他人からの指摘は自分を知るチャンス
こんにちは、精神科医のはぐりんです。精神科医のリアルな日常とホンネをお届けしています。
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周囲に、面と向かってあなたに指摘してくれる人はどれくらいいるでしょうか?
年を重ねるに連れてそういった人たちは減ってきますし、指摘されたとしても素直に受け入れられない方も少なくないかと思います。
私自身、医師として働く中である程度の年齢を過ぎると周囲から指摘を受ける機会はめっきり減ってきました(以前の記事、医者は32歳を過ぎたらバカになる!?にも書きました)。
そんな中、自身を見直す良い機会がいくつかありましたのでご紹介したいと思います。
1つ目は、患者さんからの指摘。病状(特性)でもあるのですが、躁状態やADHDの方々はその場で頭に浮かんだこと・気づいたことを話してしまいます。
過去に躁状態の患者さんから、「ちゃんと話を聞いているように見えない」とか、身だしなみに関する指摘を受けたことがありました。
なかなか普段の生活でここまでハッキリ言われることはなく、まさに襟を正す機会になりました。
2つ目は、先日院内で開かれた、虐待防止研修会。精神科病院や介護施設での虐待は、昨今全国的にも問題になっていて、記憶に新しいところだと昨年2月に発覚した八王子市の精神科病院での虐待事件があります。
「まさか自分たちがやるはずがない」、私もそう思っていましたが、顕在化した虐待は氷山の一角、自分が気がついていないような、非意図的な虐待、
例えば悪気がなくとも相手を傷つけてしまっていたり、入浴や着替えなどの介助の際、介護者が気を付けていても患者さんが恥辱感を感じる場面は少なくありません。
「まさか自分たちがやるはずがない」と思い込むのではなく、自分たちの普段の言動を見直すいいきっかけになりました。
他人から何かを指摘されてもイラっとせず、むしろ自分を知るチャンスと捉えましょう!
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