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ボローニャの郷土料理レストラン。ボローニャ在住の料理家のおすすめ(旅するイタリア料理@Bologna)

今回はボローニャのレストランで食べるオススメ郷土料理を、ボローニャ在住の料理家が紹介します。

ちなみに、ボローニャ大学の博士課程で、食と料理の歴史文化学を専門に研究してます。

お客様をご案内することも多い上、ボローニャの友達と食べ歩き、2年間で地図の通り、相当な数のレストランに行きました。

その中で絞りに絞って、私のおすすめをご紹介します!


@Ristorante Donatello

ボローニャで最も歴史あるレストランの1つ。
クラシックなボローニャ料理。内装も素敵。間違いなし。

Lasagna:ラザニア

王道の作り方。
ボローニャの本物のラザニアは、生地がほうれん草が練り込まれた生パスタで、ラグーにはほとんどトマトの入らず締まった仕上がり。

@Trattoria Bissanot

家庭的で、いかにもボローニャ、郷土料理の美味しいお店。

ここが良いのは、メニューに「Tris di Bologna」と言う、ボローニャ三大郷土パスタが一皿で味わえるメニューがあるのです。

Tris di Bologna:ボローニャの三大パスタ

左から、ラザニア、トルテリーニ、タリアテッレ。胃が小さいけど色々味わいたい日本人にはピッタリ。でも大体トルテリーニに皆さん感動します。

先日、日本から訪ねてきた母をお連れしたお店でもあります。

@Ristorante Al Sangiovese

Trip advisor 2023でボローニャNo.1の郷土料理レストランに!
クラシックなボローニャ料理も美味しく、ロマーニャ地方の風もあり。

名前の通り、ワインリストはサンジョヴェーゼだらけで、ワイン好きには楽しい。

Tortellini in brodo:トルテリーニ・イン・ブロード

ボローニャにいらっしゃったら絶対食べるべきトルテリーニ。さすが、完成度が高い。

Filetto alla corona di cesare:カエサルの冠風フィレ

ここにしかない料理。柔らかいフィレ肉を燻製ハムのスペックを巻いてグリルした料理。美味しい。

@Ristorante Da Cesarina

とにかく立地が好き。夏のテラス席がおすすめ。夕日に染まる建物を背景に、サント・ステファノ広場を通り抜ける風を受けながらのディナーが最高。

Tagliatelle al ragu alla Bolognese:タリアテッレ・アル・ラグー・アッラ・ボロネーゼ

これがボロネーゼ。手打ちパスタの完成度もさることながら、トマトがほぼ入らない、お肉のラグーの作りが本物です。

Fritto alla Bolognese:ボローニャ風フリット

子羊のコトレッタ、モルタデッラとパルミジャーノのフライ、バカラのコロッケ、野菜のフリットなど。ドルチェの方は、揚げカスタードクリームや揚げリンゴや揚げオレンジ。言わずもがな、美味しい。

@Ristorante Biagi

やや中心から離れてるので観光客は少なめですが、最高に良いお店。
内装もお皿も料理も上品で私の好み。
ボローニャ風コトレッタは多分ここが一番美味しい。

Tortellini in brodo:トルテリーニ・イン・ブロード

ボローニャのトルテリーニは小さいのですが、ここまで小さく作っている所は他にあまりない。ブロードもデリケートで美味しい。

Cotoletta alla bolognese:ボローニャ風コトレッタ

仔牛を揚げてブロードに浸した上で、プロシュートを載せてチーズをたっぷりとかけ、オーブンへ入れる料理。
美味しいけど、重い。一度は食べてみる価値あるけれど、ここまでしたら不味くなりようがない、というのが料理家としての感想。

ただ、ここのコトレッタは本当に美味しい。
普通は衣がベチョベチョでソースがどっしり覆いかぶさるのが、ここのは、コトレッタがカラッと揚がっていて、分厚くて味がわかり、ソースもややサラサラ。

@Ristorante da Nello

歴史ある名店で、ボローニャの一番の観光の起点マジョーレ広場のすぐ近く。友人がトルテリーニのシェフをやっており、料理はどれも完成度が高いが、土地柄観光客が多くてたまに接客が雑。

Bollito misto:ボリート・ミスト

冬のボローニャの郷土料理。
鳥と牛のあらゆる部位とサラミを1日かけて煮込んだ料理。

緑のソースとじゃがいものピュレで食べるのがボローニャ風。

さすが、ボローニャ名物パスタの完成度はピカイチ。友人ジャコモのトルテリーニも皆さん食べてみてね!Aoiのお友達って言ったら喜ぶと思います。

まとめ:ボローニャはCittà Grassa!

ボローニャは中世の頃から美味しいものが溢れていたため、(当時は憧れの念をこめて)「Città Grassa(太った都市)」と言われてきました。今もなお健在です。

ボローニャ在住の料理家として、ボローニャの郷土料理が美味しいことは120%同意!

しかし、エミリア地方は、肉をメインとして重厚なものが多いので、Città Grassaであるのも間違いない。。!

でも、旅行で来たなら絶対ぜーんぶ食べるべきです!

ちなみに、豚になることを恐れる私は、毎週丘の上の教会サンルーカに登っています。
ただ、中心街から3km、そこから2km、高さ300m登りますので、健脚な方は食後の運動にぜひおすすめです!

とにもかくにも、ボローニャは美しく、美味しい街。古代ローマ、中世から続く建築に囲まれて、本当に豊かな郷土料理を存分に楽しんでくださいね。

ボローニャにお越しの際は、ぜひお声がけ下さい!

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