私は幼い頃から痴漢や変質者にかなりの数遭ってきました。
そして、そのたびに心に深い傷を負ってきました。

noteにもいくつか書きましたが、もちろん楽しい話ではないし
似たような経験をしている人なら自分の体験を思い出して
気分が悪くなる人もいると思います。

ですが、同じような体験を聞いて心の傷が癒される場合もあります。
世の中には性被害に遭い何年も一人で苦しんでいる人が沢山居ます。

これは女性だけでなく、私の友達のお兄さんは電車で痴女に遭いとても怖い思いをされたそうです。

私の体験や感じた事を通じて
傷付いた方の心の傷が和らぐ事に繋がれば嬉しいです。

幼少期での性被害

私が小さい頃はまだ玄関扉を開け放している家が多く、隣の家も同じく開けっ放しでした。
うちの左隣の家には６つほど年上の面白いお兄ちゃんが居て
小さい頃からよく遊んでもらっていました。

ある日、いつものようにお兄ちゃんに遊んでもらおうと声を掛けた所
「今日は家で遊ぼう！」と言われました。
私は家にも何度も遊びに行っていたので特に抵抗はありませんでした。

家に入ると「じゃあ、今日は布団の中で遊ぼうか」と言われ
そんなことは初めていわれたので不思議に思いながら
新しい遊びでもするのかな？と素直に布団に潜り込みました。

するとすぐにお兄ちゃんも中に入ってきて
私の手を強引に掴みました。
力が結構強かったので、少し怖いなと思いました。

そして、そのまま私の手を自分の下半身まで持っていき
私に無理矢理モノを触らせました。

一瞬、何が起きたか全くわかりませんでしたが
何かいけないことをされたという事は理解できました。

恐怖で反射的に布団から飛び出し、全速力で家に帰りました。

それからそのお兄ちゃんの事はとても怖くなったので
もう遊んでもらうことはありませんでしたが
隣に住んでいたので何度も顔を合わす機会があり
非常に怖い思いで過ごしていました。

これが私の男性に対する恐怖心が強くなるきっかけになりました。

痴漢の見分け方【駅】

私は幼い頃から変質者に遭う事が多かったのですが

心に傷を負いながらも何とか奴らに抵抗したい気持ちもあり
痴漢や変質者をどうにかして先に気付けないかと考えた結果
段々と目線で事前に察知できるようになりました。

まず私に近づいてくる前に少し離れた所から必ず射るような目つきで
じーーーーーーっと半笑いで見てくる事に気付きました。
(皆大体同じようにニタニタ笑いながら舐めまわすように見てくるのか共通していて心底気持ち悪いです)

学生の頃はよく電車で痴漢被害に遭いました。
痴漢は自分好みの女性をまずじっくり探します。

普通の人がキョロキョロするのは誰かと待ち合わせか、方向や行先はあっているか確認するために案内を見たり携帯を見たりします。
大体の人が上か下を見てキョロキョロし、しばらくすると落ち着きます。

ですが、痴漢は好みの女性を探しているので
人の顔を見ながらウロウロし、電車が来ても乗ろうとせず
好みの女性が現れるのを待ちます。

そして、好みの女性を見つけたら電車が来る前に少しずつ少しずつ近づき
電車に乗り込む直前に、人にぶつかってでも割り込んで来て無理やり隣に張り付いてきます。

初めは非常に怖くて、震えて固まって泣いていました。
そして、周りの人も意外と見て見ぬふりで助けてくれませんでした。
そんな環境だったので余計に自力で何とかしようとの思いが芽生えたのかもしれません。

これは悲しいことですが、回数が増える毎に少しずつ慣れてきて
だんだんと冷静に動けるようになってきました。

こいつは確実に痴漢だと事前に気付いたときに
腕を組んで胸を守りながら、真っ直ぐ見上げてそいつの目を見て
『私は気付いている』と目線で伝えれるようになりました。

すると痴漢は気まずそうに次の駅でそそくさと出ていきました。

痴漢や変質者に対する恐怖心は本当によくわかります。
屈辱感や無力感、自分を責める気持ち…
悲しいですが現実はドラマや漫画とは違って助けてくれる人は少ないし、どうか勇気を出して自分を守っていただきたいです。

被害者への言葉・セカンドレイプ

私は幼い頃から痴漢や変質者にかなりの数遭ってきました。
そして、そのたびに心に深い傷を負ってきました。

という話をすると、何故か自慢話と受け取る人が一定数居ます。
そのたびに『私は犯罪に遭った話をしているだけ』と心底呆れます。
私は顔面が整っている事に対してメリットはそう多くありませんでしたので、自慢に思う事はありません。

セカンドレイプという言葉がありますが
「そんな恰好をしているからそんな目に遭うのでは」
「そんな時間に出歩いてるから自業自得では」
という言葉は沢山投げかけられました。

これは極論ですが、そんな恰好していて痴漢に遭うのが自業自得なら
そんな言葉で他人の心を深く傷つけるなんて
刺されたとしても自業自得になるのでしょうか？

性被害に遭って心底傷付いた人に対してよくそんな言葉が言えるなぁと、思いやりの足りない人が本当に多いなと思います。

その中で、思いやりに溢れた人に出会えると
本当にありがたいなぁと感謝の気持ちになります。

言葉として発する前に相手の立場に立って考えられる心の余裕を持って
人と接する人が増えるといいなぁと願います。

そんな思いやりのない人たちの言葉で
傷付いた心を更に傷つける必要はありません。

特に男性の性被害者に対しては、男なのに女に抵抗しなかったのかというような言葉を投げかける人が多いようです。

人間は本当に予想外の出来事や恐怖に駆られると
思考が停止して対処できなくなる時があります。

どうかそんな小さい人たちの言葉は気にせずに
自分を理解して大切に想ってくれる人のそばに居て
心の傷をいやしていただけたらと思います。