、明るく楽しい送別会になったのだということは確かに思った。

改めて思うに、何事にも永遠はない。その上司がいつまでもいてくれると勘違いしていたが、そんなことももちろんない。物事には必ず終わりが来る。当然のことである。しかし、なぜか新年度からもふらっと職場に来そうな感じがした。また会える気がした。

まあ、生きている限りは、また会えることを信じて、日々を生きていきたい。さらば、理想の上司さん!(きっとまた会いましょう)

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