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自律神経を整える片鼻呼吸〜ヨガの呼吸/ナーディショーダナ

こんにちは、精神科医のはぐりんです。

私は今ヨガ教室に通っているのですが、ヨガの呼吸法にナーディショーダナ(片鼻呼吸法)という呼吸法があります。私自身これを実際にやってみてとても効果を実感しているのでご紹介したいと思います。

このナーディショーダナ、片鼻ずつ行う呼吸法なのですが、自律神経を整える効果があります。左鼻が副交感神経を整え右脳を活性化し、右鼻が交感神経を整え左脳を活性化するそう。鼻には嗅神経(きゅうしんけい)と呼ばれる12ある脳神経の一つが通っているので、脳に作用するのも納得です。また実際にやってみるとわかるのですが、片鼻ずつ行うことでより呼吸に集中できますし、普段の呼吸では実はできていない「片鼻ずつしっかり空気を通す」ことで自律神経系にしっかりとアクセスできているのかもしれません。

それと呼吸法全般に言えるのですが、なんと言っても手軽に行えるのが良いですよね。あまり時間の取れない外来の診察でも2分あれば教えられるし、デイケアや作業療法に取り入れて集団でやるのも良さそうですよね。朝起きた時や、ちょっとした不調時に、また神経症圏(不安障害、パニック障害、あがり症、各種恐怖症や不安抑うつ)の方にも効果があると思うので、ぜひみなさんにも試してもらいたいです。

片鼻呼吸法の手順

①右手の人差し指と中指を折り曲げ、手のひらが内側に向くように顔の前へ
②一度息を吐き切り
③親指で右の鼻を外から押さえ、左の鼻から息を吸う
④吸い切ったら、薬指で左の鼻を押さえ、親指を放し、右の鼻から吐く
⑤吐き切ったら、そのまま右から吸う
⑥吸い切ったら、親指で右の鼻を押さえ、薬指を放し左の鼻から吐く
⑦吐き切ったら、そのまま左の鼻から吸う、ここからは繰り返し

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